韓国ドラマ時代劇 あら感

高麗契丹戦争 第15話・16話 あらすじと感想

高麗契丹戦争





高麗契丹戦争  고려거란전쟁 2023年放送 全32話

daisySSさん

第15話視聴率10.2

第15話あらすじ

契丹(きったん)軍は高麗の首都である開京を占領し、契丹に戻ることもできず、このまま南下しても保有する軍人たちの命を落とす可能性がある。

そんな中、ハ・ゴンジン将軍が持ってき親朝の書を確認すると、撤退するチャンスを捨てて高麗の顕宗/ヒョンジョン(キム・ドンジュン)を追って南に進むことを決めたヤユルユンソ。

高麗軍が30万人を失ったことから、積極的に攻撃ができず契丹(きったん)軍の動きを注視するヤン・ギュ(チ・スンヒョン)は、彼らが移動する隙に攻撃をする計画でその時を待ちます。

ソベアプはカン・ガムチャン(チェ・スジョン)との密会で決めた通り、契丹(きったん)軍が国に戻られる口実を作ることに成功します。

しかし、肝心なヤユルユンソは、ヤユルブンノの意見に従い、戦争を続けると間違った判断をします。

ソベアプへのライバル心が原因なのか、対立的な態度はひどくなり、心配そうな表情を見せるソベアプ。

一方、南に向けて移動中の高麗の顕宗/ヒョンジョン(キム・ドンジュン)は、妊娠中の皇后を連れて避難を続けるのが難しいと判断すると、彼女を実家に送ります。

移動の途中、皇后と別れて南に移動中の顕宗/ヒョンジョンのもとには宦官を含めて4人のみ、、、計5人での厳しい移動が始まります。

険しい山を越えて、冷たい川を渡る辛く長い避難の旅を続ける高麗の王。

王であることを隠して移動中の顕宗/ヒョンジョンは、途中、仏に祈りをする民の姿を見ると、彼自身も神に祈りを捧げます。

顕宗/ヒョンジョンが安心して身を任せることができるコンジュについに到着します。

高麗の王への忠臣であることを伝えるキム・ウンブと出会った顕宗/ヒョンジョン。

これまでは地方の貴族たちに狙われていた顕宗/ヒョンジョンでしたが、キム・ウンブがいるコンジュでは王の命が守られるだけでなく、おもてなしまで受けることに。。。

キム・ウンブから家族を紹介された顕宗/ヒョンジョン。彼をじっと見つめるのは、娘のウォンソン(ハ・スンリ)。

その夜、ウォンソン(ハ・スンリ)は母にとんでもないことをお願いします。

父の力になりたいと話すウォンソンは、顕宗/ヒョンジョンの部屋で彼につきたいとお願いをします。父のために彼との一夜を申し出る娘の頼みを聞いた母。

ウォンソンは、顕宗/ヒョンジョンに服をプレゼントしたいと語ると、その夜、部屋を訪れて寸法をはかり始めます。

二人の間に緊張が走り、、、顕宗/ヒョンジョンは、キム・ウンブが娘を利用して政治的な立場を強めたいと思っていると誤解をすると、怒りを見せます。

ウォンソンは自分から申し出たことを伝えると、「父も私も高麗の未来を変えたい」と伝え、、、自分の考えを明確にします。

一方、ヤユルブンノから南に進むと、戦争に必ず勝てると言われたヤユルユンソは、彼の意見に疑問を持ち始めます。

それぞれ異なる考えをもって戦争を進めようとする二人とは違い、ソベアプは、ヤユルユンソの命令に背くと、南へ進んで戦争を続けることを反対する意見を明確に話します。

ヤユルブンノとの考えとは違い、ヤユルユンソは1011年の冬、撤退する命令を下します。

契丹(きったん)軍の捕虜になった高麗の人々。ソベアプは開京のお城に火をつけると、契丹(きったん)に向けて出発。

ヤン・ギュは撤退する契丹(きったん)軍への攻撃を始め、、、必ず高麗の捕虜たちを助け契丹(きったん)軍を全滅させる必要があると強調するヤン・ギュ。

ヤユルユンソは1万5千人の契丹(きったん)軍が殺害されて、3万人いた捕虜たちが自由になったと知らされると、驚く。

第15話感想

この戦争の最ものヒーロであるヤン・ギュの活躍が、今話描かれました!

