夜に咲く花 밤에 피는 꽃 2024年放送 MBC 金土 全12話
第11話視聴率15.4
第11話あらすじ
死んだはずのヨファ(イ・ハニ)の夫が生きて戻ってきたと聞き、ショックを隠せないスホ(イ・ジョンウォン)。酔っ払って眠りにつくスホを見つめ、ヨファはため息をつく。
目を覚ましたスホはヨファの頬にそっと手を当てた。すぐに正気に戻ってなんともないフリを装う2人。しかし、家に戻ってもなおヨファのドキドキはつづいた。
そんななか、ヨンソン(パク・セヒョン)から怪しい男が屋敷に来たと聞いたヨファは、黒装束に着替えて様子を見に行く。男は旅閣から逃げ出したカン・ピルジク(チョ・ジェユン)だった。
ピルジクが義父ジソン(キム・サンジュン)に、スホこそが15年前に皆殺しにしたはずの内禁衛将の息子だと報告するのを聞き、息を飲むヨファ。その後、気配に気づいたジソンに見つかりそうになるも、間一髪ヨファは祠堂へ逃げ込む。
つづけて騒ぎを聞きつけたジョン(オ・ウィシク)が祠堂へやってくると、ヨファの着物の裾から見える黒い布を見て、眉をひそめる。翌朝、ジョンはヨファを明道閣へ誘った。
同じくジョンに誘われて明道閣へやってきたスホは、ジョンがヨファの夫だと知って驚く。そんなスホに向かって、「私の妻がどうも怪しい」とジョン。
ジョンがヨファの正体に気づいたと知ったスホは、ヨファにそれを伝える。心配するスホをよそに、ヨファは動じた様子も見せず、「今心配すべきは私ではなく、あなたです」と一言。ヨファが自分の身を案じていると知り、スホはどこか気をよくする。
一方、ヨファが覆面を被って夜な夜な街へ繰り出す理由が、困っている人々を救うためだと知ったジョン。するとジョンは、「僕はかっこいい人が好きだ。だから覆面だか美談かは知らないが、捕まらないことを願う」とヨファを応援した。
その頃、宮廷ではジソンの息子ジョンが無事に戻ってきたことを受け、王(ホ・ジョンド)はジソンに茶会を提案する。「国が大変なときに…」とそれを断るジソンだったが、王も簡単には引き下がらない。結局、不本意ながらもジソンは王の提案に応じることに。
なんとしても兄ソンフ(パク・ソンウ)の行方を聞き出そうと考えたヨファは、ナンギョン(ソ・イスク)の屋敷へ向かう。そこでヨファが目にしたのは、スホの部下ビチャン(チョン・ヨンジュ)の姿だった。
ジソンからスホと覆面を処理するよう命じられたピルジクは、スホを必旅閣へおびき出す。一人で乗り込んだスホはソウン(ユン・サボン)を人質にとられ、身動きが取れず…。
そこへ駆けつけたのは、ビチャンから話を聞いたヨファ。ヨファの助太刀のおかげで、スホは無事ピルジクを捕らえることに成功する。
一方、王はナンギョンを捕まえよと王命を下すが、兵が駆けつけたときには屋敷には既にナンギョンの姿はなく。自分になんの相談もなく勝手な行動に出た王に対し、怒りをあらわにするジソン。
ナンギョンが姿を消したという知らせは、ヨファの耳にも届く。このままでは兄の行方を永遠に聞き出すことができなくなってしまうと不安に駆られるヨファだったが、スホの兄ユンハク(イ・ギウ)は、何があっても勝手に動いてはいけないと伝えた。
翌日、宮廷に参上したジソンとその一家。すると王は、皆に会わせたい者がいると話す。そこへ現れたのは、姿を消したと思われたナンギョンだった。ナンギョンの登場にジソンだけでなく、ヨファも驚きを隠せない。
ナンギョンは先王が亡くなった日、ジソンに命じられて先王に出した茶だと言い、例の花びらを溶かした茶を振舞う。しかし、最後まで自分は無関係だとジソン。このままではジョンが毒入りの茶を飲むことになると思ったヨファは、思わず口を開こうとする。その瞬間、王が待ったをかける。
ジョンの代わりに茶を口に含んだナンギョンは、自らの死をもってそれが毒であることを証明。そして、ナンギョンが息を引き取る寸前、ヨファに兄ソンフの行方を明かすのだが…。
第11話感想
ナンギョンから明かされたのは、兄ソンフがすでに死んでいるという事実・・
やはりソンフは、過去にジソンの手によって亡くなっていたようです。15年もの間、兄の安否だけを信じて生きてきたヨファにとって、こんなに酷い仕打ちはありません。
さらにソンフを殺したのが他でもないジソンだと知ったヨファ。平常心でいられるとは思いませんが、どうなるのでしょうか。
それにしても、あのままだとジョンが毒入りの茶を飲んで死んでいたかもという事態。ジソンからすれば、むしろ好都合といったところでしょうか。しかし、今回ばかりはその場に妻のクムオクもいたので、ジソンの化けの皮が剥がされるのも時間の問題かと思われます。
また、ピルジクからとある事実を聞いたスホが、慌てて宮廷に向かう姿も。スホはピルジクから、一体何を聞いたのでしょう。
エピローグでは、スホのヨファに向ける想いが描かれました。ヨファが夫人であることから、2人の積極的なロマンスはあまり登場しませんが、こういった感情の描写がとてもうまいなと毎回感心します。最後はハッピーエンドとなるのか、注目です。
第12話視聴率18.4
