韓国ドラマ時代劇 あら感

恋人(韓国ドラマ) 15話・16話 あらすじと感想

恋人





恋人 연인 2023年放送 MBC 金土 全20話

neroさん

第15話視聴率11.8

第15話あらすじ

矢に倒れたジャンヒョン(ナムグン・ミン)はなんとか目を開けるも、ふたたび眠りについてしまう。そんなジャンヒョンのそばを片時も離れず、看病するギルチェ(アン・ウンジン)。

ジャンヒョンに寄り添うギルチェを見ながら、リャンウム(キム・ユヌ)は過去、ジャンヒョンが命がけで自分を救ってくれた日のことを思い出す。リャンウムにとってジャンヒョンは命の恩人であり、かけがえのない存在だった。

一方、遠くの村に売られてしまったというジョンジョンイを探しに出かけたクジャム(パク・ガンソプ)は、主人に襲われそうになるジョンジョンイを間一髪のところで救出。クジャムがジョンジョンイを連れ帰ると、ギルチェは涙を流して再会を喜んだ。

幸いジャンヒョンの容態はすぐに回復したが、ギルチェが朝鮮に戻ってしまうことを恐れたジャンヒョンは、仮病をつかってギルチェを引き留めようとする。同じくジョンジョンイと離れたくないクジャムもまた、これに協力。何も知らないギルチェはジャンヒョンが目を覚まさないことに不安を感じながらも、ずっとそのそばを守った。

ジャンヒョンの看病をつづける一方で、少しでも力になれればとギルチェは農作業を手伝う。漢陽で培った鍛冶場の知識を生かし、農作業につかう道具をこしらえるギルチェ。寝たきりのジャンヒョンの身体を拭いてやりながら、ギルチェはふと、その背中に刻まれた大きな傷痕を目にする。

なかなかギルチェが来ないことを心配したジャンヒョンは、外に出てその様子を伺った。するとそこには、鍛冶場の指揮をとるギルチェの姿が。出来上がった農機具を持って、田んぼへ向かうギルチェ。そこでもまた、他の捕虜たちと一緒になってギルチェは作業をつづけた。遠くからその様子を見守るジャンヒョンは、笑みを浮かべるギルチェを見て満足そうに微笑んだ。

しばらくして、稲刈りを終えたギルチェは自慢げにそれをジャンヒョンに見せる。相変わらず目を閉じたままのジャンヒョンを見つめ、「旦那様がこのまま目を覚まさないかと思うと、怖いです。いっそのこと、私が死ぬべきでした」と涙を流すギルチェ。今ここで命を絶つというギルチェの言葉に焦ったジャンヒョンは、慌てて目を覚ます。

ジャンヒョンと散歩に出かけたギルチェは、実は奴婢出身だと明かすジャンヒョンの話を聞き、自分の小間使いにしてずっと傍に置いておきたいと本音を口にした。そんな2人の姿を遠くからじっと見つめるカクファ(イ・チョンア)。そしてその背後には、カクファに向かって弓を引くリャンウムの姿が。

リャンウムが自分を狙っていることに気づいたカクファは、ジャンヒョンへの伝言を命じる。カクファが今もジャンヒョンを欲していると知り、不安に思うリャンウム。

このままではまたもやジャンヒョンが危険な目に遭うと考えたリャンウムは、ギルチェを呼び出す。そして、すぐにでも朝鮮に戻るようにと告げるリャンウム。これにはギルチェも納得がいかず、ジャンヒョンが望むのは自分だと反発。

そんなギルチェに、かつてジャンヒョンがオランケから奪い返した短刀を差し出すリャンウム。江華島でギルチェらを救ったのはジャンヒョンだと告げ、「あなたはイ・ジャンヒョンにとって呪いだ」と吐き捨てる。屋敷に戻ったギルチェは、血の跡が残るジャンヒョンの韓服を見つめながら、これまでどれだけジャンヒョンが命がけで自分を救ってくれたかを振り返った。それと同時に、そんな彼を邪険に扱った自分自身の態度を悔やむギルチェ。

一方、カクファに呼び出されたジャンヒョンは、ギルチェを朝鮮に帰すよう迫られていた。背けばギルチェがどうなるかわからないとほのめかすカクファにカッとなったジャンヒョンは、その首に掴みかかる。

第15話感想

やっとの思いで再会を果たした2人!

しかし、幸せな時間はそう長くはつづきません。賭けに負けてギルチェの送還を許可したカクファでしたが、瀋陽で一緒にいる2人を見るのは耐えがたかったようで…。すぐにでもギルチェを朝鮮に帰さなければ、その命はないと脅すカクファ。

これにはジャンヒョンも平常心ではいられず、思わずカクファの首に掴みかかってしまいます。清国の皇女であるカクファに手を上げたことがバレれば、ジャンヒョンもただでは済まされないでしょう。

一方、リャンウムから江華島での一件を聞いたギルチェは、これまで自分がジャンヒョンにしてきた仕打ちを振り返り、涙を流します。こうして振り返ると、ジャンヒョンの健気さが痛いほど伝わってきますね。

ジャンヒョンが床に伏してはじめて、自分の気持ちに素直になったギルチェ。もう少し早く、ギルチェがジャンヒョンに心を開いていれば、、こんな複雑なことにはならなかったのにと残念な気持ちになりました。

そして今話、ジャンヒョンとリャンウムの過去も明らかに。奴婢出身の2人。家の主に暴行されるリャンウムを救ったのは、他でもないジャンヒョンでした。リャンウムにとってジャンヒョンは、ジャンヒョンにとってのギルチェのような存在なのでしょう。なんだかリャンウムの叶わない恋(?)も、見ていて切ないです。

