恋人 연인 2023年放送 MBC 金土 全20話
neroさん |
第19話視聴率
第19話あらすじ
積み上げられた遺体の中にジャンヒョン(ナムグン・ミン)の姿を見つけたギルチェ(アン・ウンジン)は、ジャンヒョンがまだ生きていると知って、慌てて宮廷から連れ出そうとする。途中で出会った内官の助けを得て、無事にジャンヒョンを連れ帰るギルチェ。
ジャンヒョンの遺体が消えたと知った内需司では、血眼になってその行方を追い…。間もなく村に男らが押し寄せると、ギルチェは駆けつけたリャンウム(キム・ユヌ)にジャンヒョンを託した。
リャンウムはジャンヒョンを馬に乗せ、すぐにその場を立ち去る。リャンウムが向かった先は、清で助けた妓生・ヨンランのもとだった。
ジャンヒョンを看病しながら、すぐに目を覚ますだろうとリャンウムを励ますヨンラン。ジャンヒョンがどれだけ自分を大事に思っているかとヨンランから聞かされ、リャンウムはそんなジャンヒョンにとっていま必要なのが他の誰でもなく、ギルチェだと確信。その足でギルチェのもとへ向かったリャンウムは、ギルチェをジャンヒョンのもとへ連れて行く。
一方、心労からか病気が悪化してしまった昭顕世子(キム・ムジュン)のもとへ、王・仁祖(キム・ジョンテ)は自身の主治医を送る。悪寒や発熱が酷い世子に針治療を行う医師を見て、不安に思うカン嬪(チョン・ヘウォン)。
生死の境をさまようなか、ジャンヒョンは夢の中で幼い頃の自分と対面した。ジャンヒョンが弟分であるリャンウムにつけたその名前は、かつて自分の姉と恋に落ちた小間使いに名付けた名前だった。
幸い目を覚ましたジャンヒョンだったが、頭部に強い衝撃を受けたせいか、記憶を失くしてしまう。愛するギルチェすら覚えていないというジャンヒョンに、一同は戸惑うばかり。それでもギルチェは、必死にジャンヒョンのそばで看病をつづける。
その頃、いくら待っても一向に現れないジャンヒョンの安否を心配したカクファ(イ・チョンア)は、龍骨大(チェ・ヨンウ)と兵を引き連れ、朝鮮へ。
やっとのことで目を覚ました世子は、最後までジャンヒョンのことを気にかけた。そして、ジャンヒョンに向けて手紙を書く世子。それから間もなく、世子は息を引き取った。
世子とそれに仕える内官らを排除したものの、仁祖の不安は消えず。ついには世子の妻であるカン嬪にまで、逆賊の汚名を着せようとする仁祖。カン嬪は必死にその無念を訴えたが、仁祖の耳には届かない。結局、カン嬪は毒薬を口にして苦しみながら亡くなってしまう。
その後も仁祖の逆賊に対する疑心は消えることがなく、今度は清で世子と世子嬪に仕えた通訳官らへ疑いの目を向けた。さらには、清との交渉で最後まで仁祖と国を守ろうとしたチェ・ミョンギル(キム・テフン)ですら、仁祖にとっては逆賊に思える始末。仁祖を王の座に就かせたのは、他でもないこのミョンギルだったが、ミョンギルはこれまでの自分の行いを後悔しながら、62歳で息を引き取った。
相変わらずジャンヒョンの記憶は戻らないまま。ギルチェはジャンヒョンの身体に薬を塗ってやるが、しきりに体を触ろうとするギルチェに気まずくなったジャンヒョンは、思わず声を上げてしまう。ショックを受けたギルチェは黙って部屋を出て行き…。
一人になったジャンヒョンは、ギルチェが置いて行った指輪の箱をじっと眺めた。指輪を指にはめようとして、誤って落としてしまうジャンヒョン。その瞬間、内需司で拷問を受け、握りしめていたこの指輪を落としてしまった時の記憶がよみがえる。
頭を押さえて苦しむジャンヒョンを見て、慌てて駆け寄るギルチェ。するとジャンヒョンは、「すまない。遅くなっただろう?本当にすまない」とギルチェを抱きしめた。
第19話感想
生死の境をさまよい、そして記憶喪失。。またもや波乱万丈な人生を送るジャンヒョンでしたが、第19話のラストでは、無事に記憶を取り戻し、ギルチェと再会を果たす姿が描かれました。
ジャンヒョンの記憶が戻って、本当によかった!ギルチェはそんなジャンヒョンすら愛おしいといった様子でしたが、王から命を狙われる身として、記憶がないままでは不安でなりません。
そして、ジャンヒョンが覚えていないと言っていた父は、なんと儒生たちを従えるチャン・チョルであることが明らかとなりました。今後、ジャンヒョンとチョルが再会する場面もみられるでしょうか。
