恋慕 れんぼ 연모 The King’s Affection 2021年放送 KBS 2TV月火 全20話
第13話視聴率10.0%
hg@さらんさん |
第13話あらすじ
けがの治療の為、自ら服を脱いで素肌をジウンの目の前にさらしたフィ。一方、ジウンはその驚きをどう表してよいのか途方に暮れる。治療後は落ち着かない心を鎮めるためか、フィと離れた場所で休む。一人置かれたフィはしばらく待ってから、ジウンに近づく。何も聞かないジウンに自分が世子だった兄と双子だったことを明かす。兄が亡くたったせいで女性の身で兄の身代わりになったこと。ジウンは秘密を知ったとしても何一つ自分の中で変わったことはないと微笑み、2人はしっかりと抱き合う。
その頃、ヒョンソルはソクチョの手に落ちたが、拷問を受けてもフィの行く先を明かすことはない。チャウン君とフィの部下たちの行方も知れず、ソクチョは焦れる。そこに入った部下の報告にソクチョは率先してその場所に向かう。ソクチョ一行はフィとジウンが逃げ込んだ山一帯を捜索し、発見した血痕からこの辺りに潜んでいると目星をつける。
御医が王の寝所にやって来るのを外で待ち受けるのは、王付きの尚膳(サンソン)だ。彼は以前家族を救うためにギジェの恩を受け、そのために手先にならざるを得なくなった。手にしている器にはなにやら黒い粉。それを悲し気に見つめる。御医から受け取った煎じ薬を運んでいく。
王の部屋には侵入者がやって来る。ガオンだ。ガオンは王の首元に剣を突きつける。が、全く動じない王。ガオンはなぜヒョンソルを使ってまで、自分を守ったのかと訊ねる。ガオンが亡き師匠の息子だということは王は気づいていた。彼の持っている木札は2人で半分を分かち合ったものだ。友人であり師匠であったイクソン。そのイクソンと語り合った理想の国を作る約束を果たすことができない自分を恥じてはいるが、その約束を死ぬまで忘れないと話す。
尚膳が持ってきた薬を王はなんの疑いもなく、いつものように薬を飲み干した。話し声がしたという尚膳に、本を声に出して読んでいたと答えて守る。その後、イクソンの墓の場所を伝えられ、ガオンは王の寝所を出る。が、「陛下!」という叫び声と飛んできた人々。王が血を吐いて亡くなったさまを目の当りにする。
山中で一夜を明かしたフィとジウン。先に目を覚ましたジウンはフィの寝顔をじっと見つめ、その頬にそっと触れようとする。と、ようやく目覚めたフィと目と目を合わす。フィは自分の人生を生きることに実感が沸かないとつぶやく。その後、町に出てジウンが着替えを買い求める間にじっと髪飾りを眺めているフィ。ジウンはその様子に気づいたが知らないふりをする。再び男性の服を来たフィは何か落ち着きを感じる。
一瞬の隙が取り返しのつかない事態を呼ぶ。フィの自分の人生を生きるという夢はもろくも崩れ去る。ジウンがフィのそばを離れたとたん、後ろから押さえ込まれたフィはソクチョの手の者に連れ去られてしまう。フィのためにかんざしを買って戻ったジウンは辺りを見回して、手渡した菓子が道端に散らばっているのを発見して、心がざわめく。
フィは猿ぐつわを噛まされて山中へ連れていかれる。現れたソクチョをキッとにらみつける。と、その後ろから現れたのは、葬礼の衣装を身に着けたギジェ。ギジェはフィに王が亡くなったことを告げる。一方、ヒョンソルはチャウン君に助けられ2人手分けしてフィを追いかけるが、キム尚宮とホン内官を人質に取られ再び捕まる。
王宮では王の葬礼が始まっていたが、問題は次の王を誰にするかということで大妃は大臣たちに決断を迫られる。しかし、フィは廃位されている上、チェヒョン大君はまだ世子ではない。しかも、大妃はチェヒョン大君の母の中殿を認めていなかった。しかし、そこにギジェに連れられたフィが現れる。大粒の涙をこぼすフィ。その頃、王宮には王が毒殺されたという噂が広まり始める。
