世子が消えた

世子が消えた あらすじと感想 キャスト・相関図 視聴率






放送予定 

【日本放送】 

●WOWOWプライム 全20話(2024/11/15から)金曜日20時から2話連続放送 字幕

●【日本初放送】KNTV 全20話(2024/6/1から)土曜日20時から2話連続放送 5/30に第1話先行放送 字幕

【韓国放送期間】 2024年4月13日~6月16日  毎週土曜日~日曜日午後9時40分~

世子が消えた

세자가 사라졌다

2024年放送 MBN 週末   全20話

視聴率

平均視聴率 2.95% 시청률 最低視聴率第1回前0.9% 最高視聴率第20回後5.1%

世子が消えた

出典:https://www.mbn.co.kr/

あらすじ

世子(セジャ:王の跡継ぎ)が世子嬪になる女性にポッサム(布で包み、誘拐すること)されることから繰り広げられる、男女の波乱万丈な物語を描く恋愛時代劇

相関図

出典:https://www.mbn.co.kr/

キャスト

 


出典:MBN

世子 イ・ゴン 役   スホ(EXO)
へジョン(王)の亡き前妻チャン氏との子で長男
父へジョンが先のクーデターで王位に就き、皇太子に冊封された。

死んだ母が南人の出身であるため、政権を取った西人たちには好ましくない世子だった。その結果、中殿(へジョンの2番目の妻)ユン氏に儲けた次男であるドソン大君を世子の地位に上げたい人々の露骨な牽制を受けることも多く、時には世子の資格を試そうとする人々が役にも立たない対決を煽られたりもする。

その度にただ笑ってやり過ごした。一度としてそんな彼らの期待(?)にまともに応えたことはない。ただ、そのせいでいつも良くない噂がつきまとっていた。

「あのようにいつまで経っても優しくて従順なだけでは…」
へジョンをはじめ、世子を大切にする人々は彼がもっと強くなること望み…。
「そもそも君主は誰も見下すことができない強さが基本であるからに…」
依然として虎視眈々と機会を狙う連中は、なんとか世子の資格に傷をつけるような揚げ足取りに忙しかった。

が、そうであろうがあるまいが、本人は気にもしなかった。心配であれ非難であれ、すべて事実ではないからだ。優しくもなく軟弱でもない。あえて対抗しなければならない理由を見つけられなかっただけ。

ところが、なんだこの状況は…!!!
宮殿の中で見てはいけない場面を見てしまい、あまりにもことが重大だ。確実な証拠をみつけるため、自分が見た男が誰なのかを確認するため、宮殿の外にお忍びに出たのだが…。

ああ、神様、いったいまたどういうことだ!!!
「ポッサム」という所業に遭ってしまった!

豆知識:ポッサムとは通常は女性が対象だが、このドラマではある理由から男性が対象になっている。当時の女性は一度嫁いで未亡人になっても、そのまま亡き夫の家で一生義両親に仕えなくてはならなかった。そのため間男ができたり、この未亡人に惚れた男やもめが金を払って、女性をさらわせ妻にした。このように女性を布袋に入れて誘拐することをポッサムという。つまり不法行為。


出典:MBN

チェ・ミョンニュン 役   ホン・イェジ
御医チェ・サンノクの名高い娘、未来の世子妃
王室と父チェ・サンノクの合意の下、世子妃に内定した。

生まれてすぐに母を亡くし、父のチェ・サンノクの手で育てられた。
いつも忙しい父親の代わりにムベクについて歩き、幼い頃から武術を学んだ。おかげで乗馬はもちろん刀や弓の腕前も並の男には劣らない。
おまけに家柄が家柄のおかげで、父の肩越しに学んだ医術の実力も相当なもの。貧民街の人々を治療するうちに会得した悪態が我知らずして飛び出して、人々をびっくりさせるので有名なお嬢様。

ミョンニュンに対してサンノクは笑顔ひとつ見せたことのない無愛想な父親だが、医術の最高峰である御医の地位に上がっても、折々に貧しい人々を診てあげる父親が誇らしかった。

しかし、娘が夫を食い物にする運命だという占い師の言葉を信じるように。その運命を変えようとよくないことまで娘に強要し、罪や犠牲も辞さないというサンノクの行動に当惑するあまり、ミョンニュンは生まれて初めて父親に逆らうことに…。

世子が失踪する前代未聞の事件と共に、ミョンニュンの人生は完全に変わることになる。

両班の娘として世の中が望み父親が望むとおり、本当の自分を抑えて慎ましやかなふりをして生きてきたミョンニュンはもういない!


