夜に咲く花

夜に咲く花 5話・6話 あらすじと感想






夜に咲く花 밤에 피는 꽃 2024年放送 MBC 金土 全12話

第5話視聴率11.4

第5話あらすじ

明道閣でヨファ(イ・ハニ)がピルジク(チョ・ジェユン)の屋敷へ向かったと聞いたスホ(イ・ジョンウォン)は、慌ててその後を追う。2人はそこで、物置に監禁されたこどもたちを発見。

彼らもまた重要な参考人であるとし、こどもたちを禁衛営へ連れて行こうとするスホ。しかし、ヨファがそれを制す。

「私にとっての解決策は、こどもたちの安全です」とヨファ。

無謀なヨファの行動に呆れるスホだったが、ヨファの考えは変わらず。結局、ヨファの言う通り、こどもたちはヨファに任せることに。

スホが禁衛営へ戻ると、部屋には弟を心配した兄ユンハク(イ・ギウ)が待っていた。

一方、帰り道にヨファは偶然、自分と同じ未亡人の吏曹判書宅の次男の嫁の姿を目にする。皆からは烈女の見本とまで呼ばれるペク氏夫人だったが、そんなペク氏夫人が夜更けに男性と抱き合う姿を見たヨファは、思わず息を飲む。

そんななか、戸曹判書のフンチブ(キム・ヒョンムク)が急死したとの知らせが。禁衛大将のチダル(キム・グァンギュ)に連れられ、フンチブの屋敷へ向かうスホ。とくに持病もなく殺される直前まで元気だったことを受け、禁衛営はフンチブの死を他殺と想定。すぐさま捜査が行われた。

遺体を確認したスホは、口内に残る赤い斑点のような物を見て不審に思う。さらにその口からは、甘い香りが漂っていた。

同じくフンチブの訃報を知ったヨファは、姑のクムオク(キム・ミギョン)と共にフンチブの屋敷へ。するとそこへ、容疑者と思われる男が連れて来られる。男の顔を見たヨファは、それが昨夜ペク氏夫人と密会していた男性だと気づく。

男は必死に犯行を否定したが、それを証明できるものはいるかと聞かれ、口を閉ざした。一方、男が持っていたカラッチ(指輪)を見た吏曹判書夫人は、嫁の不貞を知る。

フンチブの死は朝廷でも大きな話題となり、ヨファの舅ジソン(キム・サンジュ)は、新たな情報がわかり次第、直接自分に報告するよう命じた。

昼間の件を受け、ペク氏夫人の安否を心配するヨファ。その頃、吏曹判書宅では、嫁の不貞を知った姑が、「これ以上家門に泥を塗るな」とペク氏夫人を叱責し、自決を迫っていた。翌朝、ペク氏夫人を心配したヨファは自ら吏曹判書宅へ赴き、夫人と話がしたいと申し出る。しかし、吏曹判書夫人はこれを許さず。

ヨンソン(パク・セヒョン)の協力でペク氏夫人の居場所をつき止めたヨファは、その日の夜、ファリュ(イ・ウジェ)を連れてふたたび屋敷へ潜入。突如現れた黒装束の2人を見て、ペク氏夫人は驚きのあまり気を失ってしまう。

しばらくして、ソウン(ユン・サボン)から事情を説明されたペク氏夫人は、「一人では生きていても意味がない…。」と言って涙を流した。

フンチブの遺体から漂っていた甘い香りが気にかかったスホは、それが花の香りではないかと考える。ヨファが持ち去った山中白虎図の柄に入っていた花びらを取り出し、匂いを嗅ぐも、乾いた花びらからは何の匂いもせず。

その後、花びらが水に溶けることを知ったスホは、溶けた花びらの香りがフンチブの遺体から漂った香りと同じだと気づく。

一方、昼間フンチブの弔問に訪れたジソンは、かつて先代の王が亡くなった日のことを思い出していた。亡くなった先王の遺体の口内にも、フンチブと同じ赤い斑点が。さらにその口から漂う甘い香りを当時、世子だったイ・ソ(ホ・ジョンド)が不審に思っていたという。

ペク氏夫人を助けた帰り、ヨファは祠堂へ向かうジソンの姿を見て、大慌てで祠堂へ戻る。慌てて着替えるなか、祠堂の外から自分を呼ぶジソンの声が聞こえ…。

第5話感想

絶体絶命のピンチに追い込まれたヨファ!

危うくジソンに夜の外出がバレてしまう?といった緊張感あふれるエンディングで終わった第5話。果たしてヨファは、無事にこの危機を乗り越えることができるのでしょうか。

第5話では、フンチブの死を巡って、いくつもの憶測が飛び交いました。おそらくフンチブを殺害したのは妻のナンギョン。犯行に使われたのは、絵画の柄に入っていた花びらでしょうか。一体、あの花びらは何なのか。

そして、フンチブの死と先代の王の死にはいくつもの共通点が。つまり、先王を殺したのもナンギョン・・?

