韓国ドラマ時代劇 あら感

恋慕 1話・2話 あらすじと感想






恋慕 れんぼ 연모  The King’s Affection 2021年放送 KBS 2TV月火 全20話 

第1話視聴率6.2%

hg@さらんさん

第1話あらすじ

嵐の晩、嬪宮(ビングン・世子の妻)が産み落としたのは男と女の双子。この事実に世子は父である王に伺いを立てるが、双子は不吉な上、女児と同腹で生まれた王子が王子と認められるのは難しく、王自体の立場さえ危うくなる。王は功臣であり、嬪宮の父であるハン・ギジェを責め、これにギジェは「今宵生まれたのは王子様のみ。」と遜る。

「女児及び事実を知る者を亡き者にせよ」ギジェの手のものが関係者の皆殺しを図り、産室庁は悲鳴と恐怖と血に包まれる。そして、ギジェがいざ産室に足を踏み入れると、すでに女児は亡くなっていた。ギジェの部下チョン・ソクチョは女児の息を確かめ、うなづく。息を詰まらせて見守っていた嬪宮はギジェらが立ち去ると共に大きなため息を吐く。そして、医官が女児の首元から一本の針を抜くと小さな泣き声が上がる。護衛武士ユン・ヒョンソルは嬪宮の命を受け、馬を駆り女児をその胸に抱いて夜の王宮を抜け出してゆく。

=============数   年   後=========

王子フィは輝くばかりに美しく、聡明な少年に育つ。蹴鞠(チュック)が得意で今日も学友らの中心となって球を追いかける。フィは見事なゴールを決めると高々と手を振り上げ、外祖父のギジェを振り返る。満足そうにうなずいたギジェを取り囲む大臣たちは口々にフィの王子の資質を褒めたたえる。

ある日、新人宮女タミは木に引っかかった洗濯物を取ろうと、塀の上に登ったところ蹴鞠が飛んで来て落下してしまう。蹴鞠を取りに来たフィのお付きのホン小官は、タミの顔を見て思わず絶句する。なぜなら、その顔がフィと瓜二つだったから。追いついたフィとタミはお互いの顔をまじまじと見つめ合う。フィはその驚きをを嬪宮に伝えるが、そのようなことは二度と口にしてはいけないときつく叱られる。一方、嬪宮はもしやその娘が自分の娘かもしれないと考える。

ある日、世子(フィの父)と師匠イクソンとの歓談中のフィの目の前で、内禁(ネグミ)に連れていかれる事件が起こる。世子は王にイクソンの開放を願い出るが、ギジェはイクソンが朝廷を混乱させた罪があるという。フィは王宮外の自宅に幽閉されたイクソンに会いに行くため、タミと服を入れ替えて王宮を出ることに成功する。一方、王子の衣装に身を包んだタミは想定外の危機に直面する。なんと世子が訪ねて来たのだ。書物を読んだ感想を訊ねられた時には万事休すだったが、機転を利かせた一言で九死に一生を得る。その際、一編の詩を教えてくれた世子に尊崇の念を抱く。

父ソクチョと共に参宮したチョン・ジウン。王族であるチャウン君(イ・ヒョン)とは名前で呼び合う関係だ。王に挨拶に行った父を待つ間、落とし物をしたタミを追って奥宮に辿り着く。タミはジウンに声をかけられて驚いたはずみでフィに借りた本を池に落とす。池に飛び込もうとしたタミを止めるため押し問答したジウンもろとも池に落ちてしまう。タミは水底に沈みゆくジウンを助け、人工呼吸を施して救う。ジウンはそれから自身の鍛錬を始め、水没した本をタミに返しに行った折り、端午のまつりに誘う。

キム尚宮に連れられたタミは嬪宮に拝することに。嬪宮はその顔と首元の針の傷を見て、我が子であるとはっきり悟る。世話になっていた山寺が火事になり住職も亡くなり、身のよりどころをなくしたために宮女になったと聞き、娘の運命を不憫に思って涙ぐむ。

フィはタミの話を面白がり、タミが端午のまつりに出かけられるようにしてくれる。タミはジウンと町に出て楽しいときを過ごし、互いに相手を好ましく思う。ジウンはタミを特別な名前で呼びたいと「蓮膳(ヨンソン)」という美しい名前をくれる。タミはジウンにあげたいものができたと新たに会う約束をする。

