獬豸(ヘチ)カイチ:해치 全48回(全24話) 2019年放送 朝鮮時代 SBS
第45話 視聴率6.9% 第46話 視聴率 7.0%
quetalsurinoさんより |
第45話・第46話 あらすじ
状況が把握できないミルプン君(密豊君)/イ・タン(ジョン・ムンソン)の前に、チョン・ユニョンが現れ、イ・インジャに裏切ったことを伝えます。早く逃げないと・・・と現実を直視するよう厳しい言葉を浴びせるユニョン。
イ・インジャの乱を起こし捕まったイ・インジャ(コ・ジュウォン)は、ヨニン君(延礽君)/英祖(チョン・イル)の前に連れ出され、王は多くの人を巻き込み、命を落とさせたことへの責任を問います。しかし、王になる資格のない王だと・・・英祖をののしるイ・インジャ。世界を変えようとしたイ・インジャの気持ちを理解する王は、間違った方法では世界を変えることなどできないと語ります。
兵士たちはミルプン君の行方を捜し。。。王は王宮に戻ると家臣たちを集め、ナミン(南人)出身者も差別することなく、起用する藩平(平等に)制度を実施することを告げます。ノロン派及びソロン派はナミンの起用を強く反対し、王の予想どおり激しい反対にぶつかります。
一方、王の決断を知った大妃は、ヨニン君(延礽君)/英祖(ヨンジョ)が多くの敵を作ってしまうことにならないかを心配し、イ・グァンジャも早すぎるナミンの起用を心配します。何事もゆっくりと変えていくべきだと忠告されると、王は激しく混乱する今が、最も適切な時期だと語り、曲げない。
王がナミン出身者を起用したことが知れ渡り、平民の間では王への期待が高まります。一方、ミルプン君の行方を捜していたダルムンは、ユニョンとミルプン君が隠れていた場所を発見。二人の行方を追います。ミルプン君とユニョンの逃亡を協力する予定だった男に裏切られ、ミルプン君の命が狙われそうになった時、彼をかばったユニョンが代わりに刺され亡くなる。二人の後を追っていたダルムンは、既に亡くなっているユニョンを発見すると、彼女との出逢いを思い浮かべながら、悲しみに浸ります。
一方、ユニョンの死後、冷静を失ったミルプン君が王宮に現れ。。。
第45話・第46話 感想
藩平(平等に)制度は理想に過ぎないと、現実的な実現は不可能だと助言し、ミン・ジンホンはノロン派の中心から身を引くような雰囲気。ナミンの起用で政治的な混乱を招くことを恐れるノロン派とソロン派の意見が一致する状況が描かれ、王が心配になり始めました。この困難をヨニン君がどのように乗り越えることになるのでしょう。
ドラマが始まってから、ダルムンのチョン・ユニョンへの変わらない気持ちが描かれ、彼女の命を最後まで守ろうとするダルムンの姿がずっと登場しました。でも、結局、ユニョンはミルプン君をかばって命を落としてしまい、反乱の中心的な存在になってしまったミルプン君は自ら王宮に向かう。王位へのミルプン君の執念は、最後処刑され終わることになりそうですね。
最終話を前に、ヨニン君はヨジへの気持ちを告白。宮女になって側でヨニン君を守りたいと語っていた時を振り返ったヨニン君は、その時伝えられなかった気持ちを伝えます。しばらくドキドキするロマンチックな場面は登場しなかったので、ヨニン君とヨジのキスに!驚きながらもドキドキさせられました。
王になってもずっとヨニン君と呼び続けたい気持ちにさせられます。チョン・イルが演じるヨニン君と英祖(ヨンジョ)は同じ人物なのに、即位前と後では雰囲気が違うように見えるのは私だけの錯覚でしょうか。声のトーンも低く落ち着いた感じで、自分の判断や行動に自信をもって挑もうとする姿勢があらわれているようにも見え、最終話が近いことを実感します。
藩平(平等に)制度に不満を持つノロン派とソロン派を、王はどのように説得することになるのか、最終話が楽しみ。あと、ヨジとヨニン君のロマンスの結末も気になり、最終話を迎えるのが残念に思えて。。。
韓国ドラマは圧倒的に現代劇が多いですが、最近の韓国時代劇が面白い!!
