韓国ドラマ時代劇 あら感

恋慕 11話・12話 あらすじと感想






 

 

恋慕 れんぼ 연모  The King’s Affection 2021年放送 KBS 2TV月火 全20話 

第11話視聴率7.1%

hg@さらんさん

第11話あらすじ

ジウンは王宮を離れて地方に去ることに。ジウンに会いに船着き場にやって来たソウンは涙ながらにジウンの手を取り自分の恋心を伝え、引き留めようとする。結局、ジウンは旅立ってしまったが、その光景を眺めている者がいた。チャンウン君だ。チャンウン君から話を聞いたウォンサン君は吏曹判書を失脚させようとそそのかす。

チャンウン君はギジェと取り引きをして、ソウンが他の男性を慕っていることを大妃に伝える。大妃はソウンが世子嬪にふさわしくないと王に候補から外すことを提案するが、ギジェはそれだけでは終わらせず、王室を愚弄したという罪で吏曹判書までも王宮を追われてしまう。王はまた一人朝廷から味方を失ってしまうことに。

フィは家族で故郷に戻るというソウンに会いに吏曹判書宅に向かう途中にチャンウン君に出会う。チャンウン君は以前のトラブルで根に持っていたソウンの下女チャニを無理やり引きずっていくところだった。人を人とも思わない言動に怒り心頭になったフィはチャンウン君の首元に刀を突きつけ、チャニを救う。フィはソウンに素直に気持ちを明かしてくれた礼を伝えるとともに今後の無事を祈る。

ソウンに送られて家を後にしようとしたその時!女の悲鳴が響き渡る!急いで駆けつけると、無残にも刀でバッサリと切られたチャニが息絶えていた。姉妹のように過ごしてきたチャニの哀れな姿に泣き崩れるソウン。チャニの手の平には見覚えのある飾りボタンが握られていた。それは確かにチャンウン君のもの。

チャンウン君は急いで家に立ち戻り、凶器の刀を隠す。そこに大変な剣幕で乗り込んで来たフィはチャンウン君のボタンの片方がないのを確認して、証拠のボタンを見せつける。今回ばかりはこのまま引き下がれないと殺人の容疑で取り調べることに。しかし、チャンウン君は殺していない、顔に傷つけられた自分こそが被害を受けたと強硬に否定する。

その頃、温陽に新たに医院を開いたジウン。新しい医院の庭にはあの時フィが美しいと言っていたあの花が咲き乱れている。有名な鍼の先生が村にやって来たと噂が噂を呼び、大行列ができる大人気に。そこに訪ねて来た来たチャウン君にまで仕事を手伝わせ、久々に会えた友とたわいない会話を楽しむ。その一方で眠れぬ夜には花を見ながら、フィへと思いを馳せる。チャウン君からジウンが元気でいることを聞いて安心しながらも、廃殿に足を運びジウンに思いを馳せるフィ。

無実の罪を着せられ、死に追いやられた王と幼きフィの師だったイクソン。その黒幕たちが何者かに殺されているという。事件がほぼ表ざたになっていないのはどうやら王の意思が働いていると察せられる。ギジェとソクチョは警戒感を強める中、ある日突然刺客に襲われる。ソクチョが刺客を追い痛手を負わせるも、突然現れたヒョンソルに阻まれる。どうやら刺客はガオンで、王命でヒョンソルが守っていたのだ。

フィはチャウン君と計って、チャンウン君が殺人に使った凶器を見つけ出す。これさえあれば、チャンウン君の罪を明らかにすることができる。自分は王族で奴婢を殺したのは大きな罪ではないと開き直るチャンウン君に成敗する勢いのフィ。チャンウン君は屈辱の中、やむにやまれずチャニの墓でひざまずいて謝罪する。これに大してフィが道義に背いたと怒る大妃とは裏腹に、王は黙って自分がこの件を処理すると容認する。ギジェの詰問にも誰であれ無意味に奪われていい命はないというフィ。

チャンウン君が悔しさのあまり自殺した。ウォンサン君はその遺書を手にプウォン君をそそのかし、成均館の儒生たちを動かす。儒生たちは王宮の前で昼夜を問わず、道義を破ったフィの廃位を求める。この騒ぎにギジェは怒り心頭、兵を動かす勢いだ。一方、チャウン君はウォンサン君がこの騒ぎをしかけた張本人であることを知る。

