放送予定
【日本放送】
●【日本初放送】NHK BSプレミアム 全18話(2023/7/2から)日曜日21時から 吹替[二]
●Amazon prime 同日配信
【韓国放送期間】 2023年3月20日~5月16日 月・火/22:00~
邦題:コッソンビ 二花院(イファウォン)の秘密
原題:コッソンビ熱愛史
コッソンビ 二花院(イファウォン)の秘密 꽃선비 열애사 |
2023年放送 SBS 月火 全18話 |
視聴率平均視聴率 3.88% 시청률 最低視聴率第12回3.2% 最高視聴率第18回5% |
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あらすじすべての固定観念を打破した下宿“二花院”の主人ユン・ダノと、秘密を抱える下宿生コッソンビ3人組が描く、爽やかで大胆なミステリー恋愛物語 |
相関図 |
キャスト主要人物
シン・イェウン ユン・ダノ役 下宿屋 二花院(イファウォン)の主人 朝鮮式のハウスプア。持っているものといえば、二花院ただ一つ。両班家の金枝玉葉(目に入れても痛くない)末娘だったが、父親の死後、急激に家運が傾いてしまったために、もうこれ以上両班のお嬢さんとして暮らすわけにはいけなかった。 鳥の卵の配達から酒幕の手伝いはもちろん、遅い時間に見回り兵士の目を避けて、隠密な頼みごとまで引き受けた。 両班の名を汚すと白い目で見られても、ダノは堂々としている。自分の家族を養うことのどこが恥ずかしいというのか?二花院を守るためなら、どんなことだってできる。 ある日、ユクホとユハの2人だけだった二花院にカン・サンとシヨルがやってきて、とても騒がしくなった。一つ屋根の下にスラリとした男が3人だなんて!二花院にも、そしてダノの心にも春風がさらっと吹くのかと思ったそのとき、青天の霹靂となった。亡くなった父に借金があったため、二花院を差し出せというのだ。 ダノは金を貸してくれるというチャン・テファを訪ね、交渉した。金の代わりにあなたが探している廃世孫を見つけてやると。 ただイ・ソルを探せばいいと思っていた。少しずつイ・ソルの実態に近づけば近づくほど、自分と家族に起こる危険まではこれっぽちも知らなかった。 ダノがイ・ソルを探せば、彼は政争の犠牲となって命を落とすことになる。もうダノの選択だけが残った。イ・ソルを守るのか?家族を救うのか?
リョウン カン・サン役 武科準備生 いつも片隅に古びた木刀一本を抱えて歩く、武科の準備生。自己主張の強い目鼻立ち、生まれながらのルックス、高い身長と広い肩、鍛え抜かれた筋肉まで。漢陽(ハニャン)の女性たちの心の琴線に触れるほど、秀麗な見た目の持ち主だ。しかし、実際のカン・サンはいつも一人だった。 そんなカン・サンが変わったのは、二花院に入ってからだった。言中有骨だが悪意はなく、心の優しいユハ。休むひまなく口を操り、魂をすっかり抜いてしまうシヨル。そして、さわやかで明るいダノ。彼らと一緒にいれば、カン・サンは自身の置かれた状況を少しの間忘れたりもした。このままこいつらと…暮らしてもいいのでは?これまでそばに置いたことも、置くこともできなかった友達という存在を…作れるのではないか? なによりもカン・サンを強く揺さぶったのは、ダノだった。しきりにダノが気にかかり、気に障るようになった。自分の身体がボロボロになっているのも知らず、なぜあんな風に熱意を燃やすのだろうか。 ダノのことになるとしきりに我慢できなくなる自分自身が、サンは理解できなかった。どうして俺がダノの人生におせっかいを焼いてしまうのか。おせっかいは関心で、関心は恋心だということを知るには、愛に対してあまりにも不慣れだった。
チョン・ゴンジュ チョン・ユハ役 文科準備生 代々家柄のいい家門の末息子。体に流れる高貴な態度、温和でやさしい品性、科挙で一等級を取るのは間違いないと言われるほどの文章能力と聡明さ。数多くの女性たちの心臓をドキッとさせる微笑まで。ユハはまさに両班家本来の定石であり、手本だ。 人々は金枝玉葉の愛を受け、まっすぐに育てられたおかげだと言った。しかし、本当のことは知る由もなかった。庶子という理由で、ユハが受けてきた多くの悲しみと冷遇を。相手の気分をよく気にする思いやりまでもが、人の顔色を読むことが身体にしみついた習慣だということを。 ユハは誰もが夢を抱くことができる世の中を望んだ。庶子も奴婢も妓生も、朝鮮の百姓ならだれでも想いを抱くことができる世の中。その想いのため、モクイン会の一員となり、暴君イ・チャンを引きずり下ろそうとした。 二花院で暮らすようになってから、主人のダノに生まれて初めてのおもてなしを受ける。寝床は温かいか、食事はしたか、嫌いな食べ物は何か。しきりに質問を投げかけてよくしてくれるダノに、ついつい心が惹かれていく。 やっとユハにも、息を吸える穴ができたようだった。硬直していた心が、ダノの前ではいつも限りなく解放された。ダノとなら、一生を共にしても良さそうだ。いや、共にしたい。