第47話 視聴率 7.1% 第48話 視聴率 7.4%
quetalsurinoさんより |
第47話・第48話(最終回) あらすじ
ヨニン君(延礽君)/英祖(チョン・イル)は、腐敗した政治を正し、公正さの重要性を語ると、司憲府(サホンブ)を改革すると語ります。その頃、ミルプン君(密豊君)/イ・タン(ジョン・ムンソン)が王宮に現れ暴れます。ミルプン君が現れたことを聞かされた王は急いでミルプン君の前に。。。一方、王が心配になったヨジ(コ・アラ/Ara)も加わります。
ミルプン君は自身の正当性を語り、ヨニン君をにらみつけます。手に剣を持ったミルプン君がヨニン君に近づくことに気づいたヨジは、ヨニン君をかばいます。しかし、ヨジを傷つけたくないヨニン君が逆にヨジをかばう。その姿に諦めたミルプン君は自ら命を絶ちます。
亡くなったチョン・ユニョンの葬儀を準備するダルムンは、彼女への別れを告げ、反乱を起こしたイ・インジャとウィ・ビョンジュは処刑されます。これまでを振り返ったヨニン君は、王に相応しいのか、王として正しい道を歩めるのかを悩み始めます。ヨジはヨニン君に気持ちを告白すると、彼を慰めます。
王が進める改革を支持する勢力が集まり、司憲府(サホンブ)の改革を命じられると、公正な司憲府(サホンブ)への期待が高まります。
直接、平民の声を聞き、政治に反映する予定のヨニン君は、王宮を出て、身分を問うことなく多くの人々の苦難に耳をむけます。王が自ら平民の声を聞くことは実現しないと思われていたのとは違い、ヨニン君は多くの人々の声を聞き、政治に反映。税金が最もの負担だと気づいたヨニン君は、両班からの反発があることを知りながらも、平等に税金を支払うことを命じ、改革は進められます。
1年後、ヨニン君はミン・ジンオン(イ・ギョンヨン)を訪ねます。政治の世界から身を引いたミン・ジンオンに協力を求めますが、政治への復帰を断ります。政治とは夢を追及すること、現実との違いに絶望することがあっても、王の側には彼と共に同じ夢を見る仲間がいることを告げ、王の今後を応援します。
パク・ムンスは暗行御史(アメンオサ)として活躍し、宮女のヨジは王、英祖(ヨンジョ)の側で見守り、人々の声に耳をむけながら王として前進するヨニン君。。。
第47話・第48話(最終回) 感想
英祖(ヨンジョ)を演じるチョン・イルの演技は、ストーリーの展開と共に表情やトーンも変わり、意外にもよかったです。最後のシーンで見せた微笑が素敵でした。
朝鮮時代の王の物語でしたが、現代的な考えが上手に反映され、使われる表現や言葉が分かりやすく、感動的でした。初めは悪役だと思っていましたが、徐々に政治的な観点から物事を語るミン・ジンホンの姿が登場しますが、最終話でも政治と現実やヘチの意味など、長年政治の世界で生きてきた長老だからこそ語れる言葉に重みがあり、人々の声が反映させる民主主義を考えさせられた作品でした。
歴史ドラマとしては、ヨニン君の時代から英祖(ヨンジョ)に即位した若き頃の王の話しが中心に描かれていますが、これまであまり描かれることのなかった英祖(ヨンジョ)の姿にワクワクさせられました。英祖(ヨンジョ)は1724年から1776年まで、在位した期間は52年と最も長い王様で、世子だった息子を殺害するなど、これまで英祖(ヨンジョ)が登場する作品の多くは、年老いた王の姿が多かっただけに、若き英祖(ヨンジョ)の姿を中心に描かれた面白い作品でした。
ミルプン君の王位への執着心は激しく、最後は敗北を認め、自ら命を絶つ。これまで他の作品や歴史上登場したミルプン君の姿とは若干違いはありましたが、英祖(ヨンジョ)と対照的な人物像を作り上げるためには仕方なかったような気もしますね。
明るく希望に満ちたハッピーエンドは好みの終わり方でした。ダラダラと描かれる政治のシーンが多く登場する歴史時代劇の場合、適当に流して観てしまうことも多々ありますが、このドラマは全24話が短く感じるほどでした。
朝鮮時代のルネサンスを切り開くことになる英祖(ヨンジョ)の若き頃の姿にピッタリなエンディング!
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