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還魂:光と影 (シーズン2) 9話・10話(最終回) あらすじと感想

還魂:光と影 (シーズン2)





還魂:光と影 환혼: 빛과 그림자 2022年放送 tvN 土日 全10話

neroさん

第9話視聴率8.218%

第9話あらすじ

チン・ブヨン(コ・ユンジョン)の目に浮かぶ青い光を目にしたチャン・ウク(イ・ジェウク)は、一体どういうことかと尋ねる。するとブヨンは、自分は本当のチン・ブヨンではなく、還魂人だったと明かす。つづいてウクと一緒に駆けつけた世子コ・ウォン(シン・スンホ)が現れると、ウクは青いアザに気付かれないようブヨンの顔を覆った。

先ほどブヨンを襲ったのは、鬼道に落ちていた白骨体の鬼気だという。遺体の胸元には、青く光る物体が。それが中身の空っぽな“氷の石”だと話すと、暴走した還魂人のように水気を飲みこもうとしているようだとウク。

その後、世子はウクと一緒にこの場所へ現れた理由をブヨンに説明した。チン・ム(チョ・ジェユン)側についたように見せかけて、実はウクと共にチン・ムと密団を一気に倒す計画を立てていた世子。ウクが北城へ行くと言ったのも、チン・ムの目をそらすためのフェイクだったという。

一方、ソ・ユル(ファン・ミニョン)からナクスの記憶が戻れば、その魂は完全にブヨンの身体から消え去ると聞いたチン・ホギョン(パク・ウネ)は、イ先生(イム・チョル)に真相を確かめる。すると、かつてホギョンのお腹の中で息を引き取り、氷の石の力で再び息を吹き返したブヨンが、もしかするとチン・ソルランの魂を持っているのかもしれないとイ先生。

ブヨンの持つ陰陽玉を見て、世子は陰陽玉の本当の主は他にいると伝えた。すでに知っていると話すブヨンに、世子は今まで口にできなかったムドクへの想いを語る。そして、今も胸を痛めていることを知って欲しいと世子は語った。

同じ頃、ユルはソイの遺品の中にあった薬瓶をホ・ヨム(イ・ドギョン)に見せていた。それは迷魂薬(ミホンヤク)と呼ばれる薬で、人々の精神を混乱させ、術をかけやすくする薬だという。ソイの付き人に話を聞いたユルは、3年前の事件がこの迷魂薬によるものだと知る。

同じアザ…同じ記憶…、ついにウクはブヨンがナクスであることに気付く。2人きりになったウクはブヨンに向かって、ここから出てチン・ムを討つべきか、それとも残ってただ何もせずに一緒にいるべきかと尋ねた。同じくウクと一緒にいることを望みながらも、それが誤った道であることを知るブヨン。結局、ウクはブヨンの正体に気付かなかったフリをしてそれまでの計画通りチン・ムを討つと、そしてブヨンはこの場に残って自らの魂が消滅するのを待つと決める。

密室に集まったチン・ムと密団の連中を討つため、天附官へ向かったウク。そこには、チン・ムが張ったと思われる結界が。それを解いて新たな結界を張ったウクは、1人になったチン・ムと対峙する。ウクに誘導されてチン・ムが向かった先には、ブヨンが待っていた。

鬼道へ迷い込んだチン・ムは白骨体の胸に光る氷の石に気付き、それを自分の身体に入れてくれと頼んだ。望み通りチン・ムの身体に氷の石を入れてやるブヨン。その瞬間、チン・ムの水気はみるみるうちに氷の石に吸い取られていくのだった。

つづいて自らの魂が消滅するのを待つブヨンだったが、そこへ鎮妖院の傍牌(バンペ)が流れてくる。傍牌を持ってふたたび天附官へ戻るブヨン。ユルは3年前の暴走が迷魂薬によるものだと伝えるも、どんな理由があっても自分が還魂人であることに変わりはないとブヨンはいう。