フィはなぜチャンウン君を許せなかったのか。それはチャニの死に自分の生い立ちを重ね合わせて思えたから。ただこの地位を守るためだけの生きるのに、なんの意味があるのだろう。フィの本音を聞いたキム尚宮は「ご立派です。」とフィをほめ、亡き嬪宮もきっと今のフィを認めてくださるだろうと話し、ホン内官とともに最後までフィと共にすると誓う。

その夜遅く、なんの知らせもなくフィを訪ねて来たチャウン君。実はフィが女性であることを知っていたと告白。兄弟のように育った本当の世子とフィが違うことに気づいても、耐えに耐えるフィを守らずにいられなかったチャウン君。しかし、廃位が決まれば死を待つのみ、たとえ運よく免れてもこれからも絶え間なく苦難がやって来る。チャウン君は女物の靴を差し出すとともに一緒に去ろうと話す。涙でチャウン君の顔が霞んで見える。

一人になったフィはそっとチャウン君がくれた靴を履いて歩いてみる。一歩、また一歩。その履き心地を楽しむように。そして、そんなフィの姿を垣間見た王は…。

第11話感想

身を切る思いでジウンを送り出したフィなのに、とんでもない事態が起きてしまいました(-_-;) まさかチャンウン君が自殺してしまうなんて、嘘みたいです。奴婢であるチャニの墓に参らされたのが、そこまでの理由になるのでしょうか。そもそも、やると言ったのはチャンウン君であって、自殺なんかするタイプじゃないと思ってました。私はウォンサン君が怪しいとにらんでいます。

ガオンが殺してきた(まだはっきりしたわけではない)両班たちは、第一話で斬首刑になった王の師であり、フィの師であったイクソンの罪にはっきりとした証言をした者たちだったと言います。ガオンが誰なのか、なぜ王は殺人犯をかばうのか、真相が気になります。

フィが女性であると知っていたと、とうとう告白したチャウン君。兄のウォンサン君がフィを追い詰めようという中、いっそ2人で逃げようって話ですよね。亡くなった兄の代わりをするしかなかったフィが耐えて生きるのをやめた時、事態はどこに向かっていくのか…。

第12話視聴率8.8%

hg@さらんさん

第12話あらすじ

願いむなしくフィは廃位にされてしまう。しかし、本当の理由はチャンウン君の件ではなく、フィが女性であることだった。秘密を知っていた王に驚愕する。王に自分を恨んでいるかと問われたフィは世子としての恨みはないが、王宮で生まれた者として恨めしく思っていたことを伝える。そして、再びあの時に戻ったらどうするのかを訊ねるが、王はそれに答えず、ただ王宮を去り自分の人生を生きろと。一度も自分の人生を生きたことがないフィにはその方法がわからない。

どうしようもない孤独感を感じるフィはひとり廃殿に入り、ジウンとの思い出を振り返る。池に落ちた時のこと、2人で語り合ったことなどを懐かしく思い出し、しばし心をいやす。そうして、ふと振り向くとそこにはジウンが。廃位の知らせを聞いて飛んできたジウンはフィと目が合うなり、サッとそばに寄り抱きしめる。自分が間違っていたと、フィのそばを離れるべきではなかった、これからはフィが何を言っても離れないと誓う。フィはあふれる涙を抑えきれず、ジウンの口づけを受け入れる。が、あくまでもジウンには自分と離れて幸せになってほしいと願う。

フィが王宮を出て江華島(カンファド)に行くことが決まり、チェヒョン大君に王宮での心得を伝える。今になってみるとなぜただ一人の弟を遠ざけていたのか。チェヒョン大君はうすうす事の顛末を知り、フィに申し訳ない気持ちで涙をこぼす。一方、ギジェはこのままでは終われないと、隙を見てフィを連れ去り自分の屋敷に連れてくるようにソクチョに命じる。そして、王はフィを守るために秘密裏にヒョンソルに王命を下す。

