最愛の敵~王たる宿命~

最愛の敵~王たる宿命~ 15話・16話(最終回) あらすじと感想






最愛の敵~王たる宿命~ (赤い丹心) 붉은 단심 Bloody Heart 2022年 KBS放送 全16話

daisySSさんより

第15話視聴率7.7%

第15話あらすじ

大妃チェ・カヨン(パク・ジヨン)を動かしたこと、すべてが王イ・テ(イ・ジュン)の計画だったことに気づいたユ・ジョン(カン・ハンナ)。イ・テは彼女に自分の計画がバレると動揺。彼の計画のせいで犠牲になった人々のことを思い浮かべる。

「私の両親が犠牲になった時も、先王は王様を助けるための選択でした。王が取る選択とは、多くの犠牲が伴いなす」と語ると、王の手を振り切り部屋から出る。ユ・ジョンの正直な言葉に王は、彼女の言葉を認めるしかなく。

王が意識を取り戻し王宮に戻った後、大妃側に立っていた大臣たちは、命拾いをするかのよう、大妃の側から離れる。そんな科、変わらず大妃の宮殿に挨拶のために訪れるパク・ナムサン(イ・テリ)。真っすぐなパク・ナムサンは、自分が正しいと思う道を進む姿を見せ、大妃は、「人間としての道理は、もうよい」と、パク・ナムサンを守るためなのか、これ以上大妃殿に足を運ばないよう命じます。

イ・テは王妃が反乱を企んだとは思えないと語りながらも、かかわった人物たちを一人一人処分。王が何を考えているのか、不安になるパク・ゲウォン(チャン・ヒョク)。

パク・ゲウォンのもとに集まった家臣たちは、王の意図を確認しようとします。イ・テが望むのが大妃の廃位だと考える大臣たちに、パク・ゲウォンの妻であるユン氏夫人は、廃位にとどまらず大妃の命を狙うことを望むと伝え、王の本心を知ったパク・ゲウォンは、怒りをみせます。王イ・テの望み通りに動くつもりがないパク・ゲウォン。

ユ・ジョンもまた王の本心に気づきます。大妃の廃位ではなく、彼女の命を奪う計画を知ると、「命を奪うという簡単な方法をお選びですか?」と王の考えを批判する。

王の意図を知ったパク・ゲウォンは、大妃を訪れると自ら廃位するよう伝えます。イ・テの最終目標が自分の命を奪うことだと気づいた大妃チェ・カヨン(パク・ジヨン)は、引き下がらない。「あなたの大事な朝鮮をこわします」と語り、考えを変えない。大妃を心配して彼女を訪れたユ・ジョンに、自分の地位を守るために、自分を守るために選んだ選択だと語り、、、彼女の気持ちを理解するユ・ジョンは複雑な心境になる。

亡くなったトングムの墓参りに出かけたユ・ジョンは、パク・ゲウォンとコンタクトを取ると、イ・テの計画を利用して、大妃の命を狙わせる彼の考えを変える計画を進めます。サリムのトップは起用された後、イ・テの母で王妃だったインヨン皇后シン氏の死の真相を明かし、ユ・ジョンの父にかけられた汚名を消して、名誉を復権させることを求めます。

そのことを知るユ・ジョンは、サリムのトップと対面し、自分が誰なのかを明かします。ユ・ジョンの父ユ・ハクスの名誉復権が王の予想とは違い、簡単に受け入れられると喜びを見せるイ・テ。パク・ゲウォンはユ・ジョンに取引きを持ち掛けます。大妃の廃位が約束されると、自分がすべての責任を取ると語り、ユ・ジョンは自分がユ・ハクスの娘であることを明かすために、パク・ゲウォンと手を結ぶ。

便殿に集まっ大臣たちのまえで、ユ・ジョンがユ・ハクスの娘だと告白するパク・ゲウォン。パク・ゲウォンの要求で、淑儀になったことを話すパク・ゲウォンの言葉に、ユ・ジョンを守るため、すべては王である自分の許しがあったと語るイ・テ。

第15話感想

王イ・テ、ユ・ジョン、パク・ゲウォン、大妃のチェ・カヨンだけではなく、パク・ゲウォンの婦人ユン氏まで、俳優・女優の演技力の高さに、盛り上がった一話でした。

ユ・ジョン、パク・ゲウォンとイ・テのそれぞれの立場が、明確かつなぜそんな立場なのか分かりやすく説明するような展開が非常に面白かったです。

パク・ゲウォンとユン氏夫人のやり取りから、妻シン氏が大妃チェ・ガヨンに嫉妬する気持ちを持っていたことに気づく程、鋭いパク・ゲウォン。再び家門を揺るがすことになる困難が訪れことになると、予想するパク・ゲウォンのこれまで自分を支えてくれた妻への感謝の気持まで伝わり、夫婦として素敵に思えました。

ロマンス中心に描かれることになり、ここまで本格的な政治ドラマになるとは予想外でした。ロマンス中心になりすぎないけど、登場人物の心理変化や立場などを分かりやすく描き、面白いです。

王イ・テの立場から考えると、初恋の相手で自分のせいで両親や家門まで失ってしまったユ・ジョンを最優先して守りたい気持ちは分かりますが、ユ・ジョンは妻である前に、王の忠実な家臣としての立場に立ち、王を守る決心をしたところが、女性だけどカッコいいです。

それぞれの選択がどのような結果を迎えることになるのか、最終話で迎えるエンディングは、全員にとって幸せな結末であった欲しい!

