太宗イ・バンウォン 태종 이방원 2021年放送 KBS 1TV 全32話
第1話視聴率8.7%
daisySSさん |
第1話あらすじ
1418年、テジョン18年、8月8日(旧暦)、王のテジョン(イ・バンウォン)は、すべてを世子に譲渡すると王位から退く。。。「これからはお前の時代だ・・・」と聞かされた世子のイ・ドは、父の顔を見つめる。
1338年高麗ウ王14年、イ・ソンゲ(キム・ヨンチョル)は遼河(ヨドン)への攻撃を辞め、軍の出兵を中止すると、威化島から開成(ケソン)に戻るよう命令します。一方、首都の開成ではイ・ソンゲが反乱を起こす計画であるとの噂が流れ、警戒するウ王。
父イ・ソンゲと一緒に出兵中の三男のバンウィ(ホン・ギョンイン)と四男のバンガン(チョ・スンチャン)は、ケソンで人質として捕らわれている長男バンウ(オム・ヒョソプ)と次男バングァ(キム・ミョンス)の安否を心配し、父はケソンに残された息子たちの運命を天に定め、没落中の高麗から民を助け新たな国の建国をするために、ウ王のいる開成(ケソン)を目指します。
ウ王はイ・ソンゲが再び命令を裏切るような出来事が起きた際は、拘束している二人の息子の命を奪うよう命じ、、、長男バンウ(オム・ヒョソプ)と次男バングァ(キム・ミョンス)は危険を察すると自力で脱出に成功します。父が絶対にヨドンを攻撃することはないと信じる。イ・ソンゲの二人の息子を逃してしまった王は、文官として務めるイ・バンウォン(チュ・サンウク)がケソンにいると確認すると、彼を捕らえるよう命令します。
捕らえられる前に逃げたイ・バンウォン(チュ・サンウク)は、状況から家族の命を狙うと予想すると、父の率いる軍がいる場所ではなく、母と異母兄弟たちが住む抱川(ポチョン)に向かいます。
「このままの勢いで進むとケソンまでは10日程でたどり着きます」と報告を受けたイ・ソンゲは、ウ王の護衛を担当するチェ・ヨン(ヨン・ソンテ)将軍が戦闘を準備できる時間を与えないためにも、急いで軍隊を移動させるべきだと命じると、突き進みます。
ポチョンに到着したイ・バンウォンは、母ソン氏(イ・ウンギョン)とカン氏(イェ・ジウォン)と異母兄弟を連れて、王の軍に見つからないよう脱出を始め、険しい山道を選んで家族と共に夜道を進みます。家族を連れて逃げる道、、、イ・ソンゲの家族を追う軍に発見され剣を手に取るイ・バンウォン。しかし、剣を手から落としてしまい、、、捕まる危機を迎える。
第1話感想
2022年待望のKBSドラマ新作!
2016年に放送された「チャン・ヨンシル」以降、大河ドラマの放送がなかったKBSで放送された新しいドラマ「太宗イ・バンウォン」、、、主演のイ・バンウォンを演じるのはチュ・サンウクで、彼の父イ・ソンゲを演じるのはキム・ヨンチョルと、その他キャストに関しては絶大的な信頼を置ける俳優が多く出演しています。
このドラマでイ・ソンゲ役を演じているキム・ヨンチョルは、2008年放送された大王世宗ではイ・バンウォン役を、2019年放送された「私の国」ではイ・ソンゲ役、2016年に放送された「チャン・ヨンシル 〜朝鮮伝説の科学者〜」ではイ・バンウォンを演じているので、歴史ドラマが好きな方にとってはこれまでのドラマと比較して見られる楽しみがあり、お薦めしたい作品となりそうです。
イ・バンウォンは朝鮮第3代目王となった初代王イ・ソンゲの息子で、父イ・ソンゲが新しい国、朝鮮を建国するにあたり、最も側で父をサポートした人物です。これまで、イ・ソンゲやイ・バンウォン、また第4代目王、世宗大王まで続く朝鮮初期を描いた時代劇が多いことから、韓国時代劇が好きな方には馴染みにある歴史的な人物ではないでしょうか。
歴史的にイ・バンウォンがどのようにして王位に継いだのか等、歴史的な流れを知っているとしても、新しいドラマのどこにターニングポイントや焦点を合わせて展開されるかの違いで、楽しめる歴史ドラマになると期待をして視聴した第1話の感想は、、、期待していた以上に興味を引く展開が描かれ第2話が期待できるということ。
高麗の開成(ケソン)に戻ったイ・ソンゲが戦いに挑むシーンは、これまでのKBS大河ドラマの雰囲気を受け継ぎ、スケール感のある描かれ方でした。イ・バンウォンが王になるまで最も良き協力者だった妻ミン氏役をパク・ジニが演じ、ミン氏の父ミンジェ(キム・ギュチョル)を含めた家門ミン氏の今後の立場も明確に描かれました。
第1話は生き残るために、家族として団結する必要があることを実感するイ・バンウォンの姿と、高麗のウ王の命令で追ってきた軍により、捕らわれる身になる危機を迎えたところで、エンディングを迎え、第2話への期待を高めることに展開となりました。
