大王の道 6話7話8話9話10話 あらすじと感想
『大王の道』(だいおうのみち、原題:大王의 길(テワンエギル))、韓国MBCで1998年4月から8月にかけて放送、長らく日本では未放送だったが、2009年5月から9月にかけてスカパー!ch.720シーエスGyaOで、日本初放送された。
あらすじの引用元は
BS JAPAN 大王の道 ストーリーより
第6話 孫の誕生
和平姫の死で、生きる気力を失ってしまった英祖は病に伏し、王の座を譲ろうと決心する。思悼世子は王の意を撤回するように訴えるが、受け入れられず、 思悼世子が英祖の代理を務めることになる。思悼世子は英祖に認められようと努力するが、英祖の怒りに火をつけるばかりだった。
思悼世子が英祖の代理を務める代理聴政をすることになる。今で言う「生前退位」をしたいということなのだろうが、韓国時代劇を見ているとこれを国王が言うと臣下がものすごい勢いで反対する場面が多々ある。それをやってしまうと政権に絡む、ある意味謀反的要素が絡むからだろうとは思うが、この時点で25年も務めているので、結構長いですよね。
ちなみに14代国王は宣祖(光海君の父)は何度も譲位を言って(※本当に譲る気はない)困らせたとか。
譲位(じょうい)は、君主が、その地位を生きているうちに後継者へ譲り渡す行為。 普通は、世襲を原則とした地位の継承について言う。
第7話 和平姫の生まれ変わり
思悼世子に息子が生まれたことに見向きもしなかった英祖だったが、夢の中に和平姫が現われたことを不思議に思い、孫の体を調べると、和平姫と同じ箇所にアザがあることを発見する。和平姫の生まれ変わりだと信じて疑わない英祖は、孫を寵愛し始める。
和平姫の生まれ変わりと信じる英祖は孫をかわいがる。昨今、なんだかんだ、いっても孫はかわいいものである。ただ残念ながらこのチョンと名付けられた子は夭逝。
イソジンが主役だった「イ・サン」も英祖は思悼世子をないがしろにしていたが、孫である、イ・サンは後継ぎとしてかわいがっていたように描かれていた。
この大王の道ははイ・サンが主人公ではなく思悼世子と英祖が中心に描かれているので2人の不和感はさらに強く描かれているようである。
第8話 ムンの台頭
他界した賢嬪チョ氏に尽くしてやれなかったことを後悔する英祖だが、墳墓への納骨を持つ間に出会ったムンが亡き母に重なり、しだいに心惹かれていく。 そしてムンは、狙い通り、英祖と一夜を共にして、正4品の階級を手に入れムン・スグォンとなる。その頃、恵嬪ホン氏に新たな命が宿るが、長男は命の危機に瀕していた。
英祖が亡き母を思い出す場面がある。この場面は前回も流れたが、英祖の母は身分が低く苦労したことを印象付けるための演出と今後ムンとの関係をも結びつけるものと思われる。
番組でも出てきたが、英祖の生母・淑嬪崔氏は王の井戸で水を汲むムスリ出身だった。当時ムスリは宮廷の下人の中でもその地位が一番低く、よく「宮女の下人」と呼ばれていた。生母が賎しい身分のため、英祖は同じ王子ながらも世子である異母兄・李昀(後の朝鮮王・景宗)とは全く違う周りの慇懃な蔑視を受けながら育った。
英祖と一夜を共にして、正4品の階級を手に入れムン・スグォンとなる。淑媛。たかが女官から一夜を共にして淑媛になるとは、異例といえる。よく韓国時代劇では女官⇒淑媛になるときは懐妊とか婚礼時だったと思う。また、その前に尚宮になるという段階を踏む。そもそも女官から尚宮になるまでは通常ではかなりの年数がかかる。だから、ほとんどの場合テレビで見る尚宮とよばれている人は年配が多いのはその為。
一般的に、至密に属する女官は入宮後25年、それ以外の職務に属する女官は入宮後35年を経過すると尚宮になることができた。尚宮は側室以外の女官では最高位。つまりこの場合、淑媛になった時点で側室という意味になる。
ちなみにテレビ、この作品では正四品の階級、淑媛とでてくるが、資料等で調べると淑媛従四品とある。私も側室での一番下の階級と思っていたので、詳細はわかりません。淑媛でも正四品、従四品とあるのかもしれません。
承恩尚宮。たまに尚宮で側室のような人も出てきますが、実際は正式な側室とは認められなかったようです。
第9話 孫の死
孫の死で、悲しみに暮れる英祖。だが誰よりも深く傷ついたのは惠嬪ホン氏だった。新たな子を身籠っている身だが、その悲しみは計り知れないものだった。 一方、その話を耳にして、嬉しそうに微笑むムンは、宮中に兄ソングクを呼び入れ、内部の情報を探るように指示する。
暎嬪(ヨンビン)イ氏は英祖の側室、思悼世子の母。チョン・ヘソン。多くの作品に出演していて韓国の母(今なら祖母)といってもいいくらい存在感がありますね。なんといっても、一番有名なのは「ホジュン~宮廷医官への道~」で主人公ホ・ジュンの母親役ではないでしょうか?
第10話 恐ろしき執着
英祖の子を身籠りたいと願うムンの野望は次第に具体化していき、周囲は英祖の寵愛を受けるムンが男児を産むことを恐れていた。一方、思悼世子は辛壬士禍について悩んでいた。父親への疑惑が消えず、不審に思うあまり恵嬪ホン氏に悩みを打ち明け、意見を問うのだが、妻をも疑い始めるようになる
ムンの野望は次第に大きくなる。ムンが男児を生むとどうなるのか?英祖の子(男児)は長男:孝章世子だが、すでに他界。次男:思悼世子しかいない。、、で思悼世子の長男は早世し、現段階では男児がいない。でこのままいくと思悼世子が王になっても世子がいない。、、、、で他に英祖の男児がいないので、もし、ムンとの間に男児が生まれるとほぼ、のちの「王」 確定ということである。つまり、王位継承権第一位になるということ。
がしかし、実際は朝鮮王朝史上最高の名君ともいわれる「イ・サン」が誕生。(このドラマでは今、世子妃が妊娠している子)
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