当日、王に最後の挨拶に向かったフィは結局王に会えずに、寂しく王宮を去ることに。チャウン君、ソクチョの警護を受けながらの道行。その道すがら、あちこちにたなびく赤い布の切れ端にフッと気持ちが緩む。ジウンがつけた切れ端を集めながら進むフィと遠くのジウンとの目と目が合う。ジウンは切れ端をつけて歩く途中で黒覆面の男たちが潜んでいるのを見つけ、聞き耳を立てる。

チャウン君は山賊がよく出るような場所であえて休憩を取ることにする。不審がるソクチョと意見を対立させる中、一足先に大木の陰に向かったフィは突然、黒覆面の男に刀を突きつけられる。だが、その正体はヒョンソルであり、フィに王命を受けていることを伝える。フィを連れて逃げるヒョンソルの後を追うソクチョは追っても追っても追いつかないと思うと弓を引いて狙いを定める。と、その矢を断ち切ったジウンはソクチョと対決の様相を呈す。おかげで無事逃げおおせるヒョンソルとフィ。

ヒョンソルが準備した山荘で王の意図を聞かされるフィ。そこに用意されていた箱の中にチマチョゴリ(女性の服)と王からの書状。そっと開いた書状の中には王の本音が書き綴られていた。フィが女性であることを知った王はなんとかフィを守るための手立てを陰ながら打って来た。後継者として反対したこともその一つ。そして、フィの秘密を最後まで守り切ることが嬪宮との約束に叶うことになる。涙ながらに王の気持ちを受け取ったフィは逃亡の道をたどる決心をする。

王はチェヒョン大君を世子として認める方針を示し、大妃は大いに嘆き、ギジェは王と腹の探り合いをする。ギジェのために当時双子の娘を捨てざる得なくなったが、今やフィを守り切ると固く決心した王は揺るがない。すると、ギジェは王の行く末さえも脅かす発言を残す。

女性の衣装に身を包んだフィはヒョンソルとともに船着き場に辿り着く。桟橋を急ぎ足で歩く途中にジウンとすれ違うが、顔を隠していたフィとは互いに気づかない。面が割れているヒョンソルはフィの安全のために別行動をとることに。が、ヒョンソルは桟橋を戻る途中でソクチョに会い、気づかれてしまう。が、ソクチョの手の者が乗客の顔を確認して回り、追い詰められるフィ。そこに現れたジウンがフィと夫婦のふりをし、危機を脱出する。ジウンはフィのチョゴリ姿の美しさに目を丸くする。

陸地に到着した後、フィはジウンに王の意図を説明する。ジウンは王宮しか知らないフィを温陽の自分の医院に一緒に誘う。フィは自分の秘密をジウンに打ち明けようとするが、なかなか言い出せない。そうこうするうちにソクチョと黒ずくめの集団にみつかり、必死に逃げる2人。追いすがる追手の放った矢がフィの腕をかすめ、振り向いたフィを見たその時、ソクチョの目にはタムとして亡くなった世子の表情と重なる。

傷ついた体をかばいながらも、ようやく追手を巻いたフィとジウン。人気のない池のほとり、傷のために熱も出始めたフィの手当てをしようとして服のひもに手をかけたジウン。その手を制して、自らひもをほどいて上着を脱いで見せたフィは「これが私の秘密です。」と…。

第12話感想

フィはとうとう廃位(その地位を奪われること)されてしまいました。それも父である王の決断で。しかも、王はフィがいつの間にか本当のフィと入れ替わっていたことを知っていたのです。それは嬪宮との今わの際のときのこと。嬪宮がフィに向けた最後の言葉「私の娘」という言葉を聞いてしまったのでした。だから、なおさらフィに冷たく当たって見せたのです。

しかし、今は違います。女性であるフィがいつまでも世子でいることはいずれ無理が生じてくるでしょう。妻を娶れば、夜の営みも必要となり、それはフィには到底できないことですから。廃位の決定を下す前の晩、フィの部屋を覗いて女性の靴を履いて歩くフィを見た時に心は定まったのでしょう。フィを最後まで守ることを。

ジウンはフィが男であろうと関係なく、父と反目してまで助けようと奔走します。ヒョンソルと別れて以来、ジウンがいなければとっくにソクチョにつかまってしまったでしょう。そんなジウンに女性である自分、タミである自分を明かす決心をしました。次回のジウンの反応が楽しみです。

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