ソクチョはジウンが会っていたタミを見て、フィそっくりのその顔に驚愕を覚える。キム尚宮がタミを連れていたこと、死んだはずの女児が動いた気がしたことを思い出して確信を深める。タミを遠くから眺めていた嬪宮の元にギジェが近づいて来たことで秘密が知られたと悟る。その頃、タミにはすでに刺客が放たれていたが、タミは外での宴の手伝いに出かけたところだった。

フィはイクソンが処刑されると聞いて、再びタミと入れ替わる。女官の列に並んで町を歩いていたフィは、途中で列を抜け出して刑場に向かう。ソクチョがそれを追う。刑場に辿り着いたフィは刑の執行を歯を食いしばって見つめる。ふとソクチョが誰かを狙っているのに気づいたヒョンソルは、タミを発見して連れ出すが、実はそれがフィであると知る。飛んでくる一閃の矢。ヒョンソルは剣で矢をかわすと、フィを馬に乗せて逃がす。ヒョンソルはソクチョの行く手を阻むが、振り払われてしまう。すぐさま、ソクチョはタミの姿のフィを追い詰める。

…そして、ソクチョはヒョンソルの制止を振り切って矢を放ち、フィはその場に崩れ落ちる。一方、フィを待ちくたびれたタミは、東宮殿を抜け出す。勢い余って倒れたタミの手からこぼれたサイコロを拾ったギジェは…。

第1話感想

もし、私たちが知っている歴史の後ろ側で女性の身で王位に就き、歴史から完全に消え失せた王がいたとしたら? 自分の秘密を隠したまま生きなければならなかった悲運の王。そして、その王を愛するようになった一人の男性。王の師匠として王宮に入ってきた男はそれが女性であるとは夢にも知らないまま、秘密めいた愛を始めるようになる。

自分が愛する人が同じ男性であることに加え、それが恐れ多くも尊顔をも仰ぎ見ることができないような至上のひと(王)だったなら。果たして、この愛の行方はどうなるのだろう?

女性であることを隠した王イ・フィと、彼女の師匠チョン・ジウン。2人の関係転覆ロマンスが「王宮」という熾烈でありながらロマンチックな空間を背景に、時にはときめきを持って、時には切なく描かれる。≪韓国KBSホームページより≫

原作は韓国のウェブトーン(ウェブ漫画)「연모(恋慕)」作者は「이소영(イ・ソヨン)」です。ストーリー展開は若干違っているようですが、双子の王子が亡くなり、代わりに捨てられた双子の妹が王になる点では同じです。興味のある方は「kakaopage.com」「연모」で検索していただければ、12話まで無料でご覧になれます。ただし当然ですが、韓国語ですよ(笑)

第2話視聴率6.7%

hg@さらんさん

第2話あらすじ

嬪宮はタミの遺体に対面して大粒の涙をこぼす。なんと、なんと痛ましいことだろう。嗚咽を漏らしながら遺体の首筋に視線が向かうや、ピタリと止まる。あるはずの傷跡がないことで遺体がフィであることに気づき、嗚咽はさらに高まる。うなだれるしかないヒョンソル。キム尚宮はその場にへたり込んでしまう。

出会い頭にタミのサイコロを拾ったギジェ。近づいてきたソクチョはタミに会釈をし、ギジェに報告する。「あの子を送って来たか。」うなづくソクチョと話をするためにタミに部屋に戻るように勧める。やっと追いついたホン小官はタミについため口を使うが、ギジェに気づいて慌てる。

フィの部屋では嬪宮とキム尚宮、ヒョンソルが待っていた。嬪宮がタミがフィを装っていることを知っており、タミとホン小官は驚愕して膝まづく。そして、驚くことにタミに「今日からお前が世孫」だという。フィが亡くなったと知って悲しむホン小官。納得できず部屋を出ていくタミ。

タミとホン小官が暗がりで見たもの。家門のためにタミ(フィ)を殺したことを認めたギジェの姿。そして、外祖父だという事実。惨たらしい姿で物言わぬ遺体になったフィの姿。ショックで何も喉を通らないタミに嬪宮が言う。「お前が諦めたらみんな死ぬ。お前も私も。みんな。」その言葉を聞いたタミは無理にでも食べ始める。フィとして生きるしかないタミにはいくつもの試練が。世孫としての振る舞い方を教えられるが、失敗の連続だ。しかし、生きるために周囲には畏敬の念を抱かせ、誰もそばに寄ってこないようにしなければならない。

ジウンはタミと何とかして会おうと宮廷の前に行くが、許可証もなく入ることができない。塀を超えようとする努力も虚しく諦めかけた時、イウォルという名前が耳に入る。タミの同室だと知っていたジウンは、手紙を言づけようとするが、あれ以来タミは戻って来ていないとイウォル。ジウンは司憲府の監察官である父ソクチョに調べて欲しいと頼むが、なぜか冷たく突き放される。

