韓国ドラマ時代劇 あら感

恋人(韓国ドラマ) 1話・2話 あらすじと感想

恋人





恋人 연인 2023年放送 MBC 金土 全20話

neroさん

第1話視聴率5.4

第1話あらすじ

1659年、孝宗(ヒョジョン)10年、春。司憲府(サホンブ / 監察機関)の持平(ジピョン / 正5品の官職)になったばかりのシン・イリプ(ハ・ギョン)は、上官からとある命を受ける。それは、亡くなった昭顕(ソヒョン)世子について書かれた史草に度々登場する、“イ・ジャンヒョン”という男について調べるというものだった。

その後、恵民署(ヘミンソ / 庶民の治療を目的とした医療施設)を訪れたイリプは、そこで地下の牢屋に閉じ込められたとある白髪の人物に向かって、「そなたを迎えに来るという者が、イ・ジャンヒョンに間違いないか?」と聞く。そして、「イ・ジャンヒョンについて教えてくれないか?」とイリプ。

海辺にひざまずく一人の男。その男の服と剣は血にまみれ、息は激しく上がっていた。後方からは、大勢の兵士たちがそれぞれ緊迫した面持ちでその一手を狙っている。すると、「聞こえるか、この音。花の音。」と男は呟き…。

1636年、仁祖(インジョ)14年、春。良家の娘であるユ・ギルチェ(アン・ウンジン)はいつか現れるであろう運命の郎君との出会いを心待ちにしていた。その日、ギルチェは夢を見る。

夢の中で刺繍をしていたギルチェは、赤い糸が転がるのを見て慌てて後を追う。草原を駆け、川を渡り、雪原を抜けたギルチェを待っていたのは、夕日に照らされた一人の男性だった。そっと男性に近づくと、振り向いた男性は近くに転がっていた糸を拾い上げ、ギルチェに渡す。「待っていた、そなたを」とささやき、男性はギルチェと唇を重ねようとした。

男性がギルチェにキスをしようとした瞬間、小間使いに起こされ目を覚ますギルチェ。ギルチェは夢に出てきた男性が意中のナム・ヨンジュン(イ・ハクジュ)に間違いないと確信するが、ヨンジュンは友人のギョン・ウネ(イ・ダイン)に想いを寄せているという。

そんななか、ヨンジュンが花摘みの行事に参加するという噂を聞いたギルチェは、慌てて行事が行われる川沿いへと向かった。その場に現れたギルチェを一目見た男たちは、次々とその美貌と思わせぶりな態度にノックアウトされていく。

その頃、宮廷では長い間明王朝と戦争中だった後金の王ホンタイジが皇帝に即位し、国号を清と改め、朝鮮王朝へ服従を求めて来たことが問題となっていた。これを受けて、オランケ(清を築いた民族)ではなく明側につくべきだと主張するヨンジュン。

その場にいた他の儒生らがこれに賛同するなか、「明がかならずオランケに勝てるという保障でもあるのか?」と声を上げたのは、他でもないイ・ジャンヒョン(ナムグン・ミン)だった。

今からひと月前、書院(ソウォン / 当時の教育機関)を追い出されたジャンヒョンは、シッケ(お米を発酵した飲料)とホンシ(熟柿)が有名なここ、ヌングン里へやってきたという。ジャンヒョンに関する噂は後を絶たず、なかでもオランケと親密な関係で、彼らに村で取れたホンシなどを売って金を稼いでいるようだと聞いた女性たちは、ハッと息をのんだ。さらに全国各地で女の噂があるというが、ジャンヒョン本人は根っからの非婚主義者だという。

ジャンヒョンの噂話になど興味のないギルチェは、ヨンジュンの気を引こうとブランコにまたがる。ブランコをこぐギルチェの姿を見て、男たちは思わず目を奪われていく。そんななか、ギルチェの姿が視界から消えると、慌てて駆けだす男たち。しかし、肝心のヨンジュンはその場を動こうとはしなかった。

駆けつけた男たちのなかにヨンジュンの姿がないと知ると、失望の色を隠せないギルチェ。ふたたびブランコをこぐギルチェだが、故障したブランコから飛ばされてしまう。そんなギルチェを見事にキャッチしたのは、ジャンヒョン…!?

第1話感想

ナムグン・ミン&アン・ウンジンの本格時代劇ロマンス!

第1話では、はやくもヒロインのギルチェに一目で恋に落ちたジャンヒョンの姿が描かれました。エンディングでジャンヒョンが口にしたのは、1話の序盤(回想シーン)で登場したのと同じセリフでした。果たして、どんなロマンスが描かれていくのか興味津々。

正直、アン・ウンジンは「賢い医師生活」シリーズのイメージが強く、それ以外の作品の印象はほとんど残っていません。ナムグン・ミンとのケミもどうなるのか、全く想像がつかず…。今後の活躍に注目ですね。

一方のナムグン・ミンは、久しぶりの時代劇ということもあって、期待は膨らむばかり。回想シーンのほんの数分だけでも、さすがナムグン・ミン!といった圧倒的なオーラがありました。これまたどんなレジェンドを見せてくれるのか、楽しみです。

そして、第1話のギルチェの夢のシーンでは、先日放送が終了した「キング・ザ・ランド」で主演を務めた2PMジュノがナレーションを務めたそうです。(全然気づきませんでした…。)

夢の中で『君を待っていた』とギルチェに語りかける男性の声が、ジュノの声なんだそう。ジュノと本作で主演を務めるナムグン・ミンは、「キム課長とソ理事」で共演した仲。さらにジュノ自身も2021年に、MBC金土ドラマ「赤い袖先」で主演を務めました。ジュノの「赤い袖先」につづくヒット作となるか、期待です。