一方、悲しい最期を迎えてしまった世子、そして世子嬪。実際の歴史に基づくストーリーなので、こうなることはわかっていたものの、それにしても悲しすぎますね。。父が息子とその妻を逆賊と信じてやまないだなんて。いくらなんでも、酷すぎます。
詳しくは描かれませんでしたが、おそらく世子の死は仁祖が送り込んだ王医による毒殺ではないでしょうか。針治療を行う王医を見て、カン嬪が不審な表情を浮かべていたのが印象的でした。
前回に引きつづき、世子役のキム・ムジュン、そして世子嬪(カン嬪)役のチョン・ヘウォンの演技が光りましたね。また、ここまで憎らしい王を演じるキム・ジョンテの演技も圧巻です。
第20話視聴率
第20話あらすじ
地面を転がる指輪を見て、これまでの記憶をすべて取り戻したジャンヒョン。やっとの思いで再会を果たした2人は、抱き合って涙を流す。
そんななか、世子と世子嬪が亡くなったことを知ったジャンヒョンは、世子に仕えた内官のオンギョム(ヤン・ヒョンミン)が自分に会いたがっていると聞き、オンギョムを訪ねる。実は清での世子の一挙手一投足を王・仁祖へ伝えていたのは、他でもないオンギョムだった。
良かれと思ってした行為が、結果的に世子と世子嬪を死に追いやったことを遅れて知ることになったオンギョム。自責の念に駆られたオンギョムは、世子嬪が口にしたのと同じ毒薬を口にする。
ジャンヒョンが向かうと、すでにオンギョムは毒を飲んで死ぬ間際だった。すると、世子が最後に残したジャンヒョン宛ての手紙を、世子嬪がギルチェに託したと明かすオンギョム。そしてオンギョムは、ゆっくりと目を閉じた。
その頃、ギルチェは世子嬪から送られてきた贈り物の中に、世子が残した手紙を発見。そんなギルチェのもとへ、カクファが現れる。「イ・ジャンヒョンを連れ戻しに来た」と話すカクファに、ジャンヒョンを助けて欲しいと頼むギルチェ。
一方、相変わらず逆賊の存在に怯える仁祖は、世子が死ぬ直前に一通の手紙を残したと知って慌てる。そんななか、内需司が捕らえた逆賊の長ク・ヤンチョンが、実はジャンヒョンであったことが明らかとなってしまう。
すぐさま内需司の奴婢たちによって捕まるジャンヒョンだったが、そこへ清からの伝令が。なんと清が間もなく訪れる勅使の通訳に、ジャンヒョンを指名したというのだ。
ジャンヒョンの背後に清がついているという噂は、内官として王に仕えるヨンジュン(イ・ハクジュ)の耳にも届く。軽蔑するヨンジュンに、妻のウネ(イ・ダイン)は避難民だった時に自分の身に起こった出来事を明かした。これにはショックを隠せないヨンジュン。
その後、真の勅使である龍骨大と親しくするジャンヒョンの姿を目にしたヨンジュンは、怒りをあらわにする。
世子がジャンヒョンに残した手紙には、捕虜たちとの約束を果たしたいという世子の願いが書かれていた。自分の全財産と世子嬪が残した金を持って、清と交渉するジャンヒョン。カクファはこれを受け入れ、安全に捕虜を朝鮮へ戻すと約束。
約束通り清の兵士たちが見守るなか、川ではなく陸地を歩いて朝鮮の地へ渡る捕虜たち。途中で武装した兵士たちに怯えると、カクファの指示で兵士たちは次々に持っていた剣を地面に置いた。こうして世子の最後の願いを叶えたジャンヒョンは、カクファに自分も故郷に帰りたいと告げた。
「あの女性こそが、私の故郷なんです」とジャンヒョン。ジャンヒョンの想いを汲み取ったカクファは、朝鮮に戻ることを許す。
義州へ向かったジャンヒョンは、そこでクジャム(パク・ガンソプ)やヤンチョン(チェ・ムソン)らと再会。捕虜たちの安全を確保するため、ひとまずジャンヒョンは彼らをギルチェのもとへ送ることに。クジャムから手紙を受け取ったギルチェは、ジャンヒョンが帰ってくるのを心待ちにした。
こうしてついに、ギルチェのもとへジャンヒョンが戻ってくる。「旦那様」と言って抱きつくギルチェを見て、驚くジャンヒョン。「いま、旦那様と?」と目を丸くするジャンヒョンに、ギルチェは「ええ」と言ってうなづいた。
その後、クジャムとジョンジョンイの婚礼が行われ、羨ましそうにその様子を見守るジャンヒョン。するとギルチェは、「ありきたりなのは嫌です。…だから私から言います。私と結婚して下さい。世界で一番幸せな男性にしてみせます」と告白。
第20話感想
最後はギルチェからジャンヒョンへ逆プロポーズ!
