恋慕 れんぼ 연모 The King’s Affection 2021年放送 KBS 2TV月火 全20話
第3話視聴率6.5%
hg@さらんさん |
第3話あらすじ
男は薬草を求めて出入り禁止の王の狩場(講武場)にやって来た。湖のほとりにいた美しいフィに見とれ、気配を忍ばせる。男がもらした小さな足音で気配に気づいたフィは、いきなり手元の短刀を投げつける。フィが逃げ出した宮女だと思い込んだ男は狩場の歓声に危険だから逃げようと。フィは女の姿を見られた男に短刀を振りかざすが、軽く躱される。と、追手の気配に動揺するフィに男は素早く自分の服を羽織らせ、その手を取って逃げ出す。
2人は兵士たちに見つかり、どんどん追われて崖の上に追い込まれる。絶体絶命のピンチにフィは男を突き飛ばし、自らも崖から身を躍らせる。川の中で息をひそめて、兵士たちをやり過ごしてから、フィは時を見て浮上しようとする。が、男はそのまま意識を失い沈んでいくのに、手を差し伸べる。まるであの時みたいだ…。一方、ホン内官らはフィが消えたと聞き、ヒョンソルと捜索に向かう。
王の陣営では義弟チェヒョン大君、義母の中殿(チュンジョン・王の正妃)が談笑する姿が見える。それを遠くから切なげにみつめるフィ。いつからか王が愛でるのはチェヒョン大君になった。そんなある日、フィはキム尚宮に訊ねた。「父も女の自分を殺せと言ったのか?」と。王命には誰も逆らえず、現王にもどうすることもできなかったというが、心は晴れない。
フィは陣営に戻る方法に思案を巡らせる途中、何者かの殺気を感じる。フィを狙って真っ直ぐ飛んでくる矢。突然現れたチャヨン君はフィを矢から守る。内禁衛長ヒョンソルはすぐさま刺客を追いかける。一緒に追おうとするフィをチャヨン君が押しとどめる。ホン内官から受け取った服に着替えたフィは、チャヨン君と共に王に刺客のことを報告。王宮に戻ろうと言う中殿とは逆に、ギジェはここから誰も出してはならないと言い、ギジェ側と中殿側は対立の様相を見せる。
ヒョンソルが矢を放ち、見失った刺客の死体が発見される。死体は中殿の父とは関係ない衛士で、左議政たるギジェと世子を亡き者にすると常日頃から言っていたと。王に続いて大手を振って狩場を後にする中殿派一行。フィの自分に対する態度が気に入らない中殿は、いつか我が子チェヒョン大君が世子になる日を夢見る。
フィはまたあの夢を見る。暗い廊下を一人歩き、何かが置かれた部屋に入っていく。台の上には血だらけの白い布。それをめくると…自分の姿で殺されたフィの惨たらしい遺体!悲鳴を上げて逃げ出すと、ギジェが立ちはだかる。「お前が死ねばよかったんだ」首を絞められて、やっと目が覚める。恐ろしい夢。
お忍びで王宮内に入り、宮女たちに鍼術を施す男。死んだのか消えたのか、あの宮女の情報を探るが、空振りに終わる。王宮内を歩く男の背後を矢を持ってつけて行くフィ。秘密を知る者は消さねばならない。亡き嬪宮に身を持って教えられたフィ。男は仲間と思われる別監と別れた後、また一人になった。そして、奥宮に続く秘密の門をそっと開ける。あそこは自分とジウンしか知らないはず。フィは構えた矢を我知らず放ってしまう。急いで逃げ出す男たち。
男を呼び入れたク別監から情報を得たホン内官の案内で、三開房を訪ねたフィ。ジルグムはホン内官を妓楼に案内をする。妓楼ではチャンウン君がフィの師を相手にくだを巻いていた。フィが女性のようだったと吹聴し、王族という立場をかさに着て、気に入らないと暴力をふるう様。チャンウン君は誰かが部屋の外から見ているのに気づき、殴っていた相手を部屋の外にたたき出す。妓楼の誰もがそのの乱暴行為におびえた目を向けていた。
突然、フィは物影に引き込まれ、その口をふさいだのはあの男だった。フィはその顔に驚くが、すぐに平静を取り戻す。フィを女だと思い込んでいた男は男装のフィに混乱する。フィは男の制止をもろともせず、チャンウン君の前に出て、いましがたの行為に辛句を吐き募る。そして、自分を射ったのはお前だと知っていると。男はフィが世子だと知って、腰を抜かすほど驚く。
