太宗イ・バンウォン 태종 이방원 2021年放送 KBS 1TV 全32話
第13話視聴率8.0%
daisySSさん |
第13話あらすじ
世子を探すカン氏(イェ・ジウォン)の前にイ・バンウォン(チュ・サンウク)が現れ、自分が死んだあとのことを心配すると、イ・バンウォンの首を絞めて一緒に死のうとしますが、力尽きて倒れて亡くなる。
戻った王イ・ソンゲ(キム・ヨンチョル)は、カン氏が亡くなったことを知り、深い悲しみに浸る。イ・バンウォンもカン氏の死に強い衝撃を受け、屋敷に戻り。。。1396年(テジョ5年)シンドク王后カン氏は亡くなり、必ず幼い世子のイ・バンソクを守ると約束するチョン・ドジョン(イ・グァンキ)。しかし、徐々にカン氏が築いた権力は彼女の死と共に力を失い、王は世子イ・バンソクの安否を心配するようになる。
息子たちを呼ぶと、王になる世子を守るよう命じる。イ・バンウォンだけ残され、イ・ソンゲはカン氏が亡くなった時のことを確認します。彼はカン氏がイ・バンウォンの首を絞めるところを目撃し、何があったのかを疑問に思う。
イ・バンウォンは、その時の状態を正直に語り、、、「お前が彼女を殺した!」と語ると、カン氏とイ・バンソクが最後の挨拶を交わすチャンスを奪ったのがバンウォンだったと怒りをぶつけます。刀を手にした王はイ・バンウォンの命を奪う代わりに、サントゥ(結いあげた髷)を切り落とすと、「これが父としての最後の配慮だ。次は命を奪う・・・」と冷たく語ります。
王の言動に強いショックを受けたイ・バンウォンは、元気を亡くして王宮から屋敷にまで歩いて戻り、そんな夫の姿を見たミン氏(パク・ジニ)は、夫へのひどい仕打ちに涙を見せます。
父ミン・ジェ(キム・ギュチョル)を訪れると、夫に力を添えて欲しいとお願いします。しかし、ミン・ジェはまだ適切な時が訪れていないことから、間違った動きをすると家門が滅ぼされると、、、先ずは夫イ・バンウォンが決心を固めるべきだとアドバイス。
その後、夫に代わりイ・バンウォンの力になると判断する勢力とコンタクトを取り、次々に説得し、準備を進めます。
一方、四男のイ・バンガンは、このままイ・バンウォンが静かにいるはずがないと、念のため、私兵を集め訓練を始める。妻ミン氏の説得にも全く動こうとしないイ・バンウォンは、家別抄(朝鮮前期、王家に属していた平民又は私兵)を許されたにも拘わらず、私兵を持つこともなく、全くの政治的な活動はなし。
明の皇帝に送った外交文書に問題があると指摘され、文書を作成したチョン・ドジョンを明に派遣するよう命じられ、王イ・ソンゲはチョン・ドジョンを明に派遣することが出来ず、困った状況に置かれます。
1387年(テジョ6年)、イ・バンウォンとミン氏の間に3人目の息子が生まれ、、、朝鮮建国から7年間、権力から排除されていたイ・バンウォンに妻は、「守るべきものが出来ました。奪うのではなく、取り戻すだけです」と涙の説得。
決意を固めたイ・バンウォンは、母シンウィ王后ソン氏のお墓参りをした後、彼を待つ義理の父ミン・ジェの元に集まった仲間たちと対面。「僕たちは命をかける決心をしました」と語るとイ・バンウォンの決意を確かめます。「僕が育ったところには、オオカミが多い場所でした。オオカミは最も強い1匹を中心に群れをつくります。朝鮮の次の王は、オオカミのボスのような強い者がなるべき。誰が最も強いオオカミなのかを、僕が証明します」と語る。
イ・バンウォンの決意を確認した者たちは満足そうな表情を浮かべます。
第13話感想
王妃カン氏の死後は、イ・バンウォンを警戒する王イ・ソンゲにより、王子としての名誉まで傷つけられたイ・バンウォン。
今話では三男が生まれるまで、イ・バンウォンに代わり、妻が勢力を集めていく様子が描かれました。聡明で決断力のあるミン氏は、夫を説得することが出来る適切な時が来るまで、待ち続け。。。ついにイ・バンウォンが決意をするまでの流れを一話で描きました。
イ・ソンゲを王にするほどの政略を持つカン氏が亡くなって以来、世子イ・バンソクの立場はますます危険な状況となり、世子を守る側の勢力はチョン・ドジョンが中心となります。第14話からはチョン・ドジョンとイ・バンウォンの本格的な対決がはじまることになりますね。
妻カン氏を亡くした王イ・ソンゲが悲しむ姿が登場し、亡き母の宮で眠る世子イ・バンソクの姿が登場するなど、今後、世子の身に起こることが分かるから、切ない気持ちになりました。過去、高麗の軍から母と家族を守ったことから、異母兄弟の兄、イ・バンウォンに対して「命の恩人」だと語り全く警戒心を持たない姿も登場しました。
イ・バンウォンの三男で韓国の歴史において最も尊敬される王様、世宗大王の誕生の後に始まる王子の乱、、、今後の展開が楽しみです。
第14話視聴率9.0%
daisySSさん |
第14話あらすじ
