夜に咲く花 밤에 피는 꽃 2024年放送 MBC 金土 全12話
第1話視聴率7.9
第1話あらすじ
辺りがすっかり真っ暗になった頃、雲従街(ウンジョンガ)一の商団である必(ピル)商団が運用する必旅閣へ忍び込む謎の人影。旅閣の中では、いつものように男たちが酒と賭けごとを楽しんでいた。
その内の一人が家の権利書を担保に掛け金を借りようとすると、覆面の人物が男からその権利書を奪い取る。覆面を被って男から権利書を取り上げたのは、普段は左議政家の末嫁として暮らす寡婦(未亡人)のヨファ(イ・ハニ)だった。そして男は、ヨファが日頃から気にかけていた少女コンニム(チョン・イェナ)の父。
一方、都城の治安をゆるがすイカサマ師が夜な夜な必旅閣へ現れるという情報を聞きつけた従事官のスホ(イ・ジョンウォン)は、身分を隠して必旅閣へ潜入。ついにイカサマ師の悪事を暴いたスホだったが、そこへ追っ手から逃げてきたヨファが現れる。
ヨファの登場によって、室内は大騒ぎに。普段は与えられた任務だけを遂行するスホだが、数で負けるヨファが劣勢になると、ついつい手を貸すことに。バランスを崩したヨファを支えるスホ。その瞬間、スホは目の前にいる覆面の人物が女性であることに気づく。
そんななか、夜が明けたことを知らせる鐘の音を聞いたヨファは、慌てて旅閣を後にする。今日もなんとかギリギリのところで義母のクムオク(キム・ミギョン)に、夜歩きをバレずに済んだヨファ。
夫を亡くした未亡人であるヨファは、自由に外を出歩くことを許されていない。しかし、困っている人を放っておくわけにもいかず、ヨファはこうして夜な夜なこっそり家の塀を越えては、人助けをしていたのだ。
ヨファの夜歩き(?)を知るのはヨファの右腕で、同じく左議政家で住み込みで手伝いとして働くヨンソン(パク・セヒョン)、そして雲従街の大行首を務めるファヨン商団の団主ソウン(ユン・サボン)の2人だけ。普段は夫を亡くした悲しみに暮れる以外は、絵のように息を殺してじっと暮らすヨファだった。
ヨファの義父で左議政のジソン(キム・サンジュン)は、朝鮮最高の名宰相と称賛され、家ではやさしく温かい夫であり、ヨファにとっても心優しい舅だ。そんなジソンの気遣いで、何年かぶりに外に出る機会を得たヨファ。
ところが、義母のクムオクに連れていかれた牡丹(モラン)会は、一見華やかに見えてまるで生き地獄のような場所だった。牡丹会が行われる明道閣の前で、偶然スホと顔を合わせるヨファ。おしとやかな見た目と違って、落としたお菓子をすばやく着物の袖に隠すヨファを見て、スホは思わずふふっと声を出して笑う。
その日、牡丹会の席で大失態を犯してしまったヨファは、ソウンのおかげで難を逃れたものの、クムオクから大目玉を食らってしまう。そんななか、コンニムが父の作った借金の代わりに身売りされたと聞いたヨファは、慌ててソウンのもとへ。
同じ頃、スホは兄ユンハク(イ・ギウ)に会いに必旅閣へ来ていた。2人は血のつながった兄弟ではなく、幼い頃に両親を亡くしたスホがユンハクの家に養子として引き取られたのだった。
ユンハクを実の兄のように慕うスホ。一方のユンハクは、スホに危険が及ばないようにと心配するあまり、心ない態度をとってしまう。
ユンハクと別れて旅閣を出ようとしたところ、スホは以前街で干し柿を売っていた少女の姿を目にする。どういうことかと話を聞こうとするスホ。スホがコンニムの手を引いて歩いていくのを見て、ヨファは慌てて「その手を離しなさい」と間に入る。
自分がこの子を買うと立ちはだかったヨファを見て、「どこかで会ったことが…?」とスホは言い…。
第1話感想
早くもスホがヨファの正体に気づく??
