獬豸(ヘチ)カイチ:해치 全48回(全24話) 2019年放送 朝鮮時代 SBS
第29話 視聴率 7.2% 第30話 視聴率 8.1%
quetalsurinoさんより |
第29話・第30話 あらすじ
親鞠(王が直接重罪人に尋問すること)を反対するミン・ジンオン(イ・ギョンヨン)は、ヨニン君(延礽君)/イ・グム(チョン・イル)には罪がない、何者かによる陰謀だと王に伝えます。景宗(キョンジョン)はミン・ジンホンの反対する意見を聞くと、ヨニン君を誤解していた可能性があることに気づきます。その後、景宗(キョンジョン)は過敏な反応を見せた自分の行動を後悔します。
パク・ムンス(クォン・ユル)を訪ねたヨニン君は、一連の事件の背景にある人物を明かすため、ダルムン(パク・フン)と協力する必要があることを伝えると、ミルプン君を訪ねます。ミルプン君の側に居るダルムンを確認するとヨニン君は、ミン・ジンホンに協力していたダルムンがミルプン君の手下になったことを非難すると、ダルムンが張り出したメッセージの内容を言及する。
その内容を聞いたダルムンは、ヨニン君に伝えようとしたメッセージが伝わったことを確認すると安心。ミルプン君が分からないよう、お互いへのメッセージを確認しあった二人。その後、ダルムンは、ミルプン君を捕えるための情報集めを始めます。ミルプン君への忠誠を誓うように見せかけ、ミルプン君と情報を共有する関係にまで発展させます。
ミルプン君から得た情報をもとに、ダルムンはミルプン君を狙って密かに動き出し。。。一方、ハン・ジョンソク(イ・ピルモ)の死を調査していたパク・ムンスは、ウィ・ビョンジュ(ハン・サンジン)が真犯人だと明かし、ウィ・ビョンジュは司憲府(サホンブ)へ送還されることとなります。
ダルムンとライバル関係にありながら、ミルプン君の手下として悪事を働いてきたト・ジクァンを逮捕するために向かったパク・ムンス。その過程で、命を奪われそうになったパク・ムンスを助けたのは、ヨニン君が放った弓でした。
その後、ヨニン君とダルムンはミルプン君を逮捕するため、彼の行方を捜します。隠れていたミルプン君が王宮に向かうと、状況は計画していたものと異なり・・・戸惑いを見せます。偶然鉢合わせになったミン・ジンホンから、ミルプン君の計画が失敗したことを伝えられる。
計画が失敗したことに腹を立たせたミルプン君は、まるで正気を失ったような状態で、王宮内で次々と殺人を犯します。ついに王がいるところまで辿りつきます。ミルプン君が王宮に居ることを知ったヨニン君は、急いで王宮に向かい、王の景宗、ミルプン君とヨニン君が揃う。。。
第29話・第30話 感想
ミルプン君の計画で反逆罪に問われることになりそうだったヨニン君は、ミン・ジンホンのおかげで無罪となり、逆にミルプン君を追う、逆転が描かれました。最後まで罪を認めないウィ・ビョンジュをハン・ジョンソク(イ・ピルモ)の殺害の真犯人として逮捕したパク・ムンス。地道に事件を追い、あきらめることなく犯人を追及したパク・ムンスは大活躍!今後、ウィ・ビョンジュが釈放されることなく、罪を償うことになるのでしょうか。
ヨニン君を裏切ったわけではなく、ヨニン君に協力するため、ミルプン君側についたふりをしていたダルムン。お互いに背を向けたような状況をわざと作り、ミルプン君が気を緩め、ヨニン君に反逆罪の濡れ衣を着せようとした計画内容をダルムンが知ったことで、ミルプン君の計画は失敗に終わりました。でもこれで本当にミルプン君の計画は失敗に終わることになるのでしょうか。
撮影中、足首の怪我を負ったコ・アラ(Ara)がしばらく登場しない関係で、ヨニン君とヨジのロマンスが描かれなくなったのが残念ですが、第17話(30分毎の放送では、第34話)から再び復帰するようなので、ヨジの活躍ぶりを早くみられるといいのに、と思います。
計画が失敗したことを知ったミルプン君が正気を失った状況で、王宮内で無差別な殺人事件を再び殺人事件を起こし、体中血だらけのミルプン君の姿が衝撃的!自分自身をコントロールできなくなったミルプン君の前には王の姿があり、何かが起きそうでハラハラします。
景宗とヨニン君の関係に大きな変化があったような気がします。先王が亡くなる前に、次の王としてヨニン君を選択したことを語ると、これまで弟ヨニン君を疑っていた自分自身への情けを認め、ヨニン君が混乱する政治を正せる人物だと認めたことで、今後のヨニン君の更なる活躍が期待できそうです。
昨日までの敵が今日から味方になることができる、政治の特徴を上手に描き、展開がはやいので観ていてモヤモヤすることがなく、話しの展開が興味深いです。様々な出来事を通じて成長していく王子、ヨニン君の姿がたくましい!