第2話視聴率9.4%
daisySSさん |
第2話あらすじ
威化島から開成(ケソン)に軍を引き返したイ・ソンゲ(キム・ヨンチョル)は、王の命令に背いたことでこのまま攻撃を続けると、反乱罪に問われることから王宮の外で待機すると、王への圧力を加える。実質上、イ・ソンゲの勝ち、、、彼の要求を通りに、
2014年に放送されたドラマ「チョン・ドジョン」、威化島から開成に引き返したことへの責任を問わず、逆に自分をこれまで護衛してきたチェ・ヨン(ヨン・ソンテ)を島流しにすることを命じたウ王。
母や妹たち、そして父の第2婦人であるカン氏(イェ・ジウォン)と異母兄弟たちを連れて避難中のイ・バンウォン(チュ・サンウク)は、彼らを追う軍に命を落としそうな危機を迎えるも、カン氏の助けで逃れることに成功。
その後、父のいる開成(ケソン)を目指し、父や兄たちと合流します。武官出身ではないイ・バンウォンも父の力になりたいと言い出すも、父のイ・ソンゲは科挙(クァゴ試験:朝鮮時代の公務員採用試験)に合格したイ・バンウォンまで戦に参加させるつもりがないことを明かし、本来の仕事に就くよう命じます。
敗北したように見せかけたウ王は、イ・ソンゲの屋敷を襲う計画を内密に進めますが、父が王宮の周りから軍を撤退されたことを知ったイ・バンウォン、、、ウ王を阻止したことで家門を助け、このことでウ王は、廃位となりカンファ島に送られます。
9歳のウ王の王子が新たな王として即位し、状況の流れを静かに見守っていたイ・バンウォンの妻ミン氏(パク・ジニ)は、政治力を高めるためにカン氏(イェ・ジウォン)に協力を求め、両家門がイ・ソンゲをさらにサポートする体制へと変わります。廃位されたウ王は諦めることなく、再びイ・ソンゲを暗殺する計画を立て、命令を受けたキム・ジョとチョン・デゥクが八関会(高麗時代、毎年11月に中京と西京で行われた土足神をまつわる儀式)で、人の出入りが多いがチャンスを狙ってイ・バンウォンの屋敷に侵入。
計画を知るクァク・チュンボは、刺客が侵入していることをイ・バンウォンに伝え、対応を考えるイ・バンウォン。。。
第2話感想
軍事力を駆使して王宮内に入ることで反乱を起こしたと誤解されることを免れようと考えるイ・ソンゲ。王宮の外に軍を待機させ王に圧力をかけることに成功し、王はイ・ソンゲの条件を受け入れる形で、王の命令に背き独断で軍を開成(ケソン)に戻したことに対する罰を受けることなく、無事に解決。
イ・ソンゲの命を狙う王は、一度の失敗にも屈することなく、新たな暗殺計画を立てますが、最も頭脳が優れている息子であるイ・バンウォンは、どのように対処して王の暗殺計画を阻止することになるのか、第3話で続きが描かれます。
今話、イ・ソンゲ、チョン・ドジョン(イ・グァンキ)とチョン・モンジュ(チェ・ジョンファン)が再会するエピソードも登場しました。新たな国の王になるのかを尋ねる質問に対し、明確な返事を出すことなく、要求した通りに王が改革を受け入れることを望むイ・ソンゲ、、、結局は彼が高麗を滅ぼし、新たな国朝鮮を建国する動きへと進むようですが、今後、イ・ソンゲの望みとは違い、イ・バンウォンが新たな国の建国に向けて本格的に動き出すことになりそうですね。
イ・バンウォンと言えば、兄弟たちを殺害し王位についた人物として知られていますが、四男のバンガン(チョ・スンチャン)が、イ・バンウォンにライバル意識を持つことが分かる展開となり、今後、王位を狙う王子たちの戦いがどのようにして始まり、どのような過程を通じてどのような結末を迎えることになるのかが描かれることになります。
イ・バンウォンは武官出身ではなく、文官だったことから兄たちとは違い、戦略的に動き父をサポートすることになりますが、イ・ソンゲの気持ちとしてはイ・バンウォンまで多くの命を犠牲にしてきたこの戦いに参加させたくないことが、今話で分かりました。
父イ・ソンゲとは違う立場から戦いに挑みたいと語るイ・バンウォン、、、家族と家門を守るために戦いに意味を持つ。廃位後もあきらめることなく父の命を狙うウ王から、どのような方法で家族を守ることになるのでしょうか?
カン氏やミン氏家門まで加わり、個人が命を落とす単純な時代ではなく、権力や名分を失うと家族をはじめとする家門が滅亡する危機を迎えることから生き残りをかけて戦くしかないことを伝えるためなのか、時代的な背景を強調するためなのか、家門という表現が度々登場することから、今後の戦いが意味するものが、家族を巻き込んだものへと発展することを示唆するようです。
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