出典:MBN

大妃ミン氏 役   ミン・セビン
前々代王の二番目の中殿(正妃)、本名ミン・スリョン

実家の父の強欲さに傷ついた王と婚姻して中殿になった。しかし、高齢だった王はわずか数年で亡くなり、のちに王位に就いた前妻の子に迫害を受けて幽閉までされたが、先のクーデターを通じて王室最高権力者になった。

世子イ・ゴンが亡くなった我が息子に似ているせいだろうか?初めてイ・ゴンを見た時から、知らず知らずのうちに彼の姿に死んだ息子を投影させていた。そして、心からイ・ゴンを慈しみ彼の為を思って務めた。

だが、世子が宮殿で見てはならない、自分の密会を目撃してしまった。それからは一切イ・ゴンに以前のように接することができなくなってしまった。

もとの性格は慎ましく柔軟な方だったが、愛する男を守るためにあがきながら、どうしようもなくだんだんきつく残忍になる。

たとえ大妃という身分にがんじがらめでありながらも、愛する人のためだったら何でもできるのだ。


出典:MBN

チェ・サンノク役   キム・ジュホン
内医院の首長で御医、ミョンニュンの父

先のクーデターの功臣でありながら、いかなる権力も貪らずに御医の地位を守るミョンニュンの父。仕事の後には以前と変わらずに民衆の健康まで管理する姿に、世の中は彼のまっすぐな品性を褒め称える。

王室の信頼までも得た彼であるゆえ、へジョンと中殿、大妃まで口をそろえて彼の娘ミョンニュンを世子妃として迎えたいと思う。

ところが世子妃冊封の直前、娘ミョンニュンが夫を食う寡宿殺(寡婦になる運命を宿した身)に生まれたという事実を知り、悪い運命を変えるための秘法として敢行したポッサムが失敗し、サンノクのすべての計画が転覆してしまう。

状況は悪い方へ転がる一方、手のほどこしようがない局面に至り、すべてを捧げて築き上げた塔が一瞬にして崩れる絶体絶命の危機を迎えることに…。

「一生を地獄で生きて来ました。
  二度と後悔で綴られた人生を送りたくありません。」


出典:MBN

ドソン大君 役   キム・ミンギュ
へジョンの次男、中殿ユン氏との間の息子
世子イ・ゴンの腹違いの弟。

子供の頃からイ・ゴンが好きでついて歩いた。物心がつく頃にイ・ゴンとは母が違う異母兄弟であることがわかるようになったが…変わったことは何もなかった。誰が見ても本当の兄弟以上に仲が良かったし、兄が自分を格別に大切に思ってくれるだけに、自分も兄を信じて頼りにした。

しかし、突然のイ・ゴンの失踪事件は多くのことを変えてしまう。最初は本気で兄の安否を心配して、誰よりも兄を探すために最善を尽くしたが、大妃の計略に巻き込まれた母である中殿ユン氏が危機に直面し…。

自分が望んでした選択ではなかったが、その結果はひどかった。大妃の厳しい牽制はもとより、イ・ゴンとドソン大君に向けた、卑怯な引き離し策は兄弟間に致命的な誤解の壁を作った。

いっそ僕が死んで兄さんを助けることができるなら、いくらでもそうしたい…。が、母を、母を見捨てるわけにはいかないじゃないか…。


出典:MBN

中殿ユン氏 役   ユ・セレ
へジョンの2番目の正妃、ドソン大君の生母
世子イ・ゴンの母(最初の王妃)亡き後、正妃となった。

世子イ・ゴンを実の息子のように大切にしていたが、大妃の計略にハマって二度とイ・ゴンの側に立つことができなくなる。良いことが良いこととして、全てのことがいつも幸せであることを願い夢見る。

しかし、これは問題だ。
本人は善意を持って言った言葉であり、行動なのに…。現実は正反対の結果を招くことが多いのが難点だ。善意が善意として通じない宮殿は、中殿ユン氏にとって恐ろしくて手に負えない。それでまた事故を起こす。もちろんいつも本意ではないけれど…。

生来、気弱で柔弱に生まれた。情に熱くて温かく共感能力に優れて、涙もろい。でも、これは言い換えれば、優柔不断で干渉好き、決断力がない。しかし、嘘をつけず、何ごとにも真面目だから誰もむやみに非難できない。