【豆知識】主題歌 OST Part1はJung Inが歌う「Love to Death」
第31話 視聴率 7.8% 第32話 視聴率 8.4%
quetalsurinoさんより |
第31話・第32話 あらすじ
正気を失ったように殺人を犯したミルプン君(密豊君)/イ・タン(ジョン・ムンソン)は、景宗(キョンジョン)の前に現れ、王や王妃を緊張させますが、現れたヨニン君(延礽君)/イ・グム(チョン・イル)により捕らえられる。
ミルプン君は島流しにされ、ウィ・ビョンジュ(ハン・サンジン)は死刑を命じられます。キム・チャンジュンとイ・イギョムも併せて罰を受けることになり、反逆事件は一段落。ヨニン君はかけられていた罪はすべて晴らされ、世継ぎとして堂々と王宮に戻ってくることに。。。
ヨニン君は、パク・ムンス(クォン・ユル)、ダルムン(パク・フン)と共に解決を喜びますが、ダルムンはミルプン君を最後に見た時、彼が笑っていたことを思い浮かべると、ミルプン君が死刑にならなかったことが気になる。一方、チョン・ユニョン/ボクダン(ペ・ジョンファ)に罪を償わせることができなかったダルムンは、ユニョンの身を安全な場所に移します。
ダルムンのおかげで命拾いをしたユニョンは、ミルプン君の計画が失敗したことを悔やみ・・・
一方、内医院内で血痕が発見される事件が発生し、同じ頃、心臓の痛みを訴えていた王の景宗は悪夢を見るなど、体調不良を訴え始めます。このままでは国王としての任務を果たせないことを心配した王は、ヨニン君の摂政を命じ、拒んでいたヨニン君を大妃が説得する。
王の代理となったヨニン君は、司憲府(サホンブ)の改革を試み、イ・クァンジャを司憲府(サホンブ)のトップに任命します。ノロン派の中心核にあるミン・ジンホン(イ・ギョンヨン)は、権力がソロン派に移ることを懸念し、ソロン派のイ・クァンジャを反対。しかし、ヨニン君は曲げず考えをつらぬきます。
ミン・ジンホンから、ミルプン君が逮捕された夜、逃げるチャンスがあったにも拘わらず、王宮に残っていたことを知らされたヨニン君は、ダルムンの言葉を思い浮かべると、ミルプン君の足取りをたどります。王の前に姿を現す前に、ミルプン君は内医院に立ち寄っていました。
ミルプン君が何かを企んでいると気づいたヨニン君は、王のもとに向かうと、心臓の痛みを訴える王に準備された煎薬を飲まないよう伝えます。しかし、既に煎薬を飲んでいた王は口から血を流し。。。
第31話・第32話 感想
ミルプン君の計画は阻止され、ヨニン君にかけられていた罪もすべて消え、ヨニン君による摂取が始まりました!
これで、ドラマの流れでいうと第3幕の幕開けとなるのでしょうか。ヨニン君が世子として選ばれたことが第1幕、反逆を疑われていたヨニン君の無実が晴らされるまでが第2幕。これからは、ヨニン君が王になるまでの流れになりそうで、ドラマ「テバク」に登場した「イ・インジャの乱」まで描かれることになるのでしょうか。
ノロン派やソロン派に分かれ争っていた時代は、韓国歴史において政治的な面では最も複雑なような気がします。今後、ノロン派が二つの派閥に分かれ争うことになるので、最終話まではもっと複雑な様子が描かれることになるのと、島流しにされたミルプン君が処刑されることなく、まだ生きていることから、新たな争いの火種が残っていること。。。
王の景宗は結局、毒殺されてしまうのでしょうか。王が突然死を迎えることで、再びヨニン君が疑いの中心に立たされることになるのか、ハラハラする展開は続きそうです。ノロン派やソロン派などの政治的な背景は、かなり前に放送された作品ではありますが、「馬医」を通じて全体的な流れの理解を深めやすいのではないでしょう。
最近の時代劇は展開が早く、話も分かりやすく描かれるので、事件や時代背景が本当に分かりやすくなった気がします。王座に相応しい人物としてなぜ「ヨニン君」なのかを問う、ミルプン君の質問に答えたのは、イ・クァンジャでしたが、彼の言葉に納得しました。ミルプン君とヨニン君がそれぞれ異なる結末を迎えることになるのは、何を「選択」するのかの違いだった。大義のための選択をしたか否かの違いで、それぞれ歩む道が違うって、何気ない言葉だけど、これまで描かれたヨニン君を最も上手に表現しているように思いました。
現代の感覚のまま観てしまうと、共感できない部分も出てきますが、今の考えに通じるものもたくさんあって、面白いですね。今話も、ヨジ(コ・アラ/Ara)が登場するシーンがなかったのが、ちょっと残念でした!次の話では、ヨニン君とヨジのロマンスが見られることを願って。。。
ヘチ(カイチ) 33話・34話と35話・36話 あらすじと感想
ヘチ(カイチ) あらすじ 視聴率 キャスト 感想 相関図 |