第12話(最終回)あらすじ
ピルジクからソンフがすでに死んでいると聞いたスホは、慌てて宮廷へ向かう。ところが、宮廷ではナンギョンが自ら毒入りの茶を口にし、大騒ぎとなっていた。
宮廷に残ったジソンは悪びれる様子を見せるでもなく、いつものように王を挑発。そんなジソンの態度に、王は怒りをあらわにする。
過去、身分とは関係なく誰しもが平等かつ幸せに暮らせる国を作ろうとしていた先王。しかし、両班としての自らの立場を守りたいジソンは、そんな先王に反旗を翻したのだった。
スホに呼ばれて書房へ向かったヨファは、ピルジクがジソンの指示でソンフを殺害したと自白したことを聞く。その後、ピルジクから直接話を聞くヨファ。そこでヨファは、身を隠していたソンフが自分に会いに都城へ戻って来た際に殺されたと知る。
兄ソンフの死をなかなか受け入れられないヨファは、ジソンへの復讐心を燃やす。その夜、屋敷の前でジソンを待ち伏せしたヨファは、ジソンに向かって剣を抜いた。
スホの仲裁でなんとか我に返るヨファ。ソンフが残した刀をじっと見つめたヨファは、その中に残された2通の手紙を見つける。1通はソンフがヨファに向けて残した手紙、そしてもう1通は、ジソンの謀反に気づいた先王が世子(今の王)に残した手紙だった。
翌日、チダル(キム・グァンギュ)の協力を得て一芝居打ったスホは、ジソンにピルジクが死んだと思い込ませる。さらにチダルは、ピルジクを殺した覆面からの伝言をジソンに伝えた。その頃、先王が残した手紙を発見したヨファは、王に謁見する。
朝廷に家臣らを集めた王は、そこにヨファを呼ぶ。ヨファは兄ソンフから託された剣を持ち、中から例の手紙を取り出した。そして、自ら義父ジソンの罪を告発。つづいてスホが現れると、自分が15年前に襲われた内禁衛将の息子であることを明かした。
ヨファが持ってきた証拠、そしてスホの登場によって後がなくなったジソン。するとジソンは、「事実だったとして、なにが問題だと言うのか!すべてはこの国を守るためだった」と開き直る。
そんなジソンに向かって、「いい加減にして下さい、お義父様」とヨファ。覆面で顔を覆ったヨファはふたたび剣を構え、「あの日、お義父様の首を切り落とすべきだったと私に後悔させないで下さい」と告げた。
その後、先王を毒殺し、内禁衛将一家、そしてヨファの兄ソンフを殺した罪でジソンは官職を追われ、幽閉されることに。一方で、ヨファの頼みによってジソンの家族は、罪に問われないこととなる。
兄と一緒に過ごした家で、過去の思い出に浸るヨファ。そんなヨファのもとに、スホが現れる。以前、スホはヨファにすべてが解決したら、どんな風に生きたいかと聞いていた。その問いに対して、「例え離婚したとしても、私の生活は寡婦と何ら変わりません。だからあなたは、自分の道を進んでください」とヨファは話した。
ヨファの立場を不憫に思ったジョンは、宮廷の前で自分たちの婚姻が詐欺だったと主張。これを聞いた王は、その場でジョンとヨファの婚姻を無効にした。こうして自由の身となったヨファだったが、その日の夜、1通の手紙を残して姿を消してしまう。
それから1年後。念願の兵曹判書に就任したチダルに代わって、スホは近衛隊長となる。それぞれの生活を送るなか、ふたたび都城へ戻ってきたヨファ。
騒ぎを聞いて駆けつけたスホは、覆面を被ったヨファと再会。その覆面をそっと外し、「ふたたび私の目に留まった以上、もう決して私の視界から離れることはできない」とスホは言う。
「一度機会を与えましょう」と腕を差し出すヨファを捕まえ、抱き寄せるスホ。
第12話 (最終回)感想
最後は晴れて自由の身となったヨファとスホの再会が描かれ、文句なしのハッピーエンドに!
これまでになく積極的なスホの姿に、思わずドキドキしました。欲を言えばもう少し2人のラブラブな姿が見たかった気もしますが、時代劇ということもあって、これが限界かな~と。
最終話となった第12話では、ヨファが自ら皆の前で義父ジソンの罪を告発する姿が描かれました。あれだけの罪を犯したというのに、ジソンに下された刑がちょっと軽い気もしますが、、
死をもって罪を償うのではなく、心から反省を促すという意味では、これこそが王やヨファが目指す正しい国のあり方なのかもしれませんね。
それにしても、最後の最後までまったく悪びれる様子のないジソンには呆れてしまいました。これほどまで悪を貫いてくれると、見ていて気持ちいいくらいです(笑)
全体的にコメディ色が強い作品で、最初はちょっと大丈夫かな?と不安もありましたが、結果とても満足です。コメディとシリアスのメリハリがしっかりしていて、ラブコメとしても、史劇としても、非常に楽しめた作品です。
視聴率も絶好調で、最終話では自己最高の18.2%を記録。回を増すごとにキャスト陣のチームワークがよくなっていくのも感じられ、毎週末が楽しみでした。
主演のイ・ハニは結婚、出産を終えて久々のカムバックとなりましたが、相変わらずの美貌とキュートな演技を披露してくれました。次回作にも期待です。ラブコメや気楽に見られる作品をお探しの方に、ぜひともオススメの作品。