悩ましい大妃の元にはプウォン君が来て、罪人認定された世子が王宮に戻ることはあってはならないと訴える。一方、ギジェはプウォン君が儒生たちをけしかけたせいで王との間に溝が生じた挙句、チェヒョン大君を世子にするために王を毒殺したと囁きかける。プウォン君は困ったことになったとフィの廃位の発端になったウォンサン君に相談をもちかけるが、考えればわかることを実行したせいだとそっぽを向かれる。その鬱憤を中殿に話している最中に2人もろとも「王の毒殺」の疑いで捕縛される。
チェヒョン大君はフィの目の前で内禁に連れて行かれてしまう。驚いてギジェのところに向かったフィは「王になれ」という言葉に耳を疑う。王宮を出ていくというフィに周りの者たちを罪に問うと脅すギジェ。東宮殿に閉じ込められようとするフィを救おうとしたチャウン君もウォンサン君の企みのせいで捕えられてしまう。その夜、牢で泣いているチェヒョン大君を訊ねたフィは怖くて辛かったのは自分だけではないと知る。チェヒョン大君のため、自分を守ってくれる人々を救うため、傀儡の王になる決意を固める。
やっと王宮に辿り着いたジウンに怒り心頭のソクチョ。世子逃亡の手助けをしたことを激しく責める。それには構わずジウンはひたすらに東宮殿を目指す。ジウンに護衛たちがとびかかるのを制止したフィはもう戻れないと涙で別れを告げる。そして、フィは即位式に臨み…。
第13話感想
フィとジウンは2人で新しい人生を歩むことを心に決めました。フィはぎこちないけれど、一時の自由を感じていました。なのに、結局は2人は引き離されることに。だから、なんでジウンはあの時フィから離れたんだぁ~( ノД`)シクシク…
王様、殺されちゃいました!あんなにあっけなく。普通は(過去に見たドラマでは)何か月もかけて毒を少しづつ盛って、具合の悪くなって亡くなるのが普通なのに、こんなに一気に行っちゃっていいの?って思いました。尚膳が疑われて当然だろうに、そこすっ飛ばしちゃうんですね~。
とにかく、もう絶望しかないフィの人生。ほんの少し自分の人生って夢を見ちゃっただけにつらいったらないですね。なんか思ったよりも深刻で、展開が読めないドラマだと思いました。
第14話視聴率9.6%
hg@さらんさん |
第14話あらすじ
ジウンは全てのこだわりをかなぐり捨てて、王宮に入れるように助けてほしいとソクチョに頼み込む。ソクチョは王宮は正否だけで成り立っていない場所ゆえ、ジウンには耐えきれないと断るが、どうしてもと頼み込まれる。ギジェはソクチョの願いに渋い顔をしながらも聞き入れる。
王宮を見回るフィの前に現れたジウン。何も望まないから2か月の間だけ、怪我の手当てだけをさせてほしいと懇願する。承政院(王の秘書室のような機関)の職員となり、不正や忖度にも目をつぶる。その変わりように目を丸くする友人や元同僚たち。そして、今日も文書を抱えて康寧殿(王の寝所)へ通う。文書の山の下に手当て道具を隠し持って。フィの傷はだいぶ回復していた。ジウンが王宮にいるのもあとわずかだ。
フィの正妃となったハギョンは尚宮たちが止めるのも聞かず、走ってフィを探し回る。その手にはフィに渡そうという恋文を握りしめて。純真でおてんばなお嬢様気質が抜けないハギョンは康寧殿に着くや、部屋の扉を勝手に開けて飛び込み、ジウンが手当てした後に下がって来るのにぶつかってしまう。血のついた包帯が文書もろともひっくり返り、ジウンは慌てて袖の下に隠す。幸い、ハギョンは気づかずにキム尚宮から
フィとハギョンの子作りの日を決める観象監(カンサンガム・天の気を読み、占いをする部署)担当者に迫るホン尚膳とチャウン君。ギジェから裏金を受け取っていることを理由に、2人はその日をなんとか先延ばしにしようと圧力をかけるが、通りかかったギジェの一喝でなんとその日に決まってしまう。体調不良で逃げた初夜と同じ手を使う訳にも行かず、フィは覚悟を決めてハギョンの部屋に向かう。
