張禧嬪(チャン・ヒビン) 全100話 |
2002年放送 朝鮮時代 KBS |
平均視聴率 % 最高視聴率32.2% |
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あらすじ
派閥争いが絶えない宮廷に、南人派の東平君と荘烈王后の後ろ盾を経て、ある女官が入宮する。
彼女の名はチャン・オクチョン(キム・ヘス ※後のチャン・ヒビン)。彼女は生まれながらの美貌と才識により、19代国王・粛宗(チョン・グァンリョル)に見初められ、正妃である仁顕王后(パク・ソニョン)を差し置いて王の寵愛を一身に受ける。それを快く思わない西人派と粛宗の母である明聖王后(キム・ヨンエ)は、画策によりオクチョンを宮廷から追い出してしまう。しかし、愛し合う二人は密通を重ね、やがてオクチョンは王子を身ごもる。それを知った西人派は暗殺を謀り、その刺客の襲撃により彼女は命を失いかけ、王子は流産してしまう…。引き裂かれ、打ち砕かれた愛は、復讐にまみれた野望へと変貌し、彼女を変えていく…。明聖王后の崩御とともにオクチョンは再入宮を果たし、再び王の寵愛を得たオクチョンは世継ぎを産み、その母として君臨する。禧嬪の称号を得ると権力と栄華を欲しいままに、正妃の座をも手に入れようと野望をたぎらせていく…。 |
キャストキム・ヘス チャン・ヒビン(オクチョン) 粛宗の側室(淑媛→昭儀→嬪)、
チョン・グァンリョル 粛宗(スクチョン) 朝鮮第19代王
パク・ソニョン 仁顕(イニョン)王后ミン氏 王妃、粛宗の継室
カン・プジャ 荘烈(チャンニョル)王后 大王大妃、粛宗の曾祖母
キム・ヨンエ 明聖(ミョンソン)王后 大妃、粛宗の母、西人(ソイン)派
ユ・インチョン 東平(トンピョン)君(イ・ハン) 粛宗の叔父、南人(ナミン)派、
イ・ボヒ ユン・イレ オクチョンの母
チョン・ソンモ チャン・ヒジェ オクチョンの兄、役人
パク・イェジン チェ淑嬪(スクビン) 粛宗の側室、針房の元使用人
チョ・ヨジョン キム貴人(キイン) 粛宗の側室
キム・ヨンラン 淑安(スガン)王女 粛宗の叔母、孝宗の次女
ソン・ジェホ ミン・ユジュン 仁顕王后の父、兵書判書、西人派
キム・ソゴク 府夫人(プブイン)、チョ氏 仁顕王后の母
キム・ミョンス ミン・ジヌ 仁顕王后の兄、打倒南人派
ハ・ユミ スクチョン ヒジェの愛人、東平君の元愛人、妓生
オム・ユシン 郡夫人(クンブイン) 東平君の母
パク・ユンソン パク氏 東平君の妻 |
スタッフ |
コメントより |
以下感想、ネタバレ有。
登場してはじめの頃、ヒビンはいい人そうに見えましたが、後宮入りをして王のお手付きになったあたりから、だんだん欲望が出てきて、側室になったあたりからは、王の前ではイイ子ぶって、正室の悪女ではない皇后に逆らい、陥れたあげくに追放し、側室の身分から皇后に進級するなど大変ずる賢く、3代悪女の一人と言われるにふさわしい人物だと思いました。
自分は子供には恵まれなかったけれど、ヒビンの子供にも国母として応対したのに、追放され病気になり、せっかく王の誤解がとけて王宮に戻れたのに、若くして亡くなった王妃はかわいそうだと思いました。終盤に登場した、後に将来の王の国母となる王妃側の側室がいて本当によかったと思います。
あれだけのことをしても、毒を飲んでヒビンが亡くなる瞬間まで、ヒビンを愛した王には納得がいきませんでした。そもそも、皇后に子供ができなければ、昔の日本の天皇がしたように、側室の子を正室が世継ぎとして養育するのは当然なのに、分をわきまえないあたりがおかしいし、それを咎めずにヒビンに便乗した、ヒビンの実母や実兄もどうかしています。まさに、権力に目がくらんだ亡者です。奇跡的にヒビンの子供はいい子そうでしたが、ヒビンのせいで王宮では生きづらそうで、かわいそうだなあと感じます。子供は巻き込まれた最大の被害者です。もう一人の側室は、終盤で登場したのに、自分の子供が将来王座につけるなんて、まさに棚から牡丹餅状態だなあと思います。地位や権力は人を変え、それに目がくらんですり寄り群がる臣下も怖いなあと思います。