華政 ファジョン 54話 あらすじと感想
王宮では重臣たちが破竹の勢いで南下する清軍を避けて江華島へ避難するよう進言するが、仁祖は隠れるのではなく最後まで戦うことを宣言。昭顕世子も命が尽きるまで王様と国を守り抜くと告げる。貞明公主と世子嬪たちが江華島へ避難するため渡し場へ到着すると、王族用に用意された船はすでに出発したあとだった…。清軍の進撃により行く手を阻まれた仁祖と昭顕世子は、南漢山城で孤立状態に陥る。朝鮮の敗戦が色濃くなる中、ジュソンが清の使節として仁祖の前に現れ、清が提示した和議条件を伝える。その内容は世子を人質として差し出せというものだった。
http://www.bsfuji.tv/hwajung/story/index.html
1636年1月、ホンタイジは10万の兵を率いてわずか5日目にソウルを蹂躙した (丙子の役)。江華島に逃れて抗戦する予定であり、清軍の進撃速度があまりに速いため間に合わず、ソウル南方の南漢山城(現・京畿道城南市)に立て篭もった。南漢山城には14,000の兵力と50日分の食料しかなく、到底長期抗戦は不可能であった。
この史実からするとドラマも大げさではなく、国際情勢にかなり暗かったと思える。宣祖の時も日本の豊臣秀吉からの侵攻を受け(文禄の役)の時、痛い目にあっている割には対策を打っていない。
華政 ファジョン 55話 あらすじと感想
仁祖の反対を押し切って人質として出向こうとする昭顕世子だが、ジュウォンは世子に交渉をしている隙を突いて総攻撃を仕掛けようと提案する。清との交渉の場で世子の替え玉を使い時間を稼いでいる間、南漢山城ではイヌがつれてくるはずの援軍を待っていたが、イヌもジャジャムからの援軍を得られず敗退し、江華城でも雨により鳥銃部隊の銃が使えなくなり作戦は失敗に終わる。追い詰められた仁祖は清に対して降伏することを決意する。ジュソンの思惑どおり人質として清に送られることとなった昭顕世子と鳳林大君は、貞明公主とジュウォンに、再び戻って朝鮮を変えてみせると誓い、清へと旅立つのだった…。
三跪九叩頭の礼。この場面では必ず、額に血を流し、屈辱的なシーンで描かれる。実際、血が流れたかはわからないが、額をつけるのではなく、打ち付けるとある。
叩頭 (hengkin) とは額を地面に打ち付けて行う礼である。三跪九叩頭の礼では、
「跪」の号令で跪き、
「一叩(または『一叩頭』)」の号令で手を地面につけ、額を地面に打ち付ける。
「二叩(または『再叩頭』)」の号令で手を地面につけ、額を地面に打ち付ける。
「三叩(または『三叩頭』)」の号令で手を地面につけ、額を地面に打ち付ける。
「起」の号令で起立する。
これを計3回繰り返すので、合計9回、「手を地面につけ、額を地面に打ち付ける」こととなる。
三跪九叩頭の礼で君臣を形で示す為のだったのであろうが、李氏朝鮮史では最も屈辱的なことであったろうと思われる。
この三跪九叩頭の礼だが、琉球王朝も行っていた。その後、、琉球王朝や李氏朝鮮では、中国からの勅使に対し、王が王都の郊外に出向き、自ら三跪九叩頭の礼で迎えていた。その郊外の地が琉球の場合は守礼門であり、朝鮮の場合は迎恩門。
この場面はクローズアップしてストーリーに入れてあったが、世子が清に8年行っていたことはあっさり、飛ばされてましたね。いきなり、8年後になっていました。この8年の過程をすっとばしたら、その間の苦悩とか関係とかうまくつなげられるのかなと少し心配ではありますが。
華政 ファジョン 56話 あらすじと感想
清の人質となっていた昭顕世子と鳳林大君は、8年後にようやく朝鮮への帰国を許される。しかし昭顕世子たちが清にいる間に、仁祖は病に伏し、朝廷はジャジョムが牛耳っていた。王宮へ戻った昭顕世子は、以前から計画していたジュソンとジャジョムたちの一掃を実行に移す。粗悪な銀を鋳造して莫大な富を得ていたジュソンの商団の摘発に乗り出し、ジュソンと手下は捕らえられる。同時にジャジョムたちに摘発の計画がバレないよう罠を仕掛けていた。同じ頃、昭顕世子が帰国したことで息子崇善君と自分の身に危険を感じ焦ったヨジョンは、仁祖の意識を回復させるため医官のヒョンイクを訪ねる。
粗悪な銀を鋳造して莫大な富を得ていた。史実的にどうかはしらないが、昔はよくこの貨幣改鋳を国に問わず、よくやっている。この番組ではどちらかというと偽金つくりに近い感じがしないでもないが、今と違ってお金はそのものが価値があるから、偽金でも価値がある。含有率や形を改訂した新たな貨幣を鋳造するが、このドラマ場合だと見た感じでは形は変えず、含有率を変え作るというところでしょうか?
まあ、簡単にいうと3枚溶かしてなんかへんなもん入れて5枚にしたというところでしょう。ちなみに今だと金銀銅という価値のイメージだが古代では金より銀のほうが価値が高かったともいう。精錬の方法がまだ未熟だった数千年前の話ではあるが、、、
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