索漠かつ殺伐とした宮殿の中でただ一人、人間らしい匂いを漂わせる、事故を起こしてもいざこざを誘引しても憎めない女性。


出典:MBN

ヘジョン 役   チョン・ジノ
朝鮮の王であり、世子とドソン大君の父

クーデターによって王位に就いたため、ともすれば廃主(前王)の残党に命を脅かされたり、反乱を助けた功臣たちに振り回されるなど、絶対的な力がない。しかし、世子イ・ゴンら子供たちには慈愛に満ちた父親。夫人の王妃に対しては多情多感な夫だ。

大妃ミン氏が自分の秘密を目撃した世子を殺そうとすると、これを防ごうとして対立し、自分まで危機に瀕する。


出典:MBN

ユン・イギョム 役   チャ・グァンス
中殿の父、左議政
クーデターを起こして、へジョンを王位に就かせた一等功臣。

世子イ・ゴンが急に消えると隠してきた政治的野心を露わにし、手を差し出してきた大妃ミン氏と手を組むことに。

のちに大妃ミン氏の後ろ盾が誰なのかを知ることになるが、相棒を取り換えるには遅すぎると判断。代わりに彼らの隠された秘密や弱点などを探し出し、勢力争いで優位を握ろうと努める。


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カプソク 役   キム・ソルジン
世子宮 別監、イ・ゴンの乳母の息子

母親の乳を分け合いながら育ったせいか、イ・ゴンとは厳然なる主人と部下の関係にもかかわらず、親しい同期のように近い間柄。

イ・ゴンを守らなければならないからと死ぬほど武術に精進し…。もはやどんな護衛武士たちにも全く引けを取らない武術の腕を誇る。
イ・ゴンのためなら代わりに死ぬこともできる忠臣であり、イ・ゴンがいつでも本音を打ち明けられる、友人のような存在。


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キム尚宮 役   パク・ソンヨン
大妃殿 尚宮
大妃ミン氏が王宮に入る際、実家から連れてきた最側近。

ミン氏に長年仕えているうちに、主(あるじ)としてや彼女の境遇を切なく思う気持ちが大きい。大妃のためなら進んで矢にもなり、盾にもなってあげる。


出典:MBN

ユン・ジョンデ 役   ソン・ジョンボム
漢城判尹(ハンソンパニュン)、中殿ユン氏の一族

漢陽の最高実力者として常に王に会って政事をよく議論するなど、中央政治に影響力が大きい。

計算が速く行動はさらに速い。自分に害になる人物は容赦なく切り捨て、自分に得になりそうな人物にはなんとしても近づこうとする。力のあるところにいつもへつらうので周囲から不評を買うが、お構いなしに我が道を進む。


出典:MBN

ムベク 役   ソ・ジェウ
チェ・サンノクの右腕であり、護衛武士

幼い頃から自分のような卑しい者を「お兄様」と慕ってくれるミョンニュン「お嬢様」に仕えながらも、心のなかでは実の妹以上に大切にして慕っている。
本人には天上の天女のような存在のミョンニュンを命がけで守ることが自分の役目であって宿命だと信じている。ミョンニュンに早くから護身術や馬乗りなど、自らを守る方法を教えた。

幼い頃、チェ・サンノクに命を救われた恩のため、彼に仕えてきながらも、また誰よりも彼を恐れている。


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オウォル 役   キム・ノジン
ミョンニュンの小間使い

「世間知らずのお嬢さんは私が守る!」使命感の塊の彼女はミョンニュンのボディーガードであり秘書。

下衆な輩を見ると飛び蹴りから入って、ともすれば口汚くののしるミョンニュンは、オウォルの目にはいつも水辺で遊ぶ子供のように心配で不安だ。
それで、ミョンニュンを追いかけて止めながら小言を言うのだけど…。が、一度お嬢様の命が下りれば無条件に従う。主(あるじ)だからではなく、世の中で一番信じている人であり、大好きなお嬢様だから。

単純明朗なキャラクターだが、純粋派かつ純情派。


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チョルドゥ 役   ハイデン・ウォン
ドソン大君の腹心

町外れのワルペ(チンピラ)出身。ドソン大君にこき使われている。


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チョ尚宮 役   チョン・ユンソ
中宮殿の尚宮

中殿ユン氏が実家から連れてきた本坊尚宮(王の恩恵を受けたが、側室になっていない尚宮)。


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ハン・サンウ 役   キム・ソンヒョン
東宮殿の内官(内侍)