第16話視聴率8.9%

第16話(最終回)あらすじ

王妃でありながら王の権力を監視する家臣としての役目を果たすと、パク・ゲウォン(チャン・ヒョク)

に約束したユ・ジョン(カン・ハンナ)。世子嬪だったユ・ハクスの娘だったことを明かしたユ・ジョン。王イ・テ(イ・ジュン)は彼女を守るために、そのことを隠し通そうとしますが、ユ・ジョンは危険だと知りながらも明かす。

王イ・テは自分の計画に邪魔になるとユ・ジョンの命までも奪わないといけなくなることを心配。ユ・ジョンは絶対変わらない存在として彼の側で生涯を過ごすと約束すると、自分の考えを変えない姿勢を見せます。

ユ・ジョンの正体を隠して、姪に扮して彼女をパク淑儀にあげたことへの責任を問われ、パク・ゲウォンが牢獄に入れられることを知った大妃チェ・カヨン(パク・ジヨン)は、彼を心配します。牢獄に入れられる前、パク・ゲウォンを訪ねると王位に挑戦する行動を取った理由を正直に彼に伝えます。

大妃をこのままにしておけない王は、大妃の最も側近である尚宮まで逮捕させ、、、彼女を孤立させようとします。ハン尚宮が失いそうになると大妃は王との話し合いを求めて、席藁待罪 (王令に背いたり、臣下の道を外れた大罪を犯した者が、王の許しを請う行為)をする。

これまで大妃への「親孝行」をする王を演じていたイ・テは、自害をすると語る大妃の言葉に、彼女がオニャン別宮で過ごすことを許します。大妃にとって最も安全な場所である王宮を自ら出ようとする大妃、、、彼女は王宮の外にでると命を狙われると知りながらも、イ・テが苦難を迎えることを望み、死を選択。

大妃がオニャン別宮に向かうと知ったパク・ゲウォンは、彼女の命が狙われると心配すると、牢獄から脱出を図ります。死を覚悟した大妃からの手紙を彼女が王宮を出た二日後に受け取った王イ・テ。

「私の死ぬと、朝鮮のすべての場所に、私を殺害したのが王様だという内容の大字報がはられるはず・・・」との内容を確認すると、葛藤する王イ・テ。王位を強化するためには、反乱を起こそうとした大妃の命を必ず奪わないといけない。しかし、彼女の死が逆に、王位を揺るがす出来事へと発展する余地をあたえることになると、悩みます。

大妃の無事を守る必要がある王イ・テ、、、しかし、チョン・ウィギュンは王のために大妃を殺害するために向かい、王の命令を背きます。脱獄したパク・ゲウォンは王妃をたずねると、「死なないで生きてください」と自分のせいでチェ・ガヨンが大妃になり、不安で辛い人生を送ることになったことを後悔する言葉を残した時、チョン・ウィギュンの攻撃から大妃を守り、命を落とす。自分をかばって命を落としてパク・ゲウォンを抱きしめて涙を流す、大妃。

王イ・テにとってもっと対立的な権力を持つパク・ゲウォンが死を迎えたことで、イ・テは対立したり争いのない時代を迎えます。生きることを諦めようとする大妃に王は、「絶対に死なせない」とかたり、生きることを命じます。

平和が訪れ、ユ・ジョンは王子を出産。ユ・ジョンはパク淑儀から王妃へと正式に即位すると、先延ばしになっていた婚礼式を挙げます。お互いへの気持ちを確認し合う二人は、笑顔を見せる。

第16話(最終回)感想

王位の強化を目指すためにすべてをかけた王イ・テ。ずっと側で彼を支えていたチョン・ウィギュンが、大妃を殺害しようとする場面を目撃されて、結局、王のそばに残った一人は、ユ・ジョンのみ!

良き理解者であり、王を支える王妃であり、間違った道に進めなくするために王にブレーキを掛けることができる存在が、初恋で唯一愛した女性だという、ロマンチックなストーリーでした。

最終話まで政治色が強いストーリー展開が続きましたが、政治とロマンスのバランスがちょうどよくて、ついに最終話を向けて寂しい気持ちです。

近年、韓国ドラマで時代劇が占める比重が増え、高い視聴率を得るほどの人気が続く中、登場するキャラクターの人物像が明確で、ストーリー展開にも無理がなく、ドラマが見せようとするテーマにしっかり基づき描かれているので、政治色が強くても本当に見やすい時代劇となっています。

チャン・ヒョクが登場したことで、軽いだけの見やすいだけの時代劇ではなく、主人公ではないにも拘わらず、最終話までチャン・ヒョクに魅了されます。

大妃を守って命を落とすシーンまで、正直すごく素敵!

ドラマの結論は、王は平和をもたらし、最後まで守りたいと思っていた女性と共に、明るく幸せな結末を迎える、期待通りのエンディングでした。

個人的には、2020年から2022年上半期まで放送された時代劇の中では、最も好きな作品の一つです。


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