さらに当時世子であったイ・ソが、先王の死に疑問を抱いていたこともわかりました。だからイ・ソは、ユンハクと2人で隠密に調査を進めていたんですね。おそらく先王の死の背景に、左議政であるジソンの存在があることも気付いているようです。

一方、ヨファのおかげで一命をとりとめたペク氏夫人でしたが、一人では生きていても意味がないと嘆く姿が。なんとも切ない展開となりました。

ヨファ自身も寡婦として、ペク氏夫人の気持ちを痛いほど理解しているといった感じ。この時代ならではの考えだろうとは思いますが、見ていてなんだかモヤモヤしてしまいますね。ヨファもペク氏夫人も、どうか幸せになって欲しいです。

第6話視聴率12.5

第6話あらすじ

祠堂に明かりがついているのを見て、立ち寄ったというジソン。間一髪着替えを済ませたヨファは、何食わぬ顔で外に出る。

いつも自分のことを気にかけてくれるジソンに、感謝を伝えるヨファ。そんなヨファを前に、ジソンはかつて、ピルジクにヨファの兄ソンフ(パク・ソンウ)を探し、始末するよう命じたことを思い出す。

一方、掛け軸の柄に仕込まれていた花びらが毒性を持つと知ったスホ。すなわち現在捕盗庁(昔の警察機関)にとらえられている男は、犯人ではないということ。しかし、スホは男の恋人がヨファなのではと不安に思っていた。

戸曹判書のフンチブが奴婢に殺害されたことを受け、犯人を極刑に処すべきだと主張するジソン。

ソウンからペク氏夫人の件を聞いたヨファは、直接夫人と会って話を聞くことに。夫人はまだ、愛する男が殺人の容疑で捕盗庁に捕まったことを知らない。すると夫人は、自分のカラッチをヨファに渡し、男に伝言を頼んだ。

同じ頃、事件が遭った日の夜の状況を聞こうと、フンチブの妻ナンギョンを訪ねたスホ。フンチブが亡くなる直前に何を口にしたか知っているかと聞かれ、ナンギョンはどこか不安げな表情を浮かべる。そんなナンギョンの姿を見て、スホは不審に思う。

屋敷を出たスホは、つづけて明道閣へ。そこには、布で顔を隠したヨファが待っていた。

ヨファがヨンドクという男の密会相手かと疑うスホ。ヨンドクの無実は自分が証明できると話すヨファを前に、スホは思わず声を荒げる。ヨファの件は誤解だとわかったものの、これ以上彼女を危険な目に遭わせるわけにいかないスホは、ヨンドクをどうするつもりかと聞くヨファの言葉を無視して部屋を出て行く。

その日の夜、このままではヨンドクが処刑されてしまうと考えたヨファは、ソウンと共に捕盗庁へと向かう。ソウンが用意した薬をヨンドクに渡し、牢屋を後にするヨファ。しかし、顔を確認する必要があると言って看守に止められてしまう。そんなヨファを救ったのは、またしてもスホだった。

しばらくして、ヨファに渡された薬を飲んだヨンドクは、激しい下痢と嘔吐に見舞われる。疫病が疑われ、ヨンドクの遺体は山に運ばれた。それらはすべて、ヨファの計画通り。

一時的に気を失ったヨンドクの身体を運ぼうとするヨファだったが、そこにスホが現れる。馬に乗ってその場から逃げ出すヨファ。それを追いかけたスホは、まったく止まる気配のないヨファに向かって、「止まって下さい、夫人!」と叫んだ。

スホが自分の正体に気づいたと知ったヨファは、大人しく馬を降りる。「どうしてこんな無茶を…。」と呆れるスホに向かって、「2人の人の命がかかっていた。」とヨファ。するとスホは、「夫人の命は!?あなたはどうなってもいいのですか??」と憤る。

翌朝、ユンハクのもとへ向かったスホは、頼みがあると切り出す。スホからフンチブの死が毒殺である可能性が高いこと、そして遺体から甘い香りがしたことを聞いたユンハクは、すぐに王に報告。スホから受け取った花びらを溶かした水の香りは、王が先王の遺体から嗅いだものと同じものだった。

一方、ふたたび明道閣でスホと顔を合わせたヨファは、持っていた短刀を自らの首筋に当て、命を絶つフリをする。ところがスホが一向に止めようとしないと、思わず不安になるヨファ。

立ち上がってヨファの前に詰め寄ったスホは、「一体なぜ、ここまでするのですか?」と尋ねる。するとヨファは顔を覆っていた布を外し、自らの正体を明かした。

その頃、ユンハクは自分が探していたチョ・ソンフが他でもないヨファの兄だと知り…。

第6話感想

ついにヨファが、スホに正体を明かす!

ヨファがスホの前で素顔を明かし、2人の距離がより一層縮まった第6話。全12話ということもあって、展開が早くていいですね。

これまでスホの前で徹底して顔を隠してきたヨファ。2人が対面するたびにじれったい感じがしていましたが、やっとスッキリ。次回からは、もう一歩踏み込んだスホとヨファの姿が見られそうです。

そして、やはり王の毒殺とフンチブの殺害に使われたのは、同じ毒のようでした。ではなぜ、その毒がフンチブが大事にしていた掛け軸に仕込まれていたのか。いざとなったら、夫のフンチブにすべての罪をなすりつけようとでも考えたのでしょうか。

また、先代の王が亡くなったとき、同じく姿を消していたヨファの兄。ヨファの兄は、先王の死についてなにか重要な手がかりを握っていそうですね。そして、そんなヨファの兄を始末するようピルジクに命じていたジソン。。やはりこのジソンが、すべての黒幕なのか。やさしいマスクの下に隠された、冷酷な姿に思わずゾッとさせられました。

さて、ついに物語も折り返し地点。後半はどんなストーリーが待っているのか、楽しみです。個人的にはスホとヨファのロマンスも大きく動いて欲しいのですが、どうでしょう。

ヨファの付き人ヨンソンとスホの兄ユンハクの関係も気になりますね。ラブコメはそんなに得意ではありませんが、このドラマはサクッと見られるので気に入っています。面白いです。


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