太宗イ・バンウォン

太宗イ・バンウォン 9話・10話 あらすじと感想






太宗イ・バンウォン 태종 이방원 2021年放送 KBS 1TV 全32話

第9話視聴率10.0%

daisySSさん

第9話あらすじ

チョン・ドジョン、チョ・ジュン、ユン・ソジョン、イ・ジランとイ・ファやナム・ウン等のイ・ソンゲの側近たちは、大妃のアン氏にコンヤン王を廃位するよう求め、、、脅迫に近い彼らの要求にヤンゴン王の廃位を許可します。

コンヤン王は開成(ケソン)から追い出され475年間続いた高麗は幕を閉じることになります。イ・ソンゲ(キム・ヨンチョル)が新たな王に即位することになり、喜びを見せる妻カン氏(イェ・ジウォン)。チョン・モンジュ(チェ・ジョンファン)を殺害した後、ハン氏(イェ・スジョン)との間に生まれた息子たちと距離を置いた状態のイ・ソンゲ。父が王位を受け入れたことを知った4人の息子たちは屋敷の外でそのことを知ると喜びを見せます。

しかし、屋敷への出入りを禁じられていることから密かに父が王になったことを喜ぶ、バングァ(キム・ミョンス)、バンウィ(ホン・ギョンイン)、バンガン(チョ・スンチャン)とイ・バンウォン(チュ・サンウク)。チョン・モンジュを殺害したことで父の怒りをかったことを恐れると正直に話すイ・バンウォンに二人の兄バングァとバンウィは彼をなぐさめる。

王宮では新たな王の即位式を準備する。急いで王妃になることを断るカン氏、、、イ・ソンゲが距離を置く息子たちに配慮するようなそぶりを見せ、即位式に向かうイ・ソンゲを見送る場にいるのはカン氏との間に生まれた幼い王子たちと娘婿のイ・ジェ(チャン・テフン)。王子となった上の4人の姿はない。

父の即位式に出席するために王宮に到着したバングァ、バンウィ、バンガンとイ・バンウォンは、兵士を連れた内官に王宮に入ることを阻止されます。父が王宮への出入りを禁止されたと知らされた4人は、ショックを受けるものの、命令を背くことを辞める。

1392年7月(旧暦)、、、イ・ソンゲの即位式が行われ、新しい国、朝鮮の王となる。兄たちと違い、父との直接な話し合いを求めるイ・バンウォンは、門の前で土下座して父イ・ソンゲとの対面を求めます。

チョン・ドジョンはイ・バンウォンへの怒りを抑えるようアドバイスしますが、勝手に自分の命令に背いた息子バンウォンへの怒りは続き、彼を許すことを拒否。土下座して自分を待つイ・バンウォンに、今後息子として認めないと気持ちを明確にし、イ・バンウォンは強いショックを受ける。

王になったイ・ソンゲは王位を継ぐ世子をカン氏との間に生まれた末っ子のバンソク(キム・ジンソン)にすると、集まった家臣たちに告げます。バンソクの上に兄たちがいることから、末っ子のバンソクが世子になることを反対するような意見が出ると、「バンソクが世子になることを反対する理由は?」と冷たく告げる。

第9話感想

高麗最後の王となったコンヤン王と彼の息子である世子は廃位となり、王宮から追い出され高麗は滅びることになりました。イ・ソンゲが即位したことで新たな国が誕生することになりますが、これはイ・ソンゲと息子イ・バンウォンとの対立を意味することで、今後起きることになる兄弟の乱の幕開けとなりますね。

イ・バンウォンは、父や他の兄のように武系ではなく、文系、、、このドラマに登場するイ・バンウォンはこのイメージにピッタリ合うような容姿を持ち、のちに自分の政治への野望だけではなく、家族を守るために強くかつ残酷になるしかなかった人物像にピッタリ合うと思いました。

コンヤン王と息子の世子は、廃位された2年後に殺害されました。ウ王の廃位、、、コンヤン王の即位、、、その後、コンヤン王の廃位まで強いられた大妃のアン氏は朝鮮が建国された後、身分が降格となりますが、第4代目の世宗大王の時代となる1428年まで生存。

これまで息子たちの中で最もひいきしていたイ・バンウォンが自分の命令に背いたとの理由で、親子の縁まで切ろうとするイ・ソンゲ。自分の思い通りにならない息子たちは捨てて、まだ幼い息子たちだけを受け入れるような姿勢。そのイ・ソンゲの気持ちが現れたと思ったシーンがありました。それは、即位式の日、屋敷の外で彼を見送るのが、カン氏の産んだ二人の息子と娘キョンスン王女、そして彼女の夫イ・ジェだったことで、イ・ソンゲを取り巻く家族構成に変化が起きたことを意味するのではないでしょうか。

新しい国である朝鮮の誕生は、仲のよかった兄弟たちの争いお始まりとなります。カン氏が末っ子のバンソクを世子にする計画が本格化することになり、激しい争いが予想されます。これまで隠していた野望をむき出しにすることになるカン氏、、、彼女の計画通りバンソクを世子にさせることが出来るのか、次の話に続きます。

