仮面の王 イ・ソン(君主~仮面の主人~) 군주 – 가면의 주인 全20話 (※オリジナルは35分の全40話)
第13話 あらすじ
カウンが入れた茶を飲んで皆が倒れてしまい、偽の王イ・ソンは大妃が大丈夫だと確認すると、カウンだけを連れてきて看護する。頭領イ・ソンはカウンが心配で会いたいが、偽の王がカウンといるため入ることができない。偽の王が席を外した隙を見て部屋に入る。
一方、テモク率いる辺首会も大騒ぎになる。大辺首ファグンにテモクは誰の仕業か尋ねると、ファグンは大妃のようだと確信を持って答える。妃選びが再開し、偽の王イ・ソンと大妃が自ら審査に乗り出す。ちょうどその時ファグンが現れ、テモクに話したのかと言いながら偽の王イ・ソンを脅迫する。そうしてファグンも妃選びの審査に参加することになる。とんでもない質問で戸惑わせるファグンだったが、カウンはその全てに賢明に答え……。
teikokuさんより |
第13話 感想
これまで影ながら世子イ・ソンを助けたきたファグンでしたが、とうとう全てを話してしまいました。ファグンがイ・ソンを助けたのは、損得勘定などではなく純粋にその時その時で一生懸命だっただけだと思います。そして、いつか自然なかたちでイ・ソンが自分の事を好きになってくれることを望んでいたハズです。そんなファグンだったのに、これまでの事を恩に着せるような発言をしてしまうなんて…。それをしては、好きというのではなく、ただ縛り付けるだけになってしまうのに。ファグンはそれが分かっていると思っていました。それなのになぜ?失うぐらいなら縛り付けてでも傍にいたい。と言うことなのでしょうか。いつもながら、その一途さには同情してしまいます。
一方、イソンの変化にも驚かされました。以前はカウンがいつでも手の届くところにいたというのに、身分の壁もあり長い間想いを打ち明けられずに過ごしてきました。それなのに、このかわり様には驚きです。イソンがこうまで強気なのは、単にカウンを好きだという想いからだけなのでしょうか?だとしたら、なぜ昔は告白できなかったのに、今は告白どころか、ガウンを意のままにしようとするのか。
イソンは、ガウンを好きという思いからだけではなく、イ・ソンへのライバル心が先に立っているように思えます。イソンは、本来ならば自分は王ではない。ただの偽物で、イ・ソンの身代わりでしかないことをわきまえているはずなのに、それでも強気になれる理由は何なのでしょうか?王という環境に置かれ、本来あるべき姿を見失っている?それとも、毎月チムの毒に命をさらされていることが、彼を強くしているのか?ファグン同様、叶わない想いを押しつけても相手を苦しめるだけなのに。イソンもファグンも二人ともそれが理解できる人だと思っていたました。置かれている立場がそうさせてしまうのか。切ないです。
イソンとカウンのシーンでいつも思うのですが、二人は幼なじみとして長い間を共に過ごしてきたのに、ガウンはイソンに気がつかないものなのでしょうか?いくら仮面をしているとは言え、手が触れあったり、目を見て話したりしているのに。このことからも、カウンはイソンに特別な想いはなかったのだとハッキリと分かる気がします。その度に、イソンが可哀想になります。
いつもながら、イ・ソンは本当に聡明です。どんな時でも冷静に周囲を見ていて、物事の本質を見抜いています。悲しいことに、辺首会のファグンにもその力がある。イ・ソンとファグンはよく似ています。イ・ソンとファグンは、恋愛抜きで、友達としてならベストな関係を築けそうです。いつか、イ・ソンが王となり、辺首会を率いるファグンと協力し合える日が来て欲しいです。
カウンが冤罪で投獄された際、会いに行ったイ・ソンに対して言った「何をしていたの?一人でどれだけ怖かったか。」の台詞にグッときました。これまでどんな時でも弱音を吐かずに頑張って来たカウンでしたが、久しぶりに一人の女の子に戻ったようで、見ていて微笑ましかった。こんな風にイ・ソンのもとで、ゆったりと過ごせる日はいつになるのか…。道はまだまだ遠そうです。