ヤン・ギュが契丹(きったん)軍への復讐と、捕虜として連れて行かれる高麗の人々を助けた戦いに関しては、もう少し大胆に描かれると思っていましたが、そこまで大きな戦いとして描かれなかったのが少し残念でした。

しかし、ヤン・ギュが契丹(きったん)軍に向けて弓を放つ姿が描かれて、今話の後半部は非常に面白い一話となりました。

今話、戦争の進行だけでなく、顕宗/ヒョンジョンにとってもう一人の皇后になると予想されるウォンソンとの初めての出会いと、父のためになりたいと望んだ彼女の決断などが描かれて、、、

戦争の出来事が描かれた展開の中に登場した政治的な展開が非常に面白く、今後、どの様に描かれることになるのか、気になりました。

元貞王后(イ・シア)とウォンソンとの政治的な対立も描かれることになるのでしょうか。

第16話視聴率10.0

第16話あらすじ

契丹(きったん)軍が移動することから、ヤン・ギュ(チ・スンヒョン)は捕虜になった高麗の人々を助けるための最後のチャンスだと語ると、高麗軍の士気を上げようとします。

キム・スクンから多くの契丹(きったん)が近付いていると知らされたヤン・ギュ。捕虜となった高麗の人々の命を落とすことを恐れて、軍に攻撃の指示が出せない。。。

その時、合図とともに移動する契丹(きったん)軍。。。ヤン・ギュは隙に捕虜たちを救出します。

一方、合図によって移動した契丹(きったん)軍は、高麗軍が事前に準備した罠にかかります。

結果、多くの契丹(きったん)軍の犠牲者を出し、勝利をおさめたことに喜びを見せるキム・スクンと高麗の兵士たち。

しかし、その時、更に大規模の契丹(きったん)軍が押し寄せているとの報告を受けます。契丹(きったん)が戻ってきたのは、ヤン・ギュを必ず殺すよう命じられたからでした。

引き下がらず戦いに挑む決意を固めたヤン・ギュは、これまで一緒に戦ってくれた部下たちに、「ありがとう」の言葉を伝えると、命をかけた最後の戦いに挑みます。

契丹(きったん)軍の位置を把握すると、突撃を続けるヤン・ギュ。300歩。。。敵軍に向けて進むヤン・ギュは、敵軍の攻撃に恐れることなく突き進みます。

弓を契丹(きったん)に向けて放つためには、正確な距離を確認する必要があり、まだまだ遠いと判断をすると、刺されても突き進みます。

10歩、、、弓を向けられてもヤン・ギュが進むことを阻止することができない契丹(きったん)軍。

そんなヤン・ギュの姿に契丹(きったん)の軍は彼への攻撃をためらい、、、「3っ!」の言葉を残して命を落としたヤン・ギュ。

ヤン・ギュだけでなく、キム・スクンも彼と同じように攻撃されて傷つきながらも突き進み、戦死します。

ヤン・ギュとキム・スクンが戦死した事が伝えられ、契丹(きったん)軍の後を追う将軍、、、しかし、契丹(きったん)軍の本陣は既に鴨緑江(おうりょくごう)を渡った後でした。

契丹(きったん)が後退したことを知った高麗の民は喜び、息子を戦争に行かせた親は、戦争が終わり、無事に息子が戻ってくると、喜びます。

一方、弓を握って亡くなったヤン・ギュの姿に、多くの将軍たちは悲しみを現します。

ナジュに滞在中の顕宗/ヒョンジョン(キム・ドンジュン)は、キム・ウンブからの書に書かれた高麗軍が弱い理由を呼んでいると、開京からの連絡で契丹(きったん)軍が退却したことを知ります。

第16話感想

登場する度にハラハラする戦争シーンを見せてくれたヤン・ギュ(チ・スンヒョン)が、死を迎えました。

高麗軍のバックアップもない状況で、1ヶ月の間に7回も契丹(きったん)軍と戦いを続けていたヤン・ギュは、多くの敵を倒して城を守っただけでなく、捕虜となった3万人の高麗人の命を助けました。

高麗と契丹(きったん)の戦争は詳しく分からなかったため、このドラマを通じて当時の時代背景などを知ることになりましたが、最後まであきらめることなく突き進むヤン・ギュの姿に、心を打たれました。

どの時代も使命を忘れず一生懸命になる素敵な人がいる、、、歴史ドラマは現代とは全く違う状況で一生懸命に生きた人々の歴史に触れることができるので、勉強になります。

契丹(きったん)は退陣したため、これで戦争が終わったと考えるべきなのでしょうか。

カン・ガムチャンから高麗は弱い国ではなく、契丹(きったん)との戦争で開京まで奪われたのは、腐敗した豪族たちのせいだと報告を受けた顕宗/ヒョンジョン。

今後は次の戦争が始まるまでの、顕宗/ヒョンジョンとカン・ガムチャンの関係にスポットを置いて描かれることになりそうです。

高麗を強くするために、地方の豪族たちの権力を奪うとなると、、、政治的に激しい争いが起こることになりますね。

キム・ウンブの娘からもらった衣類を身につけて開京に戻ることになる顕宗/ヒョンジョン。

キム・ウンブの娘ウォンソン(ハ・スンリ)は、後に王后になる人物です。

ウォンソンが本格的に登場するタイミングでは、元貞王后(イ・シア)との間で顕宗/ヒョンジョンをめぐる女性同士の争いも描かれることになるのか、楽しみです。

開京に戻った顕宗/ヒョンジョンが、全てが燃やされた後の様子に、涙を流すシーンでは、彼の気持ちが伝わり、もらい泣きをしました。

完全に回復していないにもかかわらず、カン・ガムチャンが顕宗/ヒョンジョンを抱きしめて泣く演技、、、今話で最も印象的なワンシーンでした。


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