恋慕

恋慕 15話・16話 あらすじと感想






恋慕 れんぼ 연모  The King’s Affection 2021年放送 KBS 2TV月火 全20話 

第15話視聴率9.9%

hg@さらんさん

第15話あらすじ

ジウンとフィが愛を交わす様子を目の当たりにしたソクチョの頭の中では多くの事実のかけらが駆け巡り、一つに形を成す。夜遅くに家に帰ってきたジウンと一手の手合わせをした後、向き合って初めての酒を酌み交わすことに。幼いあの日、ジウンの目の前で女官を殺してからというものずっと避けられて来たからだ。ソクチョがタミと再会できたかとの問いに病でなくなったようだと答えるジウン。ジウンはまだフィがタミ本人だという事実を知らないことを知るソクチョ。

日毎に激しくなるギジェへの儒生たちの上訴。王宮の門の前で声高々に叫び続ける彼らを大きく罪を問える名分はない。悩ましいことこの上ないギジェにフィがある提案をする。先王が存命中、ギジェによって王宮を追われた元兵曹判書シン・ヨンスを再び呼び戻そうというのだ。儒生たちに信頼が厚いヨンスを王宮に戻せば、彼らも落ち着くだろうと。ギジェは頑固なヨンスが王宮に戻って来るとは考えにくいと思うが、他に手立てはない。

故郷で学堂を開いていたヨンスの元を訪れたのは都承旨の輔徳。どうせギジェの企みだろうと考えるヨンスは王宮への召喚に応じない。それでも、輔徳はフィからの書状を置いてとっとと帰ってしまう。困った表情のヨンスが書状を開くとそこには「飛ばず鳴かず」の一文だけ。そこからは耐え忍んだのはフィも同じ、そして時が満ちたという意図がうかがえた。ヨンスは王宮に戻る決心をする。

亡き前尚膳の残された妻の元を訪れたガオン。その姿を見て過剰なほどに怯える妻に驚く。その妻が言うことには自分が病気になった時、前尚膳がギジェに大きな借りを作ったためにある人物を罪に落とす手伝いをすることになったという。それがガオンの父イクソンだったのだ。いつかギジェが人を差し向けるかもしれないといつも警戒するように言われていた妻はガオンの姿を見て怯えたらしい。ヒョンソルはガオンと妻が話しているのを陰で聞き、出てきたガオンを待ち受けると、目的は同じだとして共に道を行こうと誘う。

ヨンスは王宮に戻り、王命により司憲府の要職に就く。その職に不安感を感じるギジェと取り巻きたち。フィと向かい合ったヨンスは王に完全服従するのではなく、自分の信念に従って行動すると伝える。その答えに満足げなフィは、ヨンスの初仕事として戸曹判書の不正の取り締まりを命じる。

ジウンはフィがそばにいてほしいという言葉を受け注書の職に復帰、始終フィのそばにいることにする。注書とは王の執務と一語一句を漏らさず記録する仕事。だが、ギジェの転覆をもくろむフィの行動は黙認することに。そして、フィの進む道をともにしたいと申し出る。フィは危険な道だとして一旦は拒むが、どうしてもというジウンに条件付きで許可を与える。それはフィが止めた時には止めること。

戸曹判書は私的に船を運用したこと、その時運ぶはずだった食糧を自家の蔵に保存していたことで、ヨンスの摘発を受ける。尋問中に突然現れたフィに責めを問われた戸曹判書はついギジェの名前を口に出し、そこに付け込んだフィは、命を助ける代わりにギジェには内密で閭筵(ギジェの私兵の施設)にどれだけの武器を運んだのかを追及する。取り締まりの知らせを受けたギジェは慌てて証拠を処分する指示を出す。

すごい剣幕でフィを訪ねてきたギジェは、自分に戦いを挑んでいるのかと責める。フィは不正をみつけた際、ギジェの名を出した戸曹判書を罪に問うただけという言い訳にギジェの怒りは加熱する。子供じみた悪戯は許さないというギジェにしょんぼりした顔を見せるフィ。が、これも計略のうちだった。一方でジウンは元講侍院の仲間たちと戸曹判書の罪を書き連ねた文をまき散らし、噂はあっという間に王宮中に広まり、ギジェは戸曹判書の離職を奏上するしかなくなる。ギジェから戸曹判書の暗殺を命じられたソクチョは、命令を実行しながらも迷いが生じ始める。