その夜、万長会に呼ばれたブヨンは、鬼道でチン・ムの身体に氷の石を入れた事を明かす。ブヨンの神力を知った万長会は、ウクの中にある氷の石を取り出すよう命じた。同じく万長会に呼ばれ、ブヨンが自分の中の氷の石を取り出すことを承諾したと聞かされるウク。

さらに見逃した最後の還魂人について言及されたウクは、自分が責任を持って処理すると告げ、その場を後にする。タニャン谷の大きな木の前で再会したウクとブヨンは、お互いを強く抱きしめ合った。

そんななか、ソ・ユノ(ト・サンウ)は王妃を連れて鬼道へ。石化寸前のチン・ムに追魂香(チュホンヒャン)の在りかを尋ねる王妃。するとチン・ムは、王妃の身体の中に隠しておいた最後の追魂香を取り出す。そして、その場にいたユノと還魂するチン・ム。

ユノの身体を乗っ取ったチン・ムは、王に会いに行く。チン・ムが生きていると知って歓喜する王。その周りには、同じく氷の石を欲する万長会の長たちが連なった。

松林では、悲しみに暮れる人々…。そこには3つの棺が並べられ…。

第9話感想

ブヨンの正体を知ったウク、チン・ムの復活、そして衝撃のラスト!!

あと一話ですべてが完結するとは思えないほど、なんともスペクタクルな第9話でした。まずは、ブヨンがナクスであることに気付いたウク。ついにブヨンの正体に気付いたウクでしたが、手放しでは喜べない状況。シーズン1のナクスの暴走が追魂香によるものだと明らかになったものの、結局は禁じられた還魂術を使って人々を混乱に巻き込んだのは事実で、ブヨンはそんな自らの運命を受け入れることに。。

そして、ブヨンの活躍によってこのまま死を迎えるのか??と思われたチン・ムでしたが、まさかの復活。結局は、自分の欲に負けた人々がチン・ムを継続して助ける形になってしまいました。王だけでなく万長会をも味方につけたことで、ますます力を持ってしまったチン・ム。不安です。

さらに第9話の最後に登場した、3つの棺。これは一体、、サンホとダング、そしてチョヨンが号泣していた様子から、その3つの棺はそれぞれパク・ジン、キム・ドジュ、ホギョンではないかと予想されます。最初はホ・ヨム先生かと思いましたが、次回予告で姿を見せていたので、どうやら違いそう。

こちらもフェイクであって欲しいと願うばかりですが、最終回を目前に衝撃の展開となってしまいました。次回は泣いても笑っても最後。どんな結末が待っているのか、楽しみです!

第10話視聴率9.651%

第10話あらすじ

ナクスとしていられる最後の時間を、ウクと一緒に過ごすことに決めたブヨン。ブヨンをタニャン谷へ連れて来てくれたのは、他でもないイ先生だった。2人はイ先生の提案で婚礼式を挙げる。ウクとの婚礼に当たり、どんな名前で呼んで欲しいかと聞かれたブヨンは、かつて父がつけてくれたチョ・ヨンという名前がいいと答える。

イ先生からナクスの記憶がどれだけ戻ったのかと聞かれ、まだ取り戻せていない記憶が残っているとウク。ブヨンが取り戻せていない記憶とは、最後にウクを刺したときの記憶だった。

その後、陰陽玉に導かれてブヨンの待つ場所へ向かったウクは、そこで火の鳥によって焼き尽くされる世界を目の当たりにする。ウクを呼び出したのは、ナクスの身体に宿る本物のチン・ブヨンだった。自分が見た未来は必ず起こるとし、火の鳥を止めることができるのはウクだけだとブヨン。

同じ頃、ユノの身体に還魂したチン・ムは、王と万長会をそそのかして鎮妖院から火の鳥を持ち出そうと企む。さらに世子を部屋に閉じ込めた王は、その権力を使えないよう世子から金牌を奪ってしまう。

万長会の連中を連れて鎮妖院へ向かったチン・ムは、ホギョンに鎮妖院の門を開けろという。時間がないと力づくで門を開けさせようとするチン・ムによって、致命傷を負ってしまうホギョン。