第14話 あらすじ
このままではカウンが側室にさせられてしまう危機。メチャンはカウンに大妃を信じずに頭領を信じろと助言する。頭領イ・ソンは何とかしてカウンを王宮の外に連れ出す方法を探そうとする。翌日、頭領イ・ソンから手紙をもらった偽の王イ・ソンはついにケシ花薬の解毒薬を見つけたことを知る。
初めは喜んだ偽の王イ・ソンだったが、護衛武士ヒョンソクの言うことを聞いて気味尚宮を呼ぶ。ヒョンソクの言うとおり解毒薬を飲ませてみると、気味尚宮は血を吐いて死んでしまう。信じていた頭領イ・ソンが自分を殺そうとしたことに腹を立てた偽の王イ・ソンは、ヒョンソクに本物の世子で王座にいるべき者は頭領と呼ばれている男だと話してしまう。さらにはテモクにもこの事実を話してしまう。
teikokuさんより |
第14話 感想
ついにこの時が来てしまった…。いつかはカウンも真実を知る事になるとは思っていましたが、まさかこのような形で知らされるとは。最悪です。しかも、カウンが知らされたのは、確かに事実は事実でしたが、真実ではありません。事実だけを意図的に歪められて伝えられれたのですから、とても納得できません。でも、世子イ・ソンは決して弁解はしませんでした。イソンを罵ることもしない。このへんに、イソンとは違う人間性を見た気がします。やはり、イ・ソンが王となるべき人物だと実感しました。
カウンも辛かったと思います。父亡き後、チョンスだけが生きる支えと言っても過言ではなかったのだから。今は、あまりのショックで亡き父親の恨みが優先していますが、落ち着いたら必ずイ・ソンを恨みきれないことに気がつくと思います。何より、全てはテモクの仕業なのですから、真実を知ったらなおさです。でも悲しいかな、こんな事になってしまいました。
本当に誰も信じられません。まさか、ヒョンソクまで辺首会の息がかかっていたとは。イソンに解毒剤を送ったのはイ・ソンではないとは思っていましたが、誰なのかまでは分かりませんでした。イソンが毒に犯されている事を知っている人物なので、尚膳を疑ってしまったほどですが、やはりテモクでした。
イソンはどうしてしまったのか。世子であるイ・ソンを亡き者にしてまでも、カウンと一緒になりたいだなんて。どうかしています。正義のため、国のため、民のため、イ・ソンのために自分ができるなら犠牲になろう。という強い志があったはずなのに。父親の恩までねじ曲げて恨みに変わってしまったのだから、イソンの落ちた闇は相当深そうです。
改めて、テモクの残忍さを思い知らされました。まさか、コンがあのような目に遭うとは。あんな姿になるまでの激しい拷問に耐えたコン。コンが最後まで口を割らなかったのは、ファグンへの忠誠心だけではなく、ファグンへの叶わぬ想いがあったからだと思います。それを考えると、とても切ないです。
ファグンはイ・ソンに決定的フラれたのに、まだイ・ソンをテモクから守ろうと必死に抵抗していました。頭領が世子だという事実を知ったカウンが、世子への恨みをあらわにしたのに対して、ファグンはぶれません。ここがファグンの損なところなのかも。ファグンは一人でもやっていけるけど、カウンは守らないと。そう思われるタイプです。女の子らしいファグンはファグンではないと思うのでしかたがないことですが、いつまでも踏ん切りが付かない様子があまりにも哀れです。
テモクは鋭いですね。イ・ソンが宮廷から逃げ延びたことで、尚膳の存在に気がついたのですから。今後、テモクと尚膳が戦うことになると面白いかも。でも、できることならば、イ・ソンと尚膳が手を組んでくれると心強いのですが。
大勢の民を捨ててまで、カウンを選んだイ・ソン。世子の立場よりも、自分の命よりもカウンが大切だという気持ちの表れです。この想いが、カウンに届いて欲しい。イ・ソンとカウンは、離ればなれの状況でも心だけは一つであって欲しいです。イ・ソンはこの窮地をどう乗り越えるのか…。またファグンが助ける事になるのでしょうか。
仮面の王 イ・ソン(君主~仮面の主人~) 視聴率 あらすじ キャスト 感想 相関図 |