フィの誕生祝いの宴。多くの贈り物をもらってもタミの心は晴れない。ギジェから祝いの言葉を受けると耐え難い吐き気に襲われる。しかし、延々と来客の祝辞を受けることに耐える。次の来客がジフンだと知ったタミは御簾を下ろし声も発しない。ジフンはタミの話からフィが自分が仕えるべき君主だと確信を得、フィの立派な臣下になるために明国に留学に行くと告げる。タミはたまらずジフンを呼び止め、タミに預かったとあのサイコロを贈る。

思わず部屋を出てジウンを追って行くタミ。そこで、ソクチョがイウォルを殺すところを目撃する。しかも、ジウンはソクチョの息子とは!激しくショックを受け、誰にも知られない場所で一人ずっと泣きむせぶ。暗くなっても部屋に戻らないタミに、周囲は大騒ぎで多くの使用人たちが探し回る。ホン小官は手分けしてタミを探す途中、タミの心情に同情して涙をこぼす。姿を現わし自分を責めるタミに「世孫様のせいではありません。」と抱きしめるキム尚宮。

嬪宮はタミにフィとタミがお腹に宿った時のことを語り出す。大きな月がお腹の中に入って来て、二つに割れて美しい真珠になった。その一つがフィであり、もう一つがきっとタミだったろう。2人を身に宿している間、とても幸せだったと。逃げ出したタミを咎めないのは戻って来てくれたから。誰も許さなくていい、ただ生きていてほしい。誰よりも特別で高貴な子なのだから…。そう言ってタミをいつまでも抱きしめる。…しかし、運命は残酷にも嬪宮にタミとの永遠の別れを与える。その後、世子は即位して王になり、タミは世子となる。

====数年後====

美しく成長したフィは誰に対しても冷たく厳しい世子として君臨する。フィのそばに仕えるのはキム尚宮とホン内官。王族たちと狩りに出かけた日、見事に成果を挙げるフィ。叔父チャンウン君は王族の中でも手に負えない放蕩者。今日もフィに聞こえよがしに陰口をたたくのに、きついお灸を据える。腹を立てたチャンウン君はフィが一人になったのを狙って、矢を放つ。フィのかんざしが飛び長い髪が揺れる。その女性のような姿に首を傾げる。

三開坊は女性たちの美肌の味方。主人は明国で修行した鍼師で、明国の貴人の命を助けたことがあると使用人のパン・ジルグムは面白おかしく語る。ある日、お得意様の吏曹判書(イジョパンソ)の娘シン・ソウンが顔にできものができたと乗り込んで来たが、薬草がないと知れる。今日中に持って来なければ、三開坊をめちゃくちゃにすると脅され、使用人のパン・ヨンジも人質となってしまう。

驚いたせいで胸を押さえる布がずれてしまったフィは湖のほとりで、周囲を気にしながら服を脱いで結び直す。ふと誰かが潜んでいる気配に気づいたフィは、そっと手を伸ばした短刀を素早い動作で陰に潜む者に向かって投げる。息を呑んで立ち尽くすのは、薬草を求めて山に入った三開坊の主人で…。

第2話感想

主演のパク・ウンビンは1992年生まれの29歳。目がキラキラして美しく素敵な女優さんです。なんと4歳から芸能活動をしているそうです。2012年19歳の頃、子役から脱却して、主演女優として活躍を始めました。子役から活躍している俳優は多かれど、そのまま主演俳優に昇格するのは難しいものです。でも、あの美貌ですから当然と言えば当然ですね。

主演ドラマは「プロポーズ大作戦~Mission to Love~(2012)」「ホジュン~伝説の心医~(2013)」から始まって、近年では「ストーブリーグ(2019)」異色の野球物、「ブラームスは好きですか?(2020)」話題のドラマでしたね。この後、コロナの流行のせいかしばらく活動がなく、この「恋慕」が久しぶりのドラマ出演になりました。履歴を見てみると意外に時代劇が多くて、今回のイ・フィ世子の役もとても似合ってます。

下着姿のイ・フィのキラキラと透き通るような美しさについ引き込まれてしまいます。ドラマの内容は創作ですが、ぶっ飛んだ設定もなく自然でしっかり作りこまれていると思います。先がとても楽しみなドラマですね。

恋慕 3話・4話 あらすじと感想

恋慕 (韓国ドラマ)全話あらすじと感想 キャスト・相関図 視聴率

モバイルバージョンを終了