次女のチョヨン(アリン / OH MY GIRL)に松林へ行って助けを呼べと告げたホギョンは、今にも崩れそうな鎮妖院から妖器が抜け出すのを防ごうとする。そこへやってきたキム・ドジュ(オ・ナラ)もまた、ホギョンを支えて鎮妖院の中へ。

知らせを聞いて駆け付けたパク・ジン(ユ・ジュンサン)は、結婚を約束したドジュが中にいると知って驚愕。このままでは中の妖器がすべて飛び出してしまうと言われたジンは、泣く泣くその門を閉じる。その後、チン・ムらの計画を阻止しようと一人で立ち向かうジンだったが、チン・ムに敗れ、その場に力なく倒れこんでしまう。

翌日、悲しみに暮れる松林へ現れたウクは、そこに並べられた3つの棺と対面する。それはホギョン、ドジュ、ジンの棺だという。彼らの遺体はまだ回収できていないと聞き、ウクは3人が死んでいないと伝えた。

すべての記憶を取り戻したブヨンは、最後に「愛している」とウクに告げ、目を閉じる。ナクスとしての記憶が戻った瞬間、その身体に宿っていたチン・ブヨンの魂が目覚めた。ブヨンの神力によって3人を救出したイ先生。

火の鳥を使って氷の石の力を手に入れようとするチン・ムだったが、その前に立ちはだかったのはウク。ウクは自らの手で火の鳥を呼び覚まし、その場にいたチン・ムと万長会の連中を焼き尽くした。その後、術で卵に封印した火の鳥をパク・ダング(ユ・インス)に託し、ウクは一人敬天大湖へ向かう。

ウクの星座盤を手にしたブヨンは、数星台の上で火の鳥を呼び起こす。そして、力を合わせてウクのもとへ火の鳥を送り込む一同。炎をまき散らしてこちらへ向かってくる火の鳥を確認したウクは、その首元へ矢を放った。ウクが火の鳥を倒すことに成功したと知った一同は、ほっと安堵。

そんななか、力を使い切ったブヨンはその場に倒れてしまう。ふたたびナクスの前に現れたチン・ブヨンは、その魂に自らの身体を譲るのだった。

それから1年後、すっかり平和を取り戻した大湖城。正式に夫婦となったウクとナクス(=チョ・ヨン)は、いつものようにタニャン谷の大きな木の上に登っていた。そんな2人は、今日も鎮妖院から抜け出した妖器を探し、退治する。‐END‐

第10話感想

最後は文句なしのハッピーエンド!!

前回のエンディングで登場した棺のシーンは、うれしいことにフェイクでした。鎮妖院を守ろうとして、その下敷きになってしまったと思われたホギョンとドジュ。そしてチン・ムの妨害に遭って命を落としたと思われたジン。皆、ブヨンとイ先生の活躍によってその命を救われたのでした。

3人が無事で本当になにより!第10話の最後には、チョヨンとダングの間に生まれた双子の世話をするジンとドジュの姿が登場し、なんだかほっこりしました。

そして、同じくハッピーエンドとなったウクとナクス。シーズン2のタイトルにもある「光と影」とは、2人の名前から来ているようです。光をあらわす‘ウク(煜)’と影をあらわす‘ヨン(景)’。

記憶がすべて戻ればその魂が永遠に消滅すると言われていたナクスでしたが、こうして無事に身体を得ることができて本当によかったです。実はチン・ブヨンは、先代のチン・ソルランの生まれ変わりでした。未来を読む力を持つソルランは、ブヨンとして生まれ変わることで、やがて来る混乱(=火の鳥が目を覚ますこと)を止めようとしていたのです。

シーズン2は全10話ということもあって、速足で通り過ぎた感はやはり否めません。でも個人的には、最後の終わり方は大満足でした!しばらくは、還魂ロスから抜け出せなさそうな予感。。素敵な作品に出会えたことに、今はただ感謝の気持ちでいっぱいです。まだ見ていない方は、ぜひぜひチェック!


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