第16話視聴率12.0

第16話あらすじ

カクファに掴みかかったジャンヒョンは、「彼女に手を出したらお前を殺す…!」と凄んだ。そんなジャンヒョンに向かって、「あの女を救いたい?ならば朝鮮に送ればいい」とカクファ。

その頃、ギルチェはジャンヒョンのそばでその回復を見守ることを決意。ジャンヒョンにとって自分が呪いなら、その呪いを解くのも自分にしかできないとギルチェはいう。

ギルチェを抱きしめたジャンヒョンは、改めて一緒にいようと告白した。瀋陽が嫌なら、どこでもかまわないとジャンヒョン。しかし、朝鮮に家族を残すギルチェは、簡単に答えることができない。そんなギルチェの動揺を察したジャンヒョンは、寂し気にその場を後にする。

その日の夜、ジャンヒョンのもとへ向かったギルチェは、ジャンヒョンを「命の恩人」と呼び、ジャンヒョンのためなら自分の命すら惜しくないと話した。「私の代わりにあなたが死ぬことを願ったことなどない。私の願いはただ一つ…」そう言ってギルチェに顔を近づけるジャンヒョン。ところが、またしても時代の波が2人の邪魔をした。

清の皇帝・ホンタイジ(キム・ジュヌォン)が、病気の悪化によって死去したというのだ。ホンタイジに継いで新たな皇帝に即位したのは、6歳になったばかりのホンタイジの息子。そして、ホンタイジの異母兄弟であるドルゴンが摂政となり、まだ幼い皇帝に代わって実質的な政権を握ることに。

王家の女性たちを掌握するカクファを味方につけたいドルゴンは、カクファが出した2つの条件を受け入れたという。1つはモンゴルとの政略結婚を取りやめるというもの、そしてもう1つは、逃げ出した朝鮮人捕虜の権限を自分に一任するというものだった。ふたたびギルチェがカクファの手に捕まってしまうかもしれないと考えたジャンヒョンは、望みは何かと尋ねる。

カクファの望みはジャンヒョンを手に入れること。もし命令に背けば、ジャンヒョンが抱える朝鮮人捕虜を皆殺しにするとカクファは脅した。結局、捕虜を見殺しにできないジャンヒョンは、ギルチェを朝鮮に帰すことに。ギルチェを呼び出したジャンヒョンは、「忘れましたか?私たちは何でもない仲だ。もういい加減疲れました」と言って、彼女を突き放す。

急に態度を変えたジャンヒョンに戸惑いながらも、それがジャンヒョンの願いだと考えたギルチェは、大人しく朝鮮に戻ることを決める。ジョンジョンイと共に瀋陽を去るギルチェの後ろ姿を、ジャンヒョンは遠くからそっと見送った。

ギルチェと別れたジャンヒョンを見て、満足げなカクファ。カクファはジャンヒョンの目の前で身を投げようとして、ジャンヒョンに救われる。かわいそうな人を放っておけないジャンヒョンに、捕虜と同じように自分のことも救ってくれないかとカクファ。カクファもまた絶対的な存在だった父の死を受け、大きな不安を抱えていたのだ。

一方、清の実権を握るドルゴンが世子の帰省を許可したと知った朝鮮の王・仁祖(キム・ジョンテ)は、不満をあらわにした。結局、清から戻った世子に会おうともしない仁祖。

世子と共に朝鮮に戻ったギルチェは、家族と感動の再会を果たす。同じくギルチェの帰還を心からよろこぶ親友のウネ(イ・ダイン)。ウネの夫ヨンジュン(イ・ハクジュ)もまた、無事に戻ったギルチェを見て安堵した。

翌日、ウォンム(チ・スンヒョン)を訪ねたギルチェは、すでにウォンムが別の女性と暮らし、さらには女性が妊娠中だと知って驚く。ウォンムはギルチェと離婚する気はないと言うが、その前に確認しておきたいことがあるという。それは清に連れていかれたギルチェが、貞節を守ったかどうかということ。ギルチェが沈黙を続けると、周囲はますますギルチェに対して後ろ指をさすようになる。

その後、ギルチェは清でジャンヒョンと会ったこと、彼のおかげでふたたび朝鮮に戻ることができたこと、そして心を許したことを明かし、ウォンムに離婚を迫った。

第16話感想

ウォンムとの離婚を決めたギルチェ・・

ジャンヒョンに言われて朝鮮に戻ることを決めたギルチェでしたが、朝鮮での暮らしはギルチェにとって過酷なものでした。望んで捕虜になったわけでも、瀋陽へ渡ったわけでもないのに、なぜここまで非難されるのでしょうか。もしそれが自分の娘だったら、自分の妻だったら、、となぜ考えることができないのか。人々の心ない言葉に腹が立ちました。

そして、ギルチェがオランケに買われたと聞いてそのまま朝鮮に戻ったウォンム。結局ウォンムも、他の男たちと何一つ変わらないようですね。既に別の女性を連れ、子供まで作っていたとは。ガッカリです。

それでもギルチェと離婚する気はないというウォンムに、これまた驚きました。捕虜となっても毅然な態度を貫いたギルチェですが、ジャンヒョンに心を許したのは事実。ついにギルチェが自分の気持ちを認めたというのに、またしても2人は離れ離れに。

カクファがいる限り清に戻るわけにもいかないでしょうし、なんともやるせない状況。果たして、2人の運命は??


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