イ・バンウォンチュ・サンウク)を中心にした秘密の集まりが終わり、王位を狙う本格的な準備を始める。王イ・ソンゲ(キム・ヨンチョル)はシンドク王后カン氏の死を称えるため向かう途中、兵士たちの掛け声が聞こえ、森の中で訓練している兵士たちを見つける。彼らを指揮いるのがイ・バンウォンだと知ると、怒りを感じ。。。
「今何をしている?」とこわばった表情でイ・バンウォンに質問。「兵士を訓練させています」と返事するイ・バンウォンの言葉に怒りを爆発させ剣を手に取ると、イ・バンウォンに向けます。
「家別抄(朝鮮前期、王家に属していた平民又は私兵)として兵士たちを訓練させておりました。任された任務を果たしてはいけないのでしょうか」と返事するイ・バンウォン。
「この場で殺されるのなら理由をお知らせください。理由を伝えられず死を迎えることは納得できません」と続ける息子の発言に、「理由を知らないというのか」と質問する王。「理由をお知らせください」と言い続けるイ・バンウォンの言葉に、王は持っていた剣を捨て、部下のチョ・ヨンムにイ・バンウォンを巡軍獄(盗人や反乱を起こした者を捕らえた特別な牢獄)に入れるよう命じる。
イ・バンウォンは命令に背くことなく、チョ・ヨンムに連れられハニャンの巡軍獄に向かう途中、王とイ・バンウォンの関係が悪化した理由を尋ねるチョ・ヨンム。「王様は、僕が弟から世子の座を奪うと恐れているからだ」と答えると、「王様は、今日僕の首を斬るべきだった」と語り、、同じ頃、チョン・ドジョンは「世子を守るために、イ・バンウォンの首を斬るべきだった」と王に助言するチョン・dジョン。
チョ・ヨンムは、イ・バンウォンが正直に本音を語る言葉に動揺。「僕が何か計画を立てて実行した際に、最終的に僕が戦うことになる相手は、チョ・ヨンム将軍です。敵ではなく、仲間に迎え入れたい存在です」と語り、王に命じられた巡軍獄ではなく、王宮の倉庫にイ・バンウォンを閉じ込める。
カン氏が亡くなる前、世子を守るためにはイ・バンウォンを必ず排除するべきだと語っていたと、チョン・ドジョンに伝えるイ・ジェ(カン氏の義理の息子)。チョン・ドジョンはイ・バンウォンのことでますます悩みにおちいる。
釈放されて自宅に戻ったイ・バンウォンは、妻ミン氏にチョ・ヨンムとの出来事を話し、彼に本心を語ったことに驚きます。
その夜、王はチョ・ヨンムが自分の命令に背き、イ・バンウォンを倉庫に監禁した理由を尋ねます。理由を説明するチョ・ヨンムに、命令を背いたことに怒りを見せ、、、「勝手な判断ではなく命令に従えばよい。ここが戦場だったら、お前を斬っていた」と語る王。
釈放されたイ・バンウォンは、私兵たちの訓練を再開させます。義理の父・ミンジェ(キム・ギュチョル)は、爪をかくすことなく大胆に自分の意図を見せるイ・バンヲンの姿に動揺。「バンソクは、今は世子ですが、王位を譲渡され王位につくと、計画は更に複雑になります。王から王位を奪うことの方が何倍も大変ですから・・・」と語るイ・バンウォンの言葉に表情が揺れる。
明に派遣されていた使臣たちが殺害されたことを伝えるクォン・グン。カン氏が亡くなったことを知った使臣たちが、悲しみをあらわす白い喪服を身につけ、明の皇帝から贈られた衣類を身に付けなかったという理由から全員殺害されたとの報告を受ける王。
チョン・ドジョンが明に派遣されなかったために使臣たちが殺害されたと非難をするハ・リュン。その言葉に、ハ・リュンとミン・ジェが陰謀を企んでいると攻撃、、、対立する姿を見せます。
イ・バンウォンはハ・リュンと計画して事を進める中、チョン・ドジョンが動き始めます。王に何かを伝えると、許可を求めます。大きな反発が起こることを心配する王、、、チョン・ドジョンの申し出を受け入れ許可。
翌日、私兵たちを訓練させているイ・バンウォンに王の命令だと伝えると、訓練中の私兵全員と武器を三軍府に移籍させることを命じます。
第14話感想
朝鮮王朝初期の最も大きな政争事件となる、「第1次王子の乱」を準備するイ・バンウォンの姿が本格的に描かれました。
決意を固めたあとのイ・バンウォンは、これまで見せた姿とは全く違い、冷静な性格へと変わったことが分かります。イ・バンウォンに力を添える義理の父ミン・ジェはそんなイ・バンウォンの冷たい姿に、心配をする様子。後に、ミン・ジェをはじめ二人の息子がイ・バンウォンにより殺される出来事を予感しているかのような雰囲気でした。
夫イ・バンウォンを最も理解し協力していた妻ミン氏との仲睦まじい姿も描かれ、権力を得たことで、二人の関係が変わっていくことになる。前話は王と対立を始めたイ・バンウォンの姿が描かれた一話だったとすれば、今話は決意を固めたイ・バンウォン中心に描かれた一話でした。
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