第10話視聴率10.2%

daisySSさん

第10話あらすじ

王位についたイ・ソンゲ(キム・ヨンチョル)は、カン氏(イェ・ジウォン)の計画通り、末っ子イ・バンソクを世子にすると公表。集まった家臣たちはイ・バンソクの年齢がまだ幼いことから反対すると、カン氏は王までも彼女の意見に従う姿、息子イ・バンソクが世子となることを推し、反対する意見を強く抑えます。

成人した息子たちがいるにも拘わらず、自分が産んだ息子を世子にするため、チョン・ドジョン(イ・グァンキ)を説得するカン氏。成人した息はチョン・ドジョンが持つ考えに反対的な可能性があるが、まだ幼い王子だとチョン・ドジョンの教えを受け入れると語り、チョン・ドジョンまで説得することに成功します。

イ・バンウォン(チュ・サンウク)は、世子にイ・バンソクが選ばれたことを知ると、兄たちを一人一人訪ね、イ・バンソクを世子にすることに反対意見を出すべきだと説得しますが、兄たちはイ・バンウォンとは違い、現実を受け諦めた状況。このままでは納得のいかないイ・バンウォンはカン氏を訪ねます。

父イ・ソンゲの怒りを買った後、イ・バンウォンはカン氏が二人の仲を仲裁すると考えていた。しかし、カン氏は産んだ息子の一人を世子にあげることだけを考えていたことに、裏切られたと感じたイ・バンウォン。「母は実子の安否を最も考えます。世子になれなかったのは、守ってくれる母がいないから」と、バンウォンの母ソン氏(イ・ウンギョン)のことをあげ、彼を挑発。

怒りを抑えられないイ・バンウォンは、カン氏の首を絞め始め、、、その時、妻ミン氏(パク・ジニ)が現れ、過去、高麗の軍から命を助けたことを話すと、土下座をして夫バンウォンを許して欲しとお願いします。妻ミン氏と共に屋敷を出るイ・バンウォンは父イ・ソンゲと鉢合わせ。父はイ・バンウォンに冷たい態度を見せ、帰り道、「今日のことを絶対に忘れてはなりません」と語るミン氏。

屋敷に到着したイ・バンウォンとミン氏は、屋敷の暗い雰囲気に何かが起きたと直感。二人の息子が亡くなったと乳母から知らされ、悲しみに浸る。

王イ・ソンゲは王宮を新たに飾ると神徳(シンドク)王后となったカン氏と世子となったイ・バンソクを王宮に正式に迎え入れます。朝鮮初代王后となったカン氏、、、その頃、イ・バンウォンとミン氏は亡くなった息子の葬儀を終えます。イ・バンウォンは悲しみを隠せず、号泣。

ミン・ジェ(キム・ギュチョル)は、笑顔で神徳(シンドク)王后とイ・バンソクを迎える王の笑顔を見せると、複雑な心境をあらわします。今後、神徳(シンドク)王后がミン氏家門の動きを注視すると、息子たちに生き残るためには、決して政治のことを口にせず、目立たない行動をしないよう忠告します。

王后となったカン氏は、王にイ・バンウォンを許すよう伝えます。実は息子バンウォンのことが気になっていたイ・ソンゲは無言。後日、ミン・ジェを通じてイ・バンウォンの様子を確かめるイ・ソンゲ。

イ・バンウォンの屋敷に神徳(シンドク)王后、カン氏が訪問します。

第10話感想

父イ・バンウォンが王に即位した後、妻カン氏の力で、末っ子イ・バンソクが世子と選ばれることに続き、イ・バンウォンに取って厳しい辛い出来事が起きました。唯一残っていた一人息子が今話、死亡。イ・バンウォンが息子を亡くして悲しむ時、父のイ・ソンゲは妻カン氏とイ・バンソクを王宮に正式に迎え入れ、、、笑顔を見せる姿を見て、ひどい!と思いました。

継母カン氏を信頼していたイ・バンウォンは彼女に裏切られ、今後最も憎む対象が彼女になっていくのか、、、王妃になったあと、イ・バンウォンを許すよう王に持ち掛ける別の目的があるのか、彼女がイ・バンウォンの屋敷を訪ねてきた理由は、次の話で明かされることになるのでしょうか。

今話、イ・バンソクの妻ユ氏も登場しました。歴史上、ユ氏は内官とのスキャンダルを理由に朝鮮初の廃妃された世子嬪となる人物。その後、シム・ヒョセンの次女と婚礼をあげることになります。

カン氏にはイ・バンソクの他、兄のイ・バンボンがいました。弟が世子になったことに不満を見せ、、、キョンスン王女から「高麗の王族と結婚したから、、、」と世子から排除された理由を説明されても納得しない様子。王子の乱で、イ・バンボンも命を落とすことになります。

聡明な学者だったイ・バンウォンの義理の父ミン・ジェは、カン氏がイ・ソンゲをコントロールできる程の権力を握ったことを知ると、警戒を始めます。

息子たちに目立たないよう生き、政治に関しての発言を慎むようアドバイスしたにも拘わらず、イ・バンウォンが王位に即位するために協力した後、命を落とすことになります。まだ、本格的な王子の乱が始まると、多くの人の命が落とすことになりますね。

太宗イ・バンウォン 11話・12話 あらすじと感想

太宗イ・バンウォン 全話あらすじと感想 キャストと視聴率


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