「チョン・ジウン」もしやと思ってはいたが、まさかのまさか。フィの中で衝撃と共に淡い思いが交差する。フィが幼い自分を覚えてくれていたことを喜ぶジウンに、狩場で会ったことを含めて度重なる無礼に許しを与えたうえで、再び顔を見せたら許さないときつく言いつけて別れる。
明国の使臣団が来朝することになり、使臣団の中にはジウンが命を救ったという礼部侍郎が含まれる。ギジェはソクチョにジウンをフィのそばに仕えさせて、明国の力を得ようと画策する。ソクチョは目の前で宮女を殺すところを見せて以来、自分を拒否するジウンを従わせる方法を考える。一方、チャヨン君から贈られた新しい筆を上機嫌で眺めながら、講義を受けに講侍院に向かったフィが会うことになった新しい書筵官(世子の教育係)とは…。
第3話感想
チャン・ジウン役のロウンはアイドルグループSF9のリードボーカルであり、センターを担うアイドルです。どおりでイケメンさんですね。彼目当てでドラマを見始めた方も多いでしょう。2016年にグループデビューして、現在25歳。ソウル大学(韓国の名門大学)出身の秀才でもあります。ドラマに出るアイドルたちは演技をするアイドルということで、「演技ドル」と呼ばれたりするそうです。
グループで活動始めたと同じ年に演技活動も開始しています。最初は助演が多かったのですが、2019年の「偶然見つけたハル」で難しい役をこなして、その年の新人賞を受賞しています。その後、「先輩、その口紅塗らないで」に次いでこの「恋慕」は3作目の主演作となりました。
妓楼のシーンでジウンがチャンウン君を指して「この辺りのいかれ野郎だ」と言ってましたが、これは同じNetflixのドラマ「このエリアのクレイジーX」の題名と掛けていて、めちゃ笑えました。それにしても、ウングンとは非常に厄介な不発弾みたいだと思います。
第4話視聴率5.9%
hg@さらんさん |
第4話あらすじ
新しい書筵官(王の教育係)はジウンだった。確かに二度と顔を見せてはならないと告げたはず。ジウンは「王命」のために断れないという。フィはジウンの素行を王に伝え、尊敬に値しない師を迎えることはできないと上訴する。その証明のために施術を受けた女官たちやジウンを引き入れたク別監に証言させようとするが、王の怒りを恐れた者たちはこぞって否定する。肝心の三開房もおそらくはソンジョが先立って始末したのか、存在さえ消え失せていた。フィは王にそっぽを向かれてしまう。
フィに膨大な数の本の書き写しと解説を命じられたジウン。早や世子に嫌われたのかと侍講院を統括する報徳(ポドク)以下、あきれるばかり。「これは始まりに過ぎない。」この言葉どおり、フィのジウンいびりは熾烈を増す。酒席に呼んで失態を誘ったり、ある時は川でドジョウを捕まえさせたり…。さすがのジウンも投げ出したくなる鬼の所業。しかし、ジウンにはどんなにいびられても止めることができない理由がある。三開房のジルグムとヨンジを人質に取られているからだ。司憲府の実力者であるソンジョはその権力を乱用して、三開房をめちゃめちゃにしたうえ、ジルグムとヨンジに無実の罰を与えた。ソンジョは来月の明国使臣団の来韓まで世子に仕えれば、彼らを解放するとジウンに約束する。
チャウン君とジウンとは親友の間柄。久々に会ったジウンは酒の席でフィとの確執を打ち明ける。一肌脱ごうとするチャウン君だが、フィはジウンの話になると不機嫌になり、ギジェの息のかかったジウンの友人などろくでもない人間だろうと取り付く島もない。
フィはより頑なになり世子になって以来、一度も休んだことのない講義を休む。弓の練習場にいるフィの元にやって来たジウンは自分を追い出す理由を問う。それがギジェやソンジョのせいで誤解を受けていると知ると、王の前で賭けをしようと言い出す。「意味がない」というフィが矢を構える先に、「この命を賭けましょう」と的の前に進み出るジウン。構わず弓を引いたフィに回りは大あわてで止めにかかるが、フィはその矢を放ってしまう。逃げ出さなかったジウンの勇気に免じて望みを聞くことにしたフィ。