第2話視聴率4.3

第2話あらすじ

ブランコから投げ出されたギルチェを抱きかかえるジャンヒョン。しかし、助けてもらったお礼をいうわけでもなく、傲慢な態度をとるギルチェ。そんなギルチェの態度にジャンヒョンも気を悪くするが、当のギルチェはまったく我関せずといった様子。

その夜、奉納したお米の対価として書院への入院を許可されたジャンヒョンは、「1つお願いが…」と切り出す。ジャンヒョンが提案したのは、自分が世話になるソンチュ(チョン・ハンヨン)がもうすぐ結婚60年目を迎えるとし、その祝いの儀式を書院で行って欲しいというものだった。

書院からの帰り道、ふたたびギルチェと顔を合わせたジャンヒョン。するとギルチェは、「もしかして、私を待っていたのですか?」と一言。

先を急ぐと言ってその場を後にしたギルチェが向かったのは、ヨンジュンのもと。ギルチェは自分に対する想いから目を背けないでくれと伝えるが、ヨンジュンは「そなたならどんな男でも手に入れることができるだろう。でもウネには、私だけなのです」と返した。

ヨンジュンのウネに対する気持ちを知りながらも、どうしても諦めることができないギルチェ。するとギルチェは、都の洗練された趣向と好みを知る者の助言が必要だと考える。こうして白羽の矢が立てられたのは、他でもないジャンヒョンだった。さっそくジャンヒョンに会いに行ったギルチェは、都の生活について教えて欲しいと頼む。

代わりにギルチェが提示したのは、書院の試験問題をこっそり教えるというもの。これを承諾したジャンヒョンはギルチェを市場へ連れて行き、そこで最近の流行りのメイクやファッションについて説明した。つづいてギルチェに男装させると、小舟で妓楼へ。

朝鮮一の歌い手と称されるリャンウム(キム・ユヌ)の歌声に感動したギルチェは、思わず立ち上がる。その目からは涙が。そんなギルチェの横顔に思わず見惚れるジャンヒョン。

帰りの舟の中で、自分とこうして2人きりで居ても顔色一つ変えないジャンヒョンを不思議がるギルチェ。すると、ジャンヒョンは「一生涯を書院で勉強だけして生きてきた男たちと私はちがう。いずれわかるはず」と笑った。舟から降りるとき、ジャンヒョンに手を差し伸べられたギルチェは思わずドキリ。

翌日から熟れ柿と米を交換するためにヌングン里をしばらく離れるというジャンヒョンの言葉を聞き、服を返すついでに見送ってやると話すギルチェ。その夜、ギルチェは眠れぬ夜を過ごす。

翌朝、王に渡す上疏を持ってヨンジュンが父に会いに来たと知り、ギルチェはジャンヒョンとの約束をそっちのけで家に残った。一方のジャンヒョンは、ギルチェの代わりに服を持って現れたジョンジョンイを見て、どこかガッカリした様子で義州(ウィジュ)へと旅立つのだった。

その頃、朝廷では自分たちをバカにしたオランケと徹底的に戦うべきという意見と、和平交渉するべきという意見が真っ向から対立していた。清では、ホンタイジが朝鮮侵略を企み…。

義州へやってきたジャンヒョンを歓迎するヤンチョン(チェ・ムソン)。かつては朝鮮一帯をまとめるほどの力を持っていたヤンチョンだが、年老いたヤンチョンには昔ほどの力は残っておらず。なんとかしてジャンヒョンを義州にとどまらせようと考えるが、ジャンヒョンは聞く耳を持とうとしない。

約束通り大量の米を手に入れたジャンヒョンは、ソンチュの祝いの儀に合わせてヌングン里へ戻った。祝歌を披露するといって皆の前に躍り出たリャンウムを見て、ギルチェは思わず大衆の中にジャンヒョンの姿を探す。そして、目が合う2人。

すぐに視線をそらすギルチェだったが、つづいてその視界に入ってきたのは寄り添って式を見守るヨンジュンとウネの姿。ギルチェの表情から、ジャンヒョンはヨンジュンに対する彼女の気持ちに気づく。

その後、今日こそはヨンジュンを自分のものにすると意を決したギルチェは、納屋でヨンジュンを待つ。しかし、ヨンジュンから告げられたのはウネに対する想いだった。傷心のギルチェに向かって、「俺のもとへ来ないか?」と告白するジャンヒョン。

そんななか、オランケの兵士たちが朝鮮に攻め入り…。

第2話感想

淡い恋愛模様から一転、第2話のエンディングでは朝鮮に攻め入るオランケの姿が描かれました。結婚60年を祝う晴れの日から一転、悲しい戦争の始まり…。何という運命のいたずらでしょうか。

それにしても、最後のジャンヒョンの唐突な告白には驚きました。きっと初めて会ったときから、ジャンヒョンはギルチェに惹かれていたのでしょうね。

次回予告では、「運よく無事に戻ったら、その時は君のその貴重な唇を下さい」と告げるジャンヒョンの姿が。ジャンヒョンのキャラクターがなんともスイートで、それでいてちょっと三枚目な面もあり、とっても魅力的です。さすがナムグン・ミン。

そして、第1話ではあまりハマれなかったアン・ウンジンですが、リャンウムの歌声に思わず涙するシーンは、圧巻でした。今後、戦争が始まることによって運命に引き裂かれていく2人の悲恋を上手く表現してくれるのでは?という期待が持てました。こちらも楽しみ。


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