ヒョンソルははガオンを伴い報告に訪れる。ガオンはフィの前に膝まづき講武場(王の狩場)でフィの命を狙ったのは自分だと告白、謝罪をする。ヒョンソルはガオンがイクソンの息子カン・ウンソであり、父の仇を打つためだったと明らかにする。ガオンはそば付きになって以来、ずっとフィの命を狙っていて女性であることまでも気づいていたが、一緒にいる間に信頼にたる人物であることを自ずと感じ取っていた。そして、共にギジェを倒す道を行くというウンソの決心を受け入れるフィ。

 

ある日、野外で本を読みながら眠ってしまったフィを見かけたジウン。そばに寄りそっと触れようとした瞬間に中殿が来て、木陰に隠れる。中殿は眠っているフィにそっと顔を近づける。が、急に目覚めたフィはバランスを崩して中殿を押し倒してしまい、さらにジウンがいるのに気づいたフィは恥ずかしまぎれに中殿をお茶に誘う。フィは中殿にやきもちを焼くジウンがほほえましく感じる。夕刻、廃殿にジウンを呼び出したフィはずんずんとジウンに近寄り、自分からジウンに口づけを…。

第15話感想

否応なしに王になったフィですが、よもやよもやギジェを欺いて反撃の爪を研いでいたとは恐れ入りました(^_-)-☆ 最初はドラマのタイトル「恋慕」に引っ張られてラブがメインの印象でしたが、王宮を牛耳る悪い官吏を退治していく勇ましい王の物語になりました。

ガオンは最終的にフィたちの仲間入りに。本当の名前はカン・ウンソ。父イクソンはフィの父王と兄フィの師でもありました。今のフィとは直接の関係はありません。しかも。ガオンはフィが女性であることに気づいていたとは知りませんでした!! そして、明国の使臣団が来た時大けがを負い、フィが謝ってくれた時から復讐の心は無くなっていたように見えます。

中殿は自分のせいでフィに嫌われた訳ではない可能性を見出し、本来の天真爛漫さを取り戻したようです。ジウンとチャウン君の2人からフィの好きな物、嫌いな物の聞き取りまでしてとっても頑張り屋さんです。フィが目を覚まして口づけを逃したのはきっと残念だったでしょうね(笑)

第16話視聴率8.8%

hg@さらんさん

第16話あらすじ

ジウンと一緒に歩むと決めたフィ。2人の口づけは甘く甘く…。その後、ジウンは一人ある日の承政院日誌(王の記録簿)を探し求める。ようやくみつけたそれには先王が亡くなった時の記載を調べる。毒で亡くなったのは確かだが、記載の内容から毒の種類が違うように感じる。

ヒョンソルはギジェの関連する商団に忍び入り、閭延の武器に関する帳簿を探るがみつからない。あるとすれば、閭延の私兵施設しかない。フィとヒョンソルの内密の謁見を悟られないように見張るホン尚膳。ホン尚膳は見回りの衛士たちが来ると何気にその場を離れさせる。ソクチョはその行動を不審に思ううち、ある建物から出てくるフィを目撃する。その後姿をそっと追って行きながら、剣を振りかざしてフィを殺す妄想を見る。通りかかったジウンの声で我に戻ったソクチョは荒くなった呼吸を整えつつ、じっと自分の剣に目を落とす。ジウンはソクチョの見ていた先にフィがいたことが気になる。

司憲府の大司憲となった父ヨンスと共に都に戻ったソウン。中殿の旧友でもあるソウンは大妃の許可を受けて招待され、王宮を訪れる。フィとの挨拶を終えたソウンは物憂げな視線をジウンに向け、それを察した中殿はジウンに中宮殿(中殿の自室)に立ち寄ってほしいと頼む。その様子が気になるフィを察したホン尚膳が様子を見に行ってくるとにやり。実はホン尚膳は2人の関係を知っていたことに戸惑うフィ。

中殿は2人を取り持とうとしきりに結婚への話題を振る。ホン尚膳はフィからの菓子を三人に配りながら、ジウンに鋭い視線を送る。察したジウンは驚いて思わずひゃっくりが出てしまう。中殿は気を利かせてジウンとソウンを二人きりにする。が、ソウンは仕事のあるジウンに戻っていいと伝える。ソウンは以前ジウンに感情的な姿を見せた自分を恥じ入り、ジウンは苦境を経験して戻って来たことに温かい言葉をかける。去っていくジウンの姿を見送り続けるソウン。便殿に戻って来たジウンはフィが嫉妬している様子に嬉しさがこみ上げる。