イ・ゴンがお忍びに出ると彼の代わりに世子の役割をしたりするほど、イ・ゴンにはなくてはならない側近の中の側近。


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キム・デスン 役   キム・テグン
司諫(サガン:王の諮問機関)


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尚膳 役   パク・ギドク
大殿(王の居室)の内官で内侍の最高役職


出典:MBN

チュンヨン 役   チェ・ジョンユン
内禁衛長(ネグミジャン:王の護衛長)

チャン・ヒョンモク 役   ナム・ギョンウプ
イ・ゴンの母方の祖父、南人のリーダー

大堤学出身らしく朝鮮最高の儒学者として尊敬され、別名「ムンヒョン(文衝)大監」と呼ばれている。
先のクーデター以後、へジョンの政治的負担を減らすため自ら漢城から都落ちし、後学養成に力を入れているところ。

 

出典:MBN

スタッフ /演出:キム・ジンマン、脚本:キム・ジス、パク・チョル
作成:え

話数ごとのあらすじと感想

 

daisySSさん

世子が消えた 1話・2話 あらすじと感想
世子が消えた 3話・4話 あらすじと感想
世子が消えた 5話・6話 あらすじと感想
世子が消えた 7話・8話 あらすじと感想
世子が消えた 9話・10話 あらすじと感想
世子が消えた 11話・12話 あらすじと感想
世子が消えた 13話・14話 あらすじと感想
世子が消えた 15話・16話 あらすじと感想
世子が消えた 17話・18話 あらすじと感想
世子が消えた 19話・20話(最終回) あらすじと感想

作品感想

●娘の運命を変えるために拉致した相手は、王になるべき王子だった!そんな単純なロマンスドラマ以上のロマンスありフュージョンドラマ!

EXO出身のスホが主演を演じるフュージョン時代劇!

「幻想恋歌`」でヒロインを演じたホン・イぇジが、このドラマでもヒロイン役を演じているのが特徴的!どちらもファンタジーロマンス時代劇のため、韓国では放送された時期も同じころで、ホン・イェジが演じる二つのキャラクターがかなり似ていると、見終えて思いました。

でも、ホン・イジェは新人女優のため、あまり知られてないことから、これまでにない新鮮さはありました。時代劇ロマンスドラマとしては珍しく全20話編成で、通常の16話編成のドラマよりは、逆転に逆転がある展開でした。

このドラマに登場する王は実在しないため、架空の人物が登場するファンタジードラマというだけ、オーソドックスな時代劇では描かれない、王妃の初恋の相手、、、何十

年が過ぎても、お互いへの気持は変わらず一途で、悲運の大妃の恋物語も大胆に登場します。

初恋相手との密会を王宮内で楽しんでいた王妃を、世子が目撃したことで起きる事件の数々、、、誰が大妃の男なのか明かされないまま、主人公の世子のイ・ゴン(スホ)とヒロインのチェ・ミョンユン(ホン・イぇジ)の初対面エピソードが描かれます。

殺人事件も起き、世子のイ・ゴンを廃位しようとする勢力、異母兄弟のドソン大君(キム・ミンギュ)を世子にして王にすることを企む勢力など、退屈することなくストーリーが展開されます。

主人公を演じるスホは、アイドル出身の俳優として、「ヒップタッチの女王」、「リッチマン」などにも出演しています。

無理のないコミカルなシーンも演じられるほどで、ヒロインとなるチェ・ミョンユン(ホン・イジェ)との相性も悪くなく、異母兄弟であるドソン大君との兄弟愛も理想的に描かれました。

一人の女性をめぐる王子たちの三角関係も描かれ、特にドソン大君を演じたキム・ミンギュの容姿は、アイドル出身だと言ってもおかしくないキュートなもので、発声は時代劇に似合う低い声と、、、今後も時代劇への出演を期待したいほどでした。

王妃と医官のチェ・サンノクが演じた熟年ロマンスも、見どころの一つで、大妃を演じたミョン・セビンとキム・ジュホンの演技もよかったです。

大妃役をミョン・セビンが演じ、若くてキレイな姿の大妃ということで、彼女が密会していたのが誰なのかすごく気になりました。

ファンタジーロマンス時代劇として、想像できるエンディングの枠を超えたエンディングを迎えた気がして、最終話まで楽しめる作品となっています。

適度に明るく、適度に逆転あり、適度にロマンスあり、適度に政治的な展開ありの軽いタイプの時代劇が好きな方には、お薦めしたい作品です。

 


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