カン・フン キム・シヨル役 文科準備生 生きていくためには科挙を受けなければならないが、どうにも科挙の準備が性に合わない。遊ぶのが好きなせいで、机の前に座っているのが何よりも辛いのだ。そんな風に勉強していては試験に合格できないと苦い言葉をかけられても、大きく気にもとめず、笑って受け流すのがシヨルの魅力だ。 嫌がらせを受けていたダノを黙って見過ごすことができなかったのが、ダノとの出会いだった。カッコよく間に入り、血が吹き出すほど殴られたが。そうだ、シヨルはたとえ負けようとも、不義には我慢できない男なのだ。 これをきっかけに無料宿泊をお願いして、二花院に入ったシヨル。金がないなら日払いででも返せというダノとは、ぶつぶつ言いながらも一番気が合う。 勉強以外はなんでも好きな彼の目に、妙な気流が留まった。ダノに向かうカン・サン、そしてユハの花咲く視線!その2人はシヨルが見たところ、恋愛初心者だ。わざわざ教えてやろうとしても受け入れようとしないから、なんともじれったい心境だった。とくかく、そんな2人をからかう楽しさにシヨルは日々おもしろがった。 いつも口数が多いせいで、ダノを始めとする誰も気が付かないことがある。実はシヨルは自分自身の話をしないということ。明るい姿の中に暗い闇が潜んでいるということを。 二花院の人々
イ・ミド ナ・ジュテク役 ダノの乳母 二花院で奴婢の娘として生まれ、その生涯を二花院で生きてきた。母親を亡くした幼いダノとホンジュを温かく育てたのも、ナ・ジュテクだった。 大監様まで亡くなると、他の奴婢たちは生活のために去って行ったが、ナ・ジュテクはちがった。両親を亡くした2人の子供が目に浮かび、とてもじゃないが去ることなどできなかったのだ。お嬢さんたちの世話に追われ、婚期をすっかり逃してしまったが後悔はしない。ナ・ジュテクはただの乳母ではなく、2人の子供たちと生死苦楽を共にした同志であり、母親だった。 ダノを手伝って二花院を引っ張っていくが、極悪の腕前を誇る。疫病にかかったダノを看病し、味覚を失ってしまったからだと日々言い訳する。
イン・ギョジン ユク・ユクホ役 二花院の最高齢下宿生 ダノの父ユンウォンの弟子。ユンウォンの死後、残された娘たちを不憫に思ってしばしば訪ねるうちに、いつの間にか住みつくようになった。徳望の高い家系だと称賛を受けた大家から、科挙生たちが暮らす中村の客主になるまで。二花院にはいつもユク・ユクホがいた。二花院の隠された家族史を誰よりもよく知る下宿生でもある。ナ・テクジュが母だとすれば、ユクホはダノとホンジュにとって父親のような存在だ。 大科に毎回落ちて万年進士と馬鹿にされるも、気にせずハハハと笑う。実は、科挙に毎回落ちる理由は慢性腸炎のせいだった。試験さえ受ければ座っている席で30分も我慢できず、便所へ逃げてしまうのがお決まりだった。しかし学問の実力だけはずば抜けており、二花院の下宿生たちに多くの教えを与える。 富営閣の人々
ハン・チェア ファリョン役 富営閣の行首 40を超える歳にもかかわらず、変わらぬ美しさを誇る女性。行首妓生として、漢陽(ハニャン)でもっとも大きな宿屋“富営閣”を運営する。妓生房の運営だけでは大きな金にならないと考え、はやくに宿屋を開いた。宿屋の実質的な主人はチャン・テファだが、ファリョンが宿のすべてを運営している。 科挙の準備生たちが主に集まる二花院とはちがって、富営閣は寝て、賭博を打って、酒を飲むこともできるファリョンの空間だ。酒を注いでくれるのは全員妓生だというから、男たちが次々と集まってくる。生まれ持った商売の腕で金を失った権勢家子息たちへ、高い金利で金を貸してやる。 見た目だけを見れば、刺されても血のひとつも流れないような鉄の女のように見えるも、彼女の心の奥底にも深い痛みがあった。昼夜問わずに胸がしめつけられ、涙も夜通し流れる。それでも耐えて、また耐えるだけだ。いつかあのお方に会える日が来るまで。
