太宗イ・バンウォン 태종 이방원 2021年放送 KBS 1TV 全32話
第11話視聴率11.0%
daisySSさん |
第11話あらすじ
イ・バンウォン(チュ・サンウク)の屋敷を訪れたカン氏(イェ・ジウォン)は、王イ・ソンゲ(キム・ヨンチョル)がじきに彼を王宮に呼ぶことになると、、、「毎日、王様があなたをお許しするようお願いしている」と語ると、家族の平和を壊した彼女への怒りを抑えきれず、表情がこわばるイ・バンウォン。
カン氏が去った後に、妻のミン(パク・ジニ)は感情を隠すことが出来なかった夫に「今は本音を隠して我慢するべきです」と涙のアドバイスをします。自分の気持ちをコントロールできなかったことを後悔したイ・バンウォンは、妻のアドバイスを受け入れ、今後は感情を出さないようにすると約束する。
王は、次男のイ・バングァとイ・バンウォンに地位を与え、イ・バングァはイ・ソンゲが父ではなく、王として息子たちに接することにガッカリ。家別抄(朝鮮前期、王家に属していた平民又は私兵)を任せられたイ・バンウォン。三男のイ・バンウィと四男のイ・バンガンには特別な任務をまかせることなく兵籍簿のみを渡す。最も王の怒りをかっていたイ・バンウォンに自由にできる軍隊のような家別抄が与えられたことに、、、イ・バンウォンは王の意図が分からず悩みます。
その夜、王宮では息子たちを許したイ・ソンゲに「お疲れ様でした。温泉と狩りに出かけて少しゆっくりされるのはいかがでしょう」とアドバイスするカン氏。王は弟たちを連れて、狩りに出掛け王宮を空けることになる。。。
チョン・ドジョン(イ・グァンキ)は「すべて自ら計画されたのですか」とカン氏に尋ねると、イ・バンウォンを排除するチャンスを作ったことを明かし、準備をするよう伝えます。
カン氏の計画は、王が留守中の間、継母と最も対立するイ・バンウォンが家別抄を連れて王宮を攻撃させること。日が暮れるとイ・バンウォンが攻撃を始めると読んだカン氏は、王宮内の警備兵たちを準備させます。攻撃を受けても対抗できるよう準備を整えて待つ。しかし、彼女の予想とは違い、イ・バンウォンは現れることなく、代わりに妻ミン氏が王宮に姿を見せます。
カン氏が贈った薬のお返しを持って挨拶に訪れたミン氏は、王宮内に非常時に対応する体制がとられていることに気づくと、カン氏の企みに気づく。
王から任せられた家別抄を次男のイ・バングァとイ・バンボンのもとに分散させて配属させると、家別抄を引き受けるつもりがない意志表示をし、困難を乗り越える。
朝鮮が建国されたあと、明に送った使臣が拒否されたことから、問題を解決するために王子を使臣として派遣する予定のイ・ソンゲ。カン氏はイ・バンウォンが適任者だと語ると彼を派遣するよう申し出ます。
生きて再び朝鮮に戻ることができない程危険な任務を任されたイ・バンウォンは、王に「父としての命令ですか?それとも王様としての命令でしょうか」と尋ね、父の考えを探ります。王としての命令だと語るイ・ソンゲの言葉に、イ・バンウォンは任務を受け入れ、明に向けて出発する。
第11話感想
次の王権をめぐり激しい対立を見せる王妃のカン氏とイ・バンウォン。
軍人として勇敢なイ・ソンゲですが、政治的な戦略はすべてカン氏を通じて出されたようで、イ・ソンゲをコントロールしてきたことが今話で明らかになりました。
王子たちを許すようお願いしていたカン氏には、イ・バンウォンを刺激して排除する計画だったようですが、彼女の計画は失敗。チョン・ドジョンとカン氏の企みがイ・バンウォンに知られることになり、、、このことが将来、イ・バンウォンがカン氏勢力を完全に排除する正当な理由を与えることになる出来事となるようです。
カン氏以上に状況を把握し、戦略を立てる能力を持つ人物がイ・バンウォンの妻ミン氏でした。聡明なだけではなく、冷静なミン氏は感情をコントロールできない夫の目と耳となり、彼が王権を手に入れるための計画に最も重要な役割を果たす人物ですが、イ・バンウォンが王になったあと、弟たちが殺される厳しい現実の中でも耐える人物で、パク・ジニの持つイメージとピッタリマッチングして、今後更なるミン氏の活躍が期待できます。
今話、長男イ・バンウ(オム・ヒョソプ)はイ・ソンゲが王になった後、長男としてハニャンに向かう予定だったことが分かりました。彼から世子の座を奪ったことがカン氏だったことを知ったイ・バンウォン、、、長男が惨めな状況に置かれていることをわざとイ・バンウォンに知らせたのもカン氏の計画でした。