ジウンはジルグムに毒草の調査を依頼する。一方、商団に賊が入った報告にギジェはソクチョを閭延に差し向けることに。ソクチョはフィにチェヒョン大君の様子を見に行くと嘘の報告をし、閭延に向かう。それがなんとなく気にかかったフィはヒョンソルを止めろとウンソを差し向けるが、すでに営倉は発った後だった。

臍帯の壺の移動を任されたウォンサン君。部下が偶然フィの臍帯の壺を割ったことから、二つの紐がからまったような異様なへその緒を見ることになる。それは双子のへその緒…つまりフィは双子だということ!夜半過ぎにウォンサン君を訪れたのは、なんと亡くなったはずのチャンウン君。ウォンサン君と共謀してフィを廃位に追い込んだのだ。フィが女性である証拠をみつければ、起死回生が叶う。

最近、チャウン君はあまりフィの前に現れない。キム尚宮が言うにはあえて便殿に近寄らないようだという。ある日、チャウン君を見かけたフィは思い切って声をかける。いつでも温かく接してくれたチャウン君には今まで通り、近い兄のような存在でいてほしいと伝える。チャウン君はフィの気持ちを受け入れながらも複雑な思いにかられる。

閭延の基地に忍び込んだヒョンソルは求めていた武器の帳簿を見つけ出す。が、外に出てすぐにソクチョに見つかってしまう。剣を交えにらみ合ううち、一瞬の隙にヒョンソルは腕に一太刀浴びてしまう。さらに襲いかかるソクチョを遮ったのはウンソだった。ヒョンソルとウンソは山道を必死に逃げるが、とうとう崖っぷちに追い込まれる。大勢の私兵に矢を構えさせたソクチョは、帳簿を渡せば命を助けるともちかける。ヒョンソルは応じるふりをしながら、ウンソに帳簿を渡してその身に敵の矢を一手に受ける。ウンソは涙をこらえて崖を飛び降りる。

に残ったヒョンソルはさらに多くの矢をその身に受ける。ソクチョは撃つなと絶叫してヒョンソルに駆け寄る。若き頃に共に切磋琢磨して、腕を競い合った親友ヒョンソル。「本当にホンサン君(ギジェ)について行くしか道はなかったのか。それでよかったのか。」ヒョンソルの言葉がこだまする。あの頃に戻ったように「(美しい)空を見ろ」と言って息絶えたヒョンソルにただただ涙する。

ソクチョはヒョンソルの死と、帳簿と共に渓谷に消えたウンソのことをギジェに報告。親友の死に沈痛な思いのソクチョと反して、フィにきついお仕置きをして満足げなギジェ。一方、フィは傷だらけになりながらも帳簿を持って生還したウンソからヒョンソルの最後を聞いて涙に暮れる。墓を作ってヒョンソルを送ってなお沈痛な表情のフィ。

キム尚宮とホン尚膳をウンソに送らせ、ジウンには自分の気持ちを吐露するフィ。受け止めたジウンはフィの目的地にはいつか辿り着けると慰める。2人で川の岸辺を歩いていると、突然襲い掛かる一団が。刀を奪って応じるフィはその目でチャンウン君を見て驚愕する。その隙にチャンウン君の剣はフィの衣服を切り裂き、胸元がちらりと垣間見え…。

第16話感想

フィはやはり男性として生きてきたせいで決して受け身だけの女性ではないですね。ほんとに口づけまで男らしい。パク・ウンビンの演技はこのドラマで初めて見たので、他の作品とは比べられないのですが、キリっとしていてカッコいいです。

なんとチャンウン君は生きていました?! 死んだふりをしてフィを廃位に追い込んだのですが、王の死によりフィの復活が認められてしまったので、ウォンサン君が王になる計画は転覆してしまったのでした。それにしても、チャンウン君が死んだことにするなんて、とんでもないことしてたんですね!

ヒョンソルが死んでしまうなんて、すごくショックです…。ソクチョはヒョンソルと本当の意味で友だったのでしょう。対立していてもギジェの為についていてでも。絞り出すように泣いていた姿が印象的でした。でも、このことでソクチョの中で何か変わりつつあるような気がしています。

恋慕 17話・18話 あらすじと感想

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