事のあらましを知ったギジェは、いつ誰がその地位を脅かすかもしれぬ泥沼のような王宮で、清廉潔白である必要はない。自分の臣下はすなわちフィの臣下であり味方である。このようないざこざは二度と起こしてはならないとフィを諭す。「はい」と言うしかないフィ。2人の会話を偶然耳にしたジウンは、フィが王とギジェの板挟みに合っているというチャウン君の話に納得を覚える。そんな中、ある両班が夜半に不審な輩に襲われる事件が起きる。
ジウンから与えられた賭けの課題は、渡された「種」がなんの種かを調べること。フィはそれが「蓮の種」に見えたが、そんな簡単な答えであるはずがないと考える。書庫で答えを求めて本を探していると、昔の思い出を閉じ込めた箱が目に入る。タミだった頃の思い出の品…ジウンがくれた名「蓮膳」と書かれた紙を懐かしそうに眺める。
ある日、東宮殿に見かけない武士の姿。彼の名はキム・ガオン。大妃(テビ・王の母)の命により、フィの護衛武士として来た。見目麗しいガオンに女官たちは浮足立って騒がしく、課題に頭を抱えるフィは余計カリカリする。一方、王は東宮のことは自分が気遣うと大妃にクレームをつけるが、逆に王はチェヒョン大君ばかりを可愛がって何もしないと叱られる。
賭け当日。王を始め高官たちも見守る会講の場。フィはジウンの課題に「蓮の種」と答え、人民を寄り添う王にになれと受け取ったと答える。それに対して、ジウンは「泥沼のような王宮の中で、他に惑わされず、高潔たる王であれ」とフィの答えに×をつける。ジウンの答えを気に入り、大いに称賛する王。一方、ギジェは渋い表情でジウンをみつめる。フィはジウンを受け入れる覚悟を決める。
使臣団の接待を請け負ったチャウン君とともに市井に出かけたフィ。お付きのホン内官とガオンも同行。ある装飾品店に入って、フィの目に入って来た美しい指輪。思わず手に取ってみる。その時、急に店の中にどやどやと女性たちが入って来て大混雑になる。チャウン君はフィの手を取って、お付きを振り切って裏口から2人だけで脱出。楽しそうなチャウン君はフィが見ていた指輪を「未来の愛する人に」と贈る。
2人のそばで洗濯物を干していた女がたらいの水をフィの方に投げかける。チャウン君はフィをかばって自分が水を被ってかばう。そして、そのせいで曲がってしまったフィの笠を買いに行く。残されたフィは一人じっと指輪を見つめ、大事そうに懐にしまう。
ジウンは報徳の家を訪ねた帰り、フィが一人で立っているのを見かける。道行く人々が笑っていくのが、帽子のせいだと気付いて帽子を脱ぐフィ。ジウンはそばに行って自分の笠をかぶるように勧める。フィは自分でひもを結ぼうとするが、手馴れない様子を見かねてジウンが手助けする。フィの顔の近くにはジウンの顔が近づいてきて…。
第4話感想
これまた美しい男性たちが続々登場してきますね。今回目を引いたのは、フィの護衛武士として東宮殿に合流したキム・ガオン役のチェ・ビョンチャン。ボーイズグループ「VICTON」のメンバーで2016年にデビューし、2019年にはMnetのオーディション番組「PRODUCE X 101」に出演しましたが、健康上の理由で「PRODUCE X 101」を降板しました。それから、1年半ほどの休養を経て復帰しました。
俳優としては「ライブオン(2020)」に次いで2作目です。作品ホームページには主演の2人、チャウン君役のナム・ユンスに次いで、でかでかと紹介してあるので、何か重要な役割を担うのには間違いないようですね。チェ・ビョンチャンはグループの中でも個人ファンミーティングが開けるほど、人気が高いメンバーのようです。
とにかく熾烈なフィのいびりを何とか克服して、ようやくフィの師を務めることができるようになってよかったです。こうなったからにはあきらめるしかないフィですが、早くも眠っていた乙女心がも揺さぶられている様子で、見てる方も胸が高鳴ります。次回も乞うご期待!
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