連絡が途絶えていた兄と対面したあと、カン氏の計画通りに挑発されることなく、王宮内の状況を確認するといった行動をとったことイ・バンウォン。明に派遣されることになり、次の話ではどんな展開になるのでしょう。
第12話視聴率11.2%
daisySSさん |
第12話あらすじ
カン氏(イェ・ジウォン)の計略で明への使臣として派遣されたイ・バンウォン(チュ・サンウク)。明と朝鮮との関係を完全させるために王子を派遣するよう要求した明の皇帝。明に到着したイ・バンウォンは、、朝鮮の立場を伝えるチャンスが1度しかないことを考え、、、どのように対応するか悩みます。
小国扱いをされ、国境問題を持ち出す明の皇帝に、イ・バンウォンは恐れることなく堂々と自分の考えを語り始めます。再び朝鮮に戻ることができないことを覚悟したイ・バンウォン、、、朝鮮の立場や考えを伝えることに成功し、半年後、朝鮮に戻る。
イ・バンウォンが明に派遣されて以来、権力のすべてを手に入れたようなカン氏。彼女はイ・バンウォンを排除するために明に送ったため、彼が朝鮮に戻らないことを望みます。しかし、任務を成功させたイ・バンウォンが戻ることを知ると、不安になる。王イ・ソンゲには本心を隠して、イ・バンウォンが無事に戻った際に、王が彼の功績をたてるべきだと発言。
そんな中、体調不良を訴えていたカン氏(イェ・ジウォン)は、医官から余命半年と伝えられ、、、静かに心を癒す時間を持つべきだとアドバイスされると、誰にも自分の病気に関して知らせないことを命じます。
余命数ヶ月と伝えられたカン氏の最もの悩みは、死後残される幼い世子のイ・バンソクのことばかり。息子イ・バンソクには隙を見せると攻撃をする勢力が大勢いる、、、敵が多いことを彼には話すと、堂々とした姿勢を守ることを注意します。自分の力でイ・バンソクを世継ぎにしたものの、死んだ後、最も恐れる人物はイ・バンソク。彼が朝鮮に戻るとカン氏の悩みは更に深まる。
最期を迎えることになったカン氏は、王イ・ソンゲに「たくさんの愛をもらい幸せな人生を生きました」と感謝の気持ちを伝え、、、息子イ・バンソクを探します。「世子に会いたいです」と語るカン氏の言葉に急いでイ・バンソクを呼びに行かせる王。
カン氏の状態を知ったイ・バンウォンが彼女を訪ね、、、死を迎える直前で力のないカン氏、、、イ・バンウォンの姿を見つけると残されたすべての力を振り絞って、「私が死ぬと世子のバンソクをどうするつもりですか?殺すのですか?」と問います。
「バンソクは僕の弟です。彼に害を加えることがしません」と返事するイ・バンウォンの返事に、安心できないカン氏。「このまま一人で死ぬわけにはいきません」と語り、イ・バンウォンの首を絞め始めます。
第12話感想
イ・バンウォンと対立し、絶大な権力を握ったカン氏も、病に勝つことが出来ず、、、死を迎える直前も、幼い息子を心配する母の姿を見せました。朝鮮建国後に、王子だったイ・バンウォンが兄弟たちを殺害する残酷な出来事は、もしも、カン氏が長男イ・バンウを世子にしたとすれば起きなかった悲劇なのか、、、考える一話でした。
野望を持っていたイ・バンウォンは、長男が世子に選ばれてとしても、兄弟たちを排除した可能性があり、結局は荒れた朝鮮初期を迎えることになったと思いました。高麗が滅僕した後、朝鮮が建国された初期の時代を扱うこのドラマ。
世子嬪と内官が情を通じたことが発覚する出来事が起き、王宮内だけではなく彼女の内官との関係はちまたでも流れ、王家に対する民の批判が続くと、彼女を廃位することとなります。朝鮮王朝が始まって初の廃位された世子嬪となったリュ氏。
結局、残された高麗のイメージをすべて排除し、新しい国が建国されたことを人々に認識させるため、高麗の王族たちが全員処刑される残酷な出来事が起きます。王族だけではなく、奴隷やその子供たちまで殺害する大虐殺が行われたようです。
明に派遣された時の経験がイ・バンウォンにとっては、更なる自信を持つきっかけとなったようで、任務を果たすだけではなく、命を落とすことなく朝鮮に戻ったことが、彼に更なる勇気を与えることになったことは、戻ってすぐに妻ミン氏(パク・ジニ)と交わす会話で伝わりました。
韓国時代劇において、イ・バンウォンはよく登場する歴史的な人物ですが、このドラマではこれまで見せたことのないイ・バンウォンの姿を描こうとしているようで、既にイ・バンウォンが登場する時代劇をいくつか視聴した後でも、楽しめる展開でした。
第13話では、カン氏の死後、父イ・ソンゲとイ・バンウォンの間の溝が深まり、親子の間の新たな対立が描かれることになるようです。第13話からはこれまでとは違うイ・バンウォンの姿が登場されることを期待します。