ファン・ボルムビョル バンヤ役 富営閣の妓生。判官チャン・テファの心腹 彼女は雨が降っても走ったりはせず、暑い日でも嫌な顔一つしなかった。誰よりも鼻が高く、しとやかで上品な両班の女性だったから。バンヤの父が命を落としたその瞬間、バンヤの人生は反転した。家中が没落し、バンヤもまた官妓となり、男たちに体と笑顔を売って生きなければならなかった。 妓生房に送られ、惨めでわびしい暮らしを送っていたバンヤは、一人の男に心を奪われてしまう。他の男たちのように女性の身体を求めなかった男の名前は、カン・サンだった。カン・サンを初めて見た瞬間、バンヤの心は燃え盛る炎のなかに放り投げられたような気持ちになった。カン・サンの影のかかった顔は、自分と非常によく似ていた。私が妓生でさえなければ、あの人を夫として迎えることができたのでは? イ・ソルを追う者たち
オ・マンソク チャン・テファ役 イ・ソルを追う者 漢城府の判官であり、富営閣の実質的な主人。はやくに左議政シン・ウォンホの目にとまり、彼の下に就いたが、チャン・テファが信じるのはただ一人、自分だけだ。 過去、廃世孫イ・ソルを追えと命じられ、朝鮮最高の精鋭武士‘六人会’を組織してイ・ソルを追跡した。長い捜索の末にイ・ソルが潜む場所を探し出し奇襲をしかけたが、6人の武士たちは瞬きをする間に見張りの手によって無惨にも殺されてしまった。 チャン・テファはこの酷い状況に怒りを抑えることができなかった。その6人の武士の中には、自身の息子がいたからだ。チャン・テファもまた、息子をこんな目に遭わせた見張りに立ち向かったが、倒されてしまう。 チャン・テファはそれまでただの一度も負けたことがなかった。彼の唯一の敗北は他でもないイ・ソルを逃したことで、はじめて経験した痛みもまた、息子チャン・ヒョンの死だった。イ・ソルと見張り、その2人が彼に失敗と絶望を同時に与えたのだ。必ずや廃世孫イ・ソルを探し出し、かつての敗北を挽回してみせる。そして、息子を殺した見張りを必ずこの手で引き裂き、殺してやる…!こうしてチャン・テファは、イ・ソルと見張りを探して殺すという一念でこれまで生きてきた。
アン・ネサン シン・ウォノ役 左議政 彼は王の味方でも、臣下の味方でもない。ただ朝鮮の味方である人物だ。ただ朝鮮という国家の安泰だけに関心があり、これのためなら命を懸けることのできる人物。長い間、イ・チャンの命令で消えた世孫イ・ソルを探してきた。しかし、イ・チャンに言われた通り殺すためではなかった。イ・チャンが知れば首をはねられるほどの事だったが、後々揺らぐかもしれない王位に対する心配によってイ・ソルを探してきたのだった。王位が危機に晒されれば、国家の安泰も危うくなるからだ。
ヒョヌ イ・チャン役 朝鮮の王 大君だったが、王座に対する欲望から逆謀を仕掛けた。兄である世子イ・ピョンと弟のクムリョン君を殺して望み通り王座に就いたが、兄弟を殺したという背倫のレッテルからは逃れられなかった。それに加えて逆謀を起こしたその日、殺す頃のできなかった世孫イ・ソルの存在は彼をいつも苦しめた。どこかから急に現れ、背後から斬りつけられるのではないかという不安を抱えながら、十数年間を生きてきた。こうして彼の精神はよどんでいき、占術に頼るようになっていった。 王権を強固なものにするためには、自分の他に嫡統は不要だ。そのためにはイ・ソルを見つけ出し殺さなくてはならない。朝鮮の王は私で、これからもそうであるからだ。
クォン・ドヒョン チャン・ヒョン役 六人会の一員 チャン・テファの息子で、ホンジュの婚約者。父親の後を継いで武人の道へ進み、すぐれた武芸の実力で六人会の一員となった。ホンジュとの婚礼を目前に控え、廃世孫イ・ソルを殺す機会をつかんだ。この任務さえ成功すれば王の目に留まり、そうすれば自分とホンジュの未来は明るいと考えていた。しかし、廃世孫イ・ソルを探して殺す直前、見張りによって殺されてしまう。 宮殿の人々
キル・ウネ パク貴人役 イ・チャンの後宮 お腹の中にイ・チャンの子を抱えている。月を超えて出産すれば息子を産むことはできないというとある僧侶の言葉によって、心が焦る。必ずや息子を産み、王位に就かせてみせる。パク貴人の偉大な野望は、彼女をより一層悪のどん底へと押しやった。 最初の始まりは、生まれたばかりの娘を男の赤ん坊とすり替えることだった。その次は、自身の息子を王位に就かせるため、すべての競争者たちを処断すること。こうしてパク貴人は、イ・チャンを手伝って廃世孫イ・ソルを探し始めるのだった。