これまでジャンヒョンの告白を何度も断ってきたギルチェ。そんなギルチェが、心からジャンヒョンを想い、自ら結婚を申し出るなんて…。なんともロマンチックなエンディングでした。
ギルチェのプロポーズを受けて、「ヌングン里へ行こう」とジャンヒョン。ヌングン里は2人にとって始まりの地。以前ジャンヒョンは自分に故郷などないと言っていましたが、今ではお互いの存在が故郷に…。
今話のMVPは、なんといってもカクファでしょう。これまでジャンヒョンを手に入れるために、あの手この手でジャンヒョンを苦しめてきたカクファ。そんなカクファが、ギルチェの頼みを聞き入れ、そしてまた、ジャンヒョンをギルチェのもとへ送り出しました。なんだかんだ人間らしい一面を見せてくれたカクファが、最高にカッコよかったです。
そんななか、ここに来て亀裂が入ってしまったヨンジュンとウネ。以前からヨンジュンの態度にはちょっと理解できない部分がありましたが、国や王という存在に幻想を抱きすぎているような気がします。時にはヨンジュンのように何かを信じる力も必要だとは思いますが、、
今の王に民を守る力はないのは明らかで、ジャンヒョンはそんな王に見捨てられた人々を救っただけなのに、清の力を借りたことがそれほど悪なのでしょうか。
さらに次回予告では、ヨンジュンがジャンヒョンの前に立ちはだかる様子が登場。。果たして、2人の運命は?そして、ギルチェとジャンヒョンは幸せな未来を築くことができるのでしょうか。最終回の行方に注目です。
第21話視聴率
第21話(最終回)あらすじ
史草に登場する“イ・ジャンヒョン”について調べるよう命を受けたシン・イリプ(ハ・ギョン)は、恵民署を訪ねる。そこでとある人物に声をかけたイリプは、イ・ジャンヒョンとは何者かと聞き…。振り返ったのは、髪の毛が真っ白になってしまったリャンウムだった。
世子の死が毒殺だったのではないかという噂が広まると、王・仁祖はまたもや不安に駆られる。これもすべて逆賊カン氏(世子嬪)のせいだと考えた仁祖は、儒生をまとめるチャン・チョル(ムン・ソングン)を呼び出し、世子嬪に仕えた捕虜たちを直接摘発するよう命じた。
チョルに言われてジャンヒョンの過去を調べるなか、ヨンジュンはジャンヒョンこそがチョルの息子だと気づく。そんななか、世子嬪の死を悼んだ捕虜たちが逆賊として捕まってしまう。スンムサ(変乱などが起きたときに、派遣された一時的官職)を務めるのが父チョルだと知ったジャンヒョンは、自らチョルに会いに行く。
息子のヒョンが生きていたと知ったチョルは喜んだが、捕虜を逃がして欲しいというジャンヒョンの頼みは聞き入れようとしなかった。チョルは数十年ぶりに会った息子の頼みではなく、自分の地位を守ることを選んだのだ。
父を頼ることができないとわかったジャンヒョンは、捕虜たちの逃亡を手伝う。しかし、道中で兵を引き付けたヤンチョンは、矢に打たれて死んでしまう。なんとか逃げてきた捕虜たちとギルチェを先に、ヌングン里へと送り出すジャンヒョン。
その頃、チョルはヨンジュンに兵を率いてジャンヒョンを討つよう命じていた。ヨンジュンはジャンヒョンがチョルの息子だと諭したが、チョルの決意は揺らがず。ソンビ(学者)としての義理を果たすため、ヨンジュンは兵を連れて出陣する。
王の軍ではなく内需司の奴婢たちを率いるヨンジュンに向かって、「まだわからないのか?」とジャンヒョン。襲いかかってくる奴婢たちを次々に倒しながら、ジャンヒョンは「もう誰も傷つけたくない。俺を故郷に帰してくれ」と訴える。しかし、その後も攻撃は止まらず…。