先週からMBCで放送がスタートした新金土ドラマ「夜に咲く花」。主演のイ・ハニが結婚・出産を経て、3年ぶりにドラマ復帰を果たした作品としても話題を集めています。初回から激しいアクションシーンに加え、くすっと笑えるコミカルなシーンまで、あっという間に1時間が終わってしまいました。
イ・ハニが演じるのは、婚礼当日に新郎が死去、初夜を迎えることもなく未亡人となってしまった主人公ヨファ。普段は夫の死の悲しみに暮れ、つつましい未亡人を演じているが、夜になると塀を越え、人助けに走るヨファというキャラクターが、キュートながらも力強いイメージのイ・ハニにピッタリの役柄だと感じました。
そして、お相手をつとめるのは「ゴールデンスプーン」や「賢い医師生活2」などで活躍中のイ・ジョンウォン。従事官姿も様になっています。
第1話ではヨファとスホの出会いが描かれ、おそらくここから、なにかと2人の縁が繋がっていく様子が描かれていくことでしょう。イ・ハニとイ・ジョンウォンの激しいアクション演技にも注目です。
ここ最近、MBCの金土枠は「恋人」「烈女パク氏契約結婚伝」など好調なので、その勢いにつづけるか、楽しみですね。ちなみに1話の視聴率は7.9%と、まずまずな滑り出しとなりました。
第2話視聴率8.2
第2話あらすじ
コンニムが連れ去られたと知ったヨファは、いつもの黒装束に身を包んでソウンのもとを訪ねた。そんなヨファに、鮮やかなピンク色の韓服を差し出すソウン。
過去、ヨファに武術を教えたのは他でもない、ヨファの兄だった。急な用事ができたといって家を出て以来、ヨファは兄と音信不通に。しかし、左議政の家に嫁ぐことになったヨファがそれを兄に知らせると、兄はかつてヨファが欲しがっていた剣を彼女に贈る。それからというもの、ヨファは今もなお行方の知れない兄を探していた。
ソウンが用意した韓服に着替えたヨファは、ソウンの右腕であるファリュ(イ・ウジェ)を連れて必旅閣へ。そこでスホに連れて行かれそうになるコンニムの姿を目にしたヨファは、スホからコンニムを引き離し、「私がこの子を買おう。いくらだろうがその2倍の値段を払う。」と告げる。
顔を隠したヨファを不審に思ったスホは、それが先日必旅閣で会った覆面の女だと気づく。なかなか引き下がろうとしないスホだが、ヨファは500両という大金を払ってコンニムを連れ帰った。
すかさずヨファの後を追おうとするスホだったが、そこへ必旅閣の主ピルジク(チョ・ジェユン)が現れる。スホがピルジクに絡まれるのを見て、助けに入るユンハク。王に仕えるユンハクを前にしては、さすがのピルジクも簡単には手を出すことができず…。
そんななか、トラブルメーカーで有名な戸曹判書のヨム・フンチブ(キム・ヒョンムク)に会いに行ったスホは、フンチブが大事にしていた掛け軸に一滴の水をこぼしたという理由で袋叩きにされる使用人の老人を目にする。
同じく老人の噂を耳にしたヨファは、居ても立っても居られずフンチブの屋敷に侵入。例の掛け軸を奪ったあと、ヨファが代わりに壁に掛けていったのは自らが描いたお世辞にも上手とはいえないデタラメな絵だった。
一方、覆面の女がコンニムを明道閣に預けたと知ったスホは、困った人の手助けをするヨファに次第に興味を持ち始める。明道閣を運営するソウンに会いに行くと、いつか直接会ってみたいものだとスホ。
ふたたびフンチブに呼ばれ掛け軸の件を聞いたスホは、屋敷に仕える下人が黒い衣装に身を包んだ怪しい人影を見たと話すのを聞き、またもや覆面女性の仕業だと考えた。
老人の家に米俵を運んだのは噂通り“伝説の美談”といえるが、今回の件はれっきとした窃盗だと話すスホ。同じくスホが持ち帰ったヨファの絵を目にした禁衛大将のチダル(キム・グァンギュ)は、なんとしてもスホの手で犯人を捕まえるよう命じる。
その夜、必旅閣でヨファが置いていったコッシン(花模様の靴)と今回の絵を交互にながめたスホは、なにかを思い立った様子で筆を手にとる。
翌日、スホは兄ユンハクと共に、族に襲われて無惨に命を落とした両親の墓参りへ向かう。スホの父親はかつて、先王に仕えた内禁衛将だった。殺されかけたスホを抱えて必死に逃げたのは、他でもないユンハク。
そしてユンハクは、スホが地方に出ていて両親の墓参りに来られなかったときも一人で、毎年欠かさず寺を訪れていた。
同じく寺に向かう途中、族に襲われて米を奪われそうになってしまうヨファ。しかし、現れた男たちのあまりにも必死な様子を目にしたヨファは、自ら米を差し出した。礼を言って男たちが米を運ぼうとしたところ、ちょうど通りかかったスホが助けに入る。
スホの登場に困惑するヨファだったが、ひとまず族に襲われて困っているフリをする。ヨファに助けを求められ、慌てて駆けつけるスホ。その瞬間、バランスを崩したヨファはスホの腕に支えられ…。
同じ頃、ソウンのもとにスホが書いた手紙が届く。それはスホがヨファに対して書いたもので、“禁衛営の従事官として、あなたは私がかならずつかまえます。だからどうか、私の目に留まることのないように”と書かれていた。
第2話感想
またしても運命に引き寄せられる2人!
2話のラストでは、スホの手に抱かれるヨファの姿が。年齢差も結構あるはずなのに、まったくそんなことを感じさせないほどお似合いな2人。美男美女カップルです。
そして、第2話では覆面を被って夜な夜な人助けをするヨファに、次第に興味を持ち始めるスホの姿が描かれました。ザ・マニュアル人間なスホですが、実は意外と情熱的なのかも?なんて思った瞬間。
またスホの過去にも、なにやら様々な秘密が隠されているようです。スホとユンハクが本当の兄弟でないことが1話で明らかとなりましたが、スホの家族は一夜にして覆面の男たちに殺されてしまいました。さらにスホの父親を殺した男というのが、どうやら必旅閣のピルジクのような気が・・
ドラマの中盤で登場したピルジクの武器が、スホの父を襲った斧(?)によく似ていました。なぜピルジクは、スホ一家を皆殺しにしたのでしょう。そして、ユンハクが命をかけてスホを守る理由とは?
それにしても、ヨファの絵のセンスには笑わされました(笑)本当に毎回コミカルな場面が多々あって、思わずくすっとなってしまう本作。おもしろいです。