ナム・ギエ 大妃役 兄弟の乱。その中で彼らの母親はいつも地獄だった。息子のイ・ピョンとクムリョン大君を先に亡くし、孫のイ・ソルまでもが行方不明になると、大妃は長い間沈黙を貫き、痛みを流した。 しかし、イ・チャンの暴政がつづくと大妃も心を変えた。このままでは王室だけでなく、朝鮮までもが危うくなってしまうから。残された希望は消えたイ・ソルだけだ。
イ・ジュニョク ノ・ソンギル役 先代王の尚膳 イ・ソルの顔を知る唯一の人物。引退して宮殿の外へ出て暮らすなか、わずかな金で幼いイ・ソルを裏切って罠にかけた。成人になって戻ってきたイ・ソルを一目見て気付くも、これもまた金になるだろうという考えから知らないフリをする。こうして‘イ・ソル商売’をしながら、まるで将棋盤を見下ろすかのように今の現状を楽しんでいる最中だ。
チュ・ソクテ キム・ファン役 内禁衛将(王室の護衛長) イ・チャンが唯一信頼を置く人物。イ・チャンが大君だった頃、イ・チャンと一緒に逆謀を起こした。逆謀が成功した後、内禁衛将となり、これまでイ・チャンを補佐している。誰よりもはやい目で、イ・チャンの安全に危害を加えるものを処理してきた。出世にも政治にもこれといった関心はない。彼が望むのはただ一つ、王の安慰だけだ。
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スタッフ /演出:キム・ジョンミン、脚本:クォン・ウムミ、キム・ジャヒョン、企画:スタジオS、原作:キム·ジョンファ、製作:アポロピクチャーズ、PANエンターテイメント、スタジオS |
作成:え.キ、ね |
話数ごとのあらすじと感想
neroさん |
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作品感想
下宿屋の女主人とイケメン三人衆が贈る、甘く切ないロマンス時代劇!!
「ザ・グローリー」で一世を風靡したシン・イェウンが、清純派時代劇に挑戦。韓国の人気web小説が原作の本作は、ロマンスあり、家族愛あり、ミステリーありの、笑って泣けるロマンス時代劇です。
物語の舞台はヒロインのダノ(シン・イェウン)が経営する下宿「二花院」。そんな二花院にある日、3人のコッソンビ(イケメンの士)たちが現れ、ハラハラドキドキな下宿生活がスタートします。それぞれなにやら訳あり?な3人の秘密が明かされていくなか、ダノの心を射止めるのは・・
全体的にコメディ要素も多く、時代劇が苦手な方でも見やすいドラマとなっています。私自身も時代劇はあまり見ませんが、最後まで楽しく視聴できました。
前半は3人のうち、誰が廃世孫イ・ソルなのかという疑問から始まり、後半はイ・ソルと共に暴君イ・チャンを討つまでの物語が展開していきます。3人のイケメン士(ソンビ)たちを演じるのは、「悪の心を読む者たち(SBS)」のリョウン、「偶然見つけたハル(MBC)」のチョン・ゴンジュ、「赤い袖先(MBC)」のカン・フン。皆それぞれ三者三様の魅力があって、お決まりの誰がタイプ?という話題で盛り上がれそうです。
個人的に、シヨル役を演じたカン・フンが素敵でした。「赤い袖先」ではちょっと嫌な役でしたが、本作では一途にダノの姉ホンジュ(チョ・ヘジュ)を想う青年を演じていて、好感が持てました。
他にも、「愛の不時着(tvN)」のオ・マンソクや、「朝鮮精神科医ユ・セプン(tvN)」のアン・ネサンなど、演技力に定評のある中堅どころが脇を固めています。暴君のイ・チャンを演じたのは、「パスタ(MBC)」のヒョヌ。悪役にも悪役なりの事情があって、そういったサブエピソードも面白かったです。
全18話でしたが、途中で中だるみなどもなく、最後までハラハラドキドキさせられました。とくに前半は、誰がイ・ソルなのか毎話ごとに状況が変化していき、思わず夢中になっていました。イ・ソルの正体がわかった後も、次々とストーリーが二転三転していくので、あっという間に18話が終わってしまった印象を受けました。
主演のシン・イェウンとリョウン、チョン・ゴンジュ、そしてカン・フンの絡みも可愛らしかったです。ラブコメが好きな方、ハラハラドキドキな展開を求めている方、時代劇初挑戦の方など、様々な韓ドラファンにオススメしたい作品です。