同じ頃、ヌングン里に到着したギルチェは、ジャンヒョンが来るのをじっと待つ。そんなギルチェのもとへ、ジャンヒョンの死が伝えられた。
ジャンヒョンと捕虜の残党をすべて始末し、遺体を海へ投げたと報告するヨンジュン。王への報告を終えて戻ったヨンジュンは、自室で首を吊るチョルを見て愕然とした。仁祖は最後まで世子が残した手紙の行方を気にしながら、その生涯を終える。
ジャンヒョンに関するすべてを明かしたリャンウムは、イリプにジャンヒョンが今どこにいるのか尋ねた。そこで初めて、ジャンヒョンの死を知ったリャンウム。その後、恵民署を出たリャンウムは、ギルチェのもとへ。
ヨンジュンからジャンヒョンの遺体が最後まで見つからなかったと聞いたギルチェは、ジャンヒョンと最後に会ったという人物を訪ねる。それはジャンヒョンのおかげで命を救われた捕虜の一人だった。
老人はジャンヒョンが生き延びたものの、記憶を失ってしまったと伝える。さらに満月を見るたびに涙を流したジャンヒョンは、ある日「花の音が聞こえる」と言って老人のもとを去って行ったという。
その後もジャンヒョンの足跡を追っていくなか、ギルチェはジャンヒョンが自分との思い出を辿っていることに気づく。最後にギルチェが辿りついたのは、ジャンヒョンと一緒に暮らしたいと言っていた一軒家だった。そこでジャンヒョンと再会を果たすも、やはり記憶を失ったジャンヒョンはギルチェに気づかない。
海辺で夕日を眺めながら、「夫を探すのに付き合ってください」と頼んだギルチェは、ジャンヒョンと交わした会話を一つずつ振り返っていく。最後に「ギルチェが来ました、旦那様」と微笑むギルチェを見て、目の前にいるのが本当のギルチェだと気づくジャンヒョン。記憶が戻ったジャンヒョンは、涙を流して再会を喜んだ。‐完‐
第21話(最終回)感想
最後はギルチェとジャンヒョンが感動の再会を果たし、ハッピーエンドに♪
顔をくしゃくしゃにして泣きじゃくるジャンヒョンの姿に、思わずもらい泣き。最後の最後まで、感動させられっぱなしでした。ずっとすれ違ってばかりだった2人が、やっと一緒になれて、本当に良かったです。
第1話の冒頭で登場した白髪の人物は、ギルチェではなくリャンウムでした。リャンウムがなぜ恵民署に入ることになったのか、なぜ一人でずっとジャンヒョンを待っていたのか。この辺りはちょっと曖昧な感じで終わってしまいましたね。
そして、ジャンヒョンと父の確執。人格者と思われたジャンヒョンの父チョルでしたが、その実態は自分の名誉と地位を守るために犠牲をいとわない人物でした。過去、娘と小間使いの男が内通していることを知り、一度は2人の恋を応援しようと考えたチョル。
しかし、相手の男が自分の父、つまりはジャンヒョンの祖父が告発した逆賊の生き残りだと知り、男を殺害。さらに男と内通した娘にも、死を迫ったのです。さらにはこの告発自体が捏造だとわかり、本当に残念な展開となりました。ジャンヒョンはそんな父に失望し、自分が死んだように見せかけて新たな人生を歩んだのです。
ジャンヒョンが国に何の期待もしていなかったのは、父のこういった経緯があったから。遠回りはしてしまったものの、ギルチェとの出会いでジャンヒョンが本当の愛を知ることになって、良かったです。
文句なしのエンディング!間違いなく今年一番のドラマでした。
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