朝会はギジェの独壇場で全てがギジェの思うままに進む。フィの知らない間に人材が流刑になったり、ウォンサン君も地方に追いやられたりとやりたい放題。フィはギジェのなすままに受け入れる傀儡の王となっていた。それも自分の大事な者たちを守るため。おかげでチェヒョン大君は流刑にとどまり、チャウン君は無罪に。ヒョンソルは内禁衛長の職をソクチョに奪われ、地方の軍に飛ばされたが無事だ。幸い、ホン内官は尚膳(サンソン・内官の最高職)、キム尚宮とともにフィのそば付きを維持する。
フィの護衛を担当するソクチョは康寧殿から出てきた御医にフィの傷の具合を訊ねるが、キョトンとした様子に不審を覚える。その後、フィの部屋から出てきたジウンに出くわし、ジウンが手当てしているのかと訊ねてみるが、否定される。山で見た血痕の量から見て、軽い傷ではないと思うソクチョ。
今日という日を期待に胸膨らませていたハギョンだが、フィはもう一組の布団を用意し、営みは行われたことにしてほしいと言い、今後もずっとそうなることを伝える。ハギョンは訳も分からずに涙に暮れる。嘘をついて騙すこともできたが、正直に気持ちをぶつけてくるハギョンには正直であるべきと考えるフィ。翌日の大妃への挨拶でも暗い表情のハギョン。大妃殿を出てからフィの肩の糸くずに手を伸ばすハギョンの手元を見たソクチョはフィの首筋に鍼の後のような傷跡をみつける。一方、ガオンは先王を毒殺して自殺したという尚膳の家の前で何かを探っているよう。
ジウンは仕事中に暗がりの中にフィとホン尚膳の姿を見かける。フィは地方の護衛官となったヒョンソルと密会していた。ギジェを倒すために情報を集めていたのだ。2人の話を盗み聞きしたジウンは向こうからやって来た衛兵たちとかち合わないように、フィを物陰に引き寄せ隠す。治療が終了した晩、チャウン君と差し向かい酒を飲むことに。チャウン君がフィの秘密を知る人であり、思いを寄せていることを知る。
ヒョンソルは王宮の外のある場所でソクチョと鉢合わせる。地方にいるはずのヒョンソルが都にいるのは合ってはならないことだが、かつては友だったよしみで一度だけ見逃すことにする。「後悔しないように生きよう」と誓い合ったソクチョにどうなのかと問うヒョンソル。選択の自由がない自分には与えられるままに生きるしかないというソクチョ。
フィは戸曹新郎から不正の証拠を手に入れる。その陰にジウンが働きかけたことを知る。結局ジウンを巻き込んでしまったのか。頭が混乱する時は廃殿に行って気持ちを静めるフィ。が、いつもの道にはなぜかたくさんの明かりが灯っていた。その道を辿った先にはジウンが。フィはジウンにもう少し王宮にいてほしいと口にする。その言葉に思わずフィを抱きしめるジウン。そして、口づけを…。
フィの首の傷…そういえば、息を止めるためのツボがあると聞いたことがある。どうしても気になったソクチョは医務官を訪ねてそのツボの位置を確かめる。そのことを受けて、頭の中に浮かぶのは亡くなったはずの双子の妹の手が動いた気がしたこと、タミ(フィ・兄)を殺す直前の驚いた表情。そして、ジウンとフィの抱き合う姿を目の当たりにして、全ての駒が一つの答えを導き出す…。
第14話感想
ジウンは本来ならフィを隠匿した罪人認定なので、王宮に再び入ることはできないはずでした。が、ソクチョは最後の切り札を使ってまでギジェに直談判して、ジウンを助けてくれました。だからこそ、見ない聞かない知らないを貫かねばならなかったのですが…。
ギジェが戸曹判書の娘ハギョンを正妃にしたのは、戸曹判書を利用するためだったんですね。地方で私兵を育てるために兵糧を横取りして、もしもの時は王宮を制圧するために。それは再び王を取り換えるということ。フィは傀儡の王を演じながら、ギジェを滅ぼそうと動いていたのです。でも、本当はジウンを巻き込みたくなかったでしょうね。
ソクチョにフィがタミと入れ替わっていることに気づかれてしまいました。毒殺を実行した元尚膳は自殺したと言いますが、本当は殺された?その家を窺っていたガオンはフィとヒョンソルの仲間になったのかもしれないです。
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