恋人

恋人(韓国ドラマ) 9話・10話 あらすじと感想






恋人 연인 2023年放送 MBC 金土 全20話

neroさん

第9話視聴率10.6

第9話あらすじ

牢屋に入れられたジャンヒョン(ナムグン・ミン)を心配したリャンウム(キム・ユヌ)は、満州語で歌を歌い、ホンタイジ(キム・ジュヌォン)と会う機会を得る。同じくホンタイジに呼び出されたジャンヒョンは、天然痘の噂を朝鮮側に漏らしたのかと聞かれ、「すべて龍骨大将軍にお伝えしました」と一言。

ホンタイジからことの真相を聞かれた龍骨大(チェ・ヨンウ)は、ジャンヒョンらがスパイであることを見抜けなかったなど言えるはずもなく、彼らはスパイではないと2人の身元を保証した。

こうして身の安全を確保したジャンヒョンだったが、代わりに逃亡した朝鮮人捕虜の捕獲を命じられる。

その頃、ジャンヒョンを失った悲しみに暮れる暇もないほど、ギルチェ(アン・ウンジン)らの生活は困窮していた。王の反感を買ってヨンジュン(イ・ハクジュ)が捕まって以来、家を追われ、食べるものにもありつけず、ひもじい日々を送っていたのだ。

ひとまず身の回りの品を売って歩くも、すぐに底がついてしまう。困ったギルチェは、江華島で自分たちを救ってくれた武官・ウォンム(チ・スンヒョン)の協力のもと、鍮器(ユギ)の器を作って起死回生をはかる。

一方、捕虜を捕まえる任務はジャンヒョンにとっても決して楽な仕事ではなかった。それでも必死に歯を食いしばり、ジャンヒョンは目の前の任務に没頭した。

その日、酒に酔ったジャンヒョンは、ギルチェの幻を目にする。黙ってこちらをじっと見つめるギルチェに向かって「知らなかったのか?俺はもともとこういう奴だ」と何度もつぶやくジャンヒョン。

せっかく作った器を盗賊に奪われてしまったと知ったギルチェは、一人で盗賊のアジトに乗り込んだ。しかし、すでに器のほとんどは売りさばかれてしまい…。残っていたのは、たった一組だけだった。

ショックを隠せないギルチェだったが、それでも諦めずに器作りをつづけた。時には自ら妓房へ足を運び、妓生たちに器と交換した装飾品を売り歩く。ギルチェの商売は大繁盛し、ふたたび裕福な暮らしが戻ってきた。その一方で、人々の信頼を集める学者の力を借り、ヨンジュン(イ・ハクジュ)を解放させることに成功するギルチェら。

世子を説得して清との良好な関係を築き上げたジャンヒョンは、龍骨大から朝鮮行きの許可が下りたと聞かされる。一足先に漢陽へ戻って宴の準備をするというリャンウムに、ギルチェに自分が戻ることを伝えてくれと頼むジャンヒョン。その棚には、ギルチェのために用意した大量のコッシン(花刺繍の靴)が並べられていた。

漢陽では、以前からギルチェに好意を寄せていたウォンムが、意を決してギルチェに求婚する。しかし、「今の話は聞かなかったことにします」と笑顔でそれを断るギルチェ。ギルチェの心には、いまもジャンヒョンが…。

それからしばらくして、ついに朝鮮の地に戻ったジャンヒョン。ギルチェに会えると考えただけで、ジャンヒョンの顔には笑みがこぼれた。

一方、ジャンヒョンが死んだものと思い込んでいるギルチェは、ついにジャンヒョンと決別を誓う。目の前に座るジャンヒョンの幻に向かって、「もうこないで下さい。私はこの世で長生きして、人生を謳歌してやるんだから。私たちはそのずっと先、ずっと後でまた会いましょう」と涙を流すギルチェ。

その日の夜、ギルチェに会いに行こうと漢陽の町を歩くなか、ジャンヒョンは結納の儀式が行われるのを目にする。新婦として現れたのは、なんとギルチェ。同じくジャンヒョンの姿に気づいたギルチェは、その場で茫然と立ち尽くした。

第9話感想

やっとの思いで朝鮮に戻ったジャンヒョンでしたが、まさかのギルチェは他の男性と婚約を済ませていました。これはなんという展開。。一度はウォンムの求婚を断ったギルチェですが、一体何があったのでしょう。

ウォンムとギルチェの出会いは、江華島。元孫を連れて船に乗ろうとするギルチェを見つめるウォンムの視線がなんだか意味深でしたが、やはりこうなるとは。

それにギルチェは、ウォンムが命の恩人だと思っているのです。本当はオランケに見つかりそうになるギルチェたちを救ったのはジャンヒョンなのに、これまた話がややこしくなってしまいました。もしギルチェがこの時の恩でウォンムを夫に選んだとすれば、ジャンヒョンとしてはやりきれないでしょうね。

ギルチェはジャンヒョンが死んだと思い込んでいるので、誰もギルチェを責めることはできません。でも、ジャンヒョンにしたら最悪の展開ですよね。せっかく荷物の中に、ギルチェに渡すコッシンを沢山持って帰ってきたというのに。これではあんまりです。

本当にギルチェはこのままウォンムと結婚してしまうのでしょうか。そして、ジャンヒョンとの再会はどうなるのか。

また、第9話ではジャンヒョンと同じく逃げ出した朝鮮人捕虜を捕まえる女性としてイ・チョンアが登場しました。このイ・チョンアがパート2でどのような役割を果たすことになるのか、注目です。

第10話視聴率12.2

第10話あらすじ

初めて会ったときからギルチェのことが好きだったと話すウォンム。ギルチェが想いを寄せるジャンヒョンはもう死んだと告げるウォンムだったが、ギルチェは自分たちは運命の相手ではないと告げ、その場を去った。

ギルチェが家に戻ると、戦争で精神を患った父が行方不明だという。慌てて父を探すも、どこにもその姿はなく。そんななか、父を背負ったウォンムがやってくる。

自分だけでなく家族にもやさしく接するウォンムに、心が揺れるギルチェ。しかし、最後までギルチェはウォンムの求婚を受け入れようとはしなかった。そんなギルチェに向かって、自分になくてジャンヒョンにあるものとは何かと聞くウォンム。その姿に、ギルチェはかつてのジャンヒョンを重ねた。

傷だらけのウォンムの手当てをするなか、背中に大きな傷跡を発見するギルチェ。そしてギルチェは、ウォンムとの婚礼を決意する。

こうして結納の儀式が行われるなか、別の男性のもとへ嫁にいくギルチェを見たジャンヒョンは、悲しみに打ちひしがれた。黙ってその場を後にするジャンヒョン。しばらくして、ギルチェは直接ジャンヒョンに会いに行く。

開口一番に、「一日たりとも男がいなければ生きていけないのですか?」と心ない一言を口にするジャンヒョン。これにはギルチェも黙ってはいられず、ジャンヒョンに対する憤りをぶつけた。

ギルチェがウォンムと一緒にする場面を見かけたジャンヒョンは、それが島でオランケを倒した武官だと知る。あの時ギルチェらを救ったのは自分だと明かすも、ギルチェは信じようとしない。

その後、使用人から話を聞いたジャンヒョンは、自分が死んだと思い込んだギルチェがどれほど苦しんだかを聞かされる。さらにギルチェがジャンヒョンの死を信じて疑わなかったのには、とある理由が。なんと伝言を頼んだはずのリャンウムが、ジャンヒョンの死を否定しなかったというのだ。

これに怒ったジャンヒョンは、リャンウムのもとへ。ジャンヒョンに特別な感情を抱いていたリャンウムは、ギルチェと一緒にいればジャンヒョンが不幸になるのではと考えたという。

「不幸になる?お前は知らないんだ、あの人が俺にとってどんな存在なのかを…」と吐き捨て、ジャンヒョンはその場を立ち去った。

ふたたびギルチェと会ったジャンヒョンは、「頼むから私にも機会をくれ。もう二度と、君を離さない。」と告げ、ギルチェを抱きしめる。一緒に漢陽を出ようと言われ、戸惑うギルチェ。

翌日、ギルチェの家では婚礼のお祝いが行われ、そこにはウォンムの姿もあった。一人でその場を離れたギルチェに、「私なしで生きていけるか?」と声をかけるジャンヒョン。もしギルチェが他の男性を選ぶというなら、もう二度とギルチェの前に姿を見せないとジャンヒョンは話す。

「だがそうでないなら、私と一緒に行こう」そう言って、手を差し伸べるジャンヒョン。そしてジャンヒョンは、自分を突き放そうとするギルチェを強く抱きしめた。

姿が見えないギルチェを探してウォンムが外に出ると、すでにギルチェはジャンヒョンの手を握って走り出した後。慌てて兵をあげてギルチェを捜索するウォンム。ギルチェの父は、「娘がオランケにさらわれた」と騒ぎ立てる。

その頃、宿に着いたジャンヒョンは、「私の身体、心、心臓、すべて君のものだ」と告白。すると部屋の外から、ウネ(イ・ダイン)の声が聞こえてくる。「後のことは任せて」とギルチェの選択を応援するウネ。同じくジャンヒョンにも、ギルチェをよろしく頼むと伝えた。

翌朝、父に挨拶をしてくると置き手紙を残して部屋を出るギルチェだったが、彼女がふたたびジャンヒョンのもとに戻ることはなかった。

ギルチェと乗るはずだった船に乗り込み、彼女が残した別れの手紙を読んだジャンヒョンは、その想いを断ち切るかのように手紙とコッシンを船から捨てる。その様子を丘の上からじっと見送るギルチェ。

それから2年後、逃げ回る捕虜たちを捕まえようと弓を構える女性(イ・チョンア)に「久しぶりだな」と声をかけると、ジャンヒョンは女性の乗る馬の足元目がけて弓を引く。バランスを崩して落馬した瞬間、女性の身体を抱きとめたジャンヒョンは…。

第10話感想

意味深なエンディングにハラハラドキドキ!

第10話の最後では、前回チラリと登場したイ・チョンアと対面したナムグン・ミンが、その顔を覆う布に手をかけようとする場面が登場。イ・チョンア演じるこの女性は、一体何者なのでしょうか。

そして、気になるギルチェとジャンヒョンの再会は、何とも悲しい結末に。結局、ギルチェはウォンムとの結婚を選び、ジャンヒョンには別れを告げました。ギルチェとしても、本当にその心にあるのはジャンヒョンだと思うのですが、残された家族や様々な感情が、ウォンムを選んだのでしょう。はぁ、なんとも切ない・・

あと少し、ギルチェがウォンムとの婚約を待っていれば。リャンウムが約束通りジャンヒョンの帰省をギルチェに告げていれば。数々の「れば」が頭をよぎります。

それにしても、序盤から不安な予感はありましたが、まさかリャンウムがジャンヒョンを裏切ることになるとは、驚きました。正確にはジャンヒョンの為を思って、というのがリャンウムの主張ですが。

リャンウムがあの時、ギルチェにジャンヒョンは死んでいないと一言言っていれば、、2人がすれ違うこともなかったはず。ほんとうに残念で仕方ありません。

漢陽を離れる船にはリャンウムの姿はなく。このままリャンウムとは決別という形になるのでしょうか。そして、やはりまだまだ気になるギルチェとジャンヒョンの